腑抜けども、悲しみの愛を見せろ の商品レビュー
「私は唯一無二の特別な人間」と思っている姉。そんな姉をひそかに観察し(日記帳さえも)漫画にしてしまった妹。家族をまもろうとして、ドツボにはまる兄。最悪の不幸のちょっとだけ上を生きていた兄嫁(その状況は今も変わらず)。過疎の村のとある家の中では地獄のような生活がなされている・・・。...
「私は唯一無二の特別な人間」と思っている姉。そんな姉をひそかに観察し(日記帳さえも)漫画にしてしまった妹。家族をまもろうとして、ドツボにはまる兄。最悪の不幸のちょっとだけ上を生きていた兄嫁(その状況は今も変わらず)。過疎の村のとある家の中では地獄のような生活がなされている・・・。かなりダークなのですが、読み終わった後、嫌な感じがなかったのはなぜでしょうね。原作は舞台で、映画化もされているようです。どちらかを見てみたいです。
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現実とかけ離れたようでいて、本性がよくでてる。 すごく必死で生きていても、周りにとけこめない、浮いてしまう。 姉の生き方は悲しいようでいて、みんな同じように叫んでいるのかもしれない。 「私を認めて!」と。
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兄さんの嫁さんがすごくいい いいと思ったのは一番最後で あのときの姉さんのセリフってなんでもないセリフなのにすごく響いた うん そんなもんだよね
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このギスギスグイグイとくる、負の力強さがなんとも堪らないです。ブラックユーモアをさらりと描き出せる才能が素晴らしいと思います。
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映画がなかなか良かったので。 舞台だとどんなんだったんだろう〜。気になって仕方がない。
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「自分は特別な人間なのだ」と何の根拠もなく信じる姉と、かつて姉を酷く陥れてしまった妹、妹を守りたいがために追い詰められる兄と、人生最悪よりもちょっとましを生きてきた兄嫁。和合家の夏休みが、気持ち悪いくらいの自意識が絡め取っていく。やりきれないぐらいに揺さぶられたら、ちょっとだけ息...
「自分は特別な人間なのだ」と何の根拠もなく信じる姉と、かつて姉を酷く陥れてしまった妹、妹を守りたいがために追い詰められる兄と、人生最悪よりもちょっとましを生きてきた兄嫁。和合家の夏休みが、気持ち悪いくらいの自意識が絡め取っていく。やりきれないぐらいに揺さぶられたら、ちょっとだけ息をつく。
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何となく最後のオチはわかってしまった感じ。 でも相変わらず言葉の選び方が巧いと思う。 実写版おめでとう。 ついでに主題歌チャットモンチーってのもうれしいね。
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冒頭、ほんとに読むのやめようかと思った位な部分あり、そこを超えれば本谷的暴走のはじまりでした。勢いで読めます。
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▼完敗。救いようのない話、それなのに、シニカルな笑いが腹からこみ上げてくる。そうか、可哀相な人ってこんなにおかしいんだと、ラストシーンで大爆笑。▼ひどい崩壊家族(みんな自己中)。登場人物が全員痛い。家政婦さんが唯一の救いかと思いきや、一番問題ある人だった(笑)。▼ミステリー仕立て...
▼完敗。救いようのない話、それなのに、シニカルな笑いが腹からこみ上げてくる。そうか、可哀相な人ってこんなにおかしいんだと、ラストシーンで大爆笑。▼ひどい崩壊家族(みんな自己中)。登場人物が全員痛い。家政婦さんが唯一の救いかと思いきや、一番問題ある人だった(笑)。▼ミステリー仕立てだった! 最後のどんでん返しに見事に当たってしまった。邪悪な笑いが止まらない。はあ、ひい、おかしい。
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「あたしは特別な人間なのだ」って思えちゃう人って、ある意味、特別ですね。その自己顕示力、すばらしい。 なかなかパンチの効いてる一冊でした。 ヴィレッジヴァンガードで買いました。
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