ハルカ・エイティ の商品レビュー

姫野カオルコ(著者)

2009/10/04

「ハルカ」の人生物語。
戦後の時代背景も丁寧に描写されていて非常に入り込みやすかった。また、現代との比較をした文章は、著者独特のオリジナリティが溢れていた。女心の描写が非常に共感できた。

2009/10/07

どんな時も、強く明るい、ハルカの生き方がかっこよくて、元気付けられた気がした。大介との夫婦関係も最後まで、微笑ましくみていられて、ホッとした。

2009/10/07

初めて読んだ作家さんですが、作品毎にテーマや文体を変えているそうです。
この作品はハルカという女性の一代記。
かなり分かり易い方なのかも知れない？連続ドラマにしたら良さそうな感じです。
戦前に生まれて人並みの苦労はしつつ、８０過ぎても若々しくボーイフレンドが出来るような現在の姿から、過去へと遡ります。
ヒロインは生まれつき長身で健やか、ごく普通というよりは恵まれた資質があって良い家庭で育ち、戦後に幼稚園の園長という適職を得ます。
戦争中に見合いですぐ決まった結婚をし、空襲で家を焼かれ、夫は何度か浮気をするんですが、常に前向きに生きていくハルカさん。
自分も不倫の恋を経験し、それも案外、夫を理解する役に立ってけっこう良い夫婦であったあたり、面白く読めました。
ただ、その後〜８０になる前がないんですよ。
あとがきで作者の伯母がモデルと知り、納得…そういうことだったのか〜。
こういう作品があっても良いと思うけど、事実を描く距離感のせいか、小説ならではの発酵度が低いみたいなんですよ。
子供心に遠巻きに見ているだけでも励まされる存在だったそうです。
出来るならこんなオバアサン（といっては失礼か？）になりたいものですね。

2009/10/04

しょうもない夫婦だなー！と思ったけど、ラストがとっても好きなのでオールオッケー。
最後まで読んでから、また序章を読んでみると、小さな感動があります

2009/10/07

★いわいるモガなのか★どこかの書評で目にして読んだ。戦争を挟み昭和を過ごした軽快かつ自立した女性の物語で、読み味ははきわめて爽快。男もあこがれる生き方だが、自分が読む前に妻に渡して不倫を勧めているように勘違いされてしまった。

2009/10/04

爽快！　サクサク読めた。大正生まれのモガ、ハルカばあちゃんの人生を綴った一代記。特に、素晴らしい美貌や抜きん出た才能を持っていたワケでもなく、だからといって悲劇のヒロインみたいな湿っぽいのんでもなく、一庶民な匂いのする「エエ女」ってのが、共感を覚えるところ。身近にいる憧れの同姓の先輩を見るような気持ちで、こんな女になりたいと思ってしまう、女子力開眼の直木賞候補作。新婚初夜を迎えるホテルの客室で、ユニットバスの使い方がわからず途方にくれるエピソードがかわいくて好き。

2009/10/17

2006.05.　姫野さんの作風はサイケデリックだったりで、読みつつも近寄りがたいなぁと思っていたけれど、この小説で遺憾なく彼女の持ち味がいい感じで発揮されている。ハルカさんの生まれてからの人生を軽やかに綴っているのだ。朝の連続テレビドラマにできそうな感じに。ハルカさんのキャラクターがいい。「まぁ、なんとかなるやろ」という朗らかな精神。私にはなじみよい関西弁。こっちまで明るい気持ちになる。各章の導入部もうまい。

2009/10/04

芯の通った女性に育っていくハルコの人生を追った物語。こういう人生もの好き。何でも身で経験して、そのたび賢くなるハルコに尊敬を覚える。かっこいいおばあちゃんになりたいと思う。

2009/10/04

自然体で、自分に正直に生きた、とても魅力的なおばあちゃんハルカは私の憧れ。読んでてスカッとしました。

2009/10/04

かっこいいおばあちゃんハルカ版「女の一生。」
でも昔はかっこいい女性だったわけではなく、ただ自然に前向きだったハルカ。そんな風に自分も生きられたらいいなぁ