ハルカ・エイティ の商品レビュー
読んでいる最中はドロドロしている感じを受けていたが、スルスルと読めて読み終わった後はさっぱりしている。 女性の立ち振舞いの描写が昔の女性には珍しく?現代的でとても格好良いので、ドロドロした複雑な恋愛関係もさっぱり読めたのなと思う。
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悪く言えば、ただ淡々と大正から平成に時代が過ぎていくだけの小説だった。 端々にエロスが現れるが、それほどのものでもなかった。
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大正から現代まで、ハルカという女性の一生を追いかけた物語。 元祖モダンガールと言われるくらい、オシャレで自分の中の女の部分を大切にしている、ステキな女性。それだけではなくて、仕事だってできちゃうのだからあまりにもかっこいい。 80になってもホテルのラウンジでひとりでお茶しちゃう...
大正から現代まで、ハルカという女性の一生を追いかけた物語。 元祖モダンガールと言われるくらい、オシャレで自分の中の女の部分を大切にしている、ステキな女性。それだけではなくて、仕事だってできちゃうのだからあまりにもかっこいい。 80になってもホテルのラウンジでひとりでお茶しちゃう所も。 だけど、あっさりしすぎかな。
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良かった。 すごい平凡で、けど、そう誰でも掴み取れるような幸運じゃない幸せなハルカの一生。多分それは彼女ががんばったからとかじゃなく、彼女が彼女だったから得られた幸せなのだろうと思う。 終わり方は希望の終わり方じゃなかったので、拍子抜けしてしまったが、面白い本だったと思う。
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ハルカさんの80年の人生を追った物語なんだけど、明治末期から平成までの動乱の時代のただ中なのに、本人があまり深刻にはならず、山積みの不幸フラグにことごとく肩透かしを食らわせて行く様がのほほんと面白かった。フラグを折るわけだから出来事としては山もなく谷もない、ある意味平坦な人生なの...
ハルカさんの80年の人生を追った物語なんだけど、明治末期から平成までの動乱の時代のただ中なのに、本人があまり深刻にはならず、山積みの不幸フラグにことごとく肩透かしを食らわせて行く様がのほほんと面白かった。フラグを折るわけだから出来事としては山もなく谷もない、ある意味平坦な人生なのに、飽きることなくずっと楽しんでつき合えるという。
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ハルカさんが実在するとして 義祖母とだいたい同い年 義祖母のはなしもかなりおもしろい おもしろいというか 大変すぎて想像がつかないぐらい 激動の時代を生きたのだなと思います
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恋愛や夫婦のことでどう生きると楽しいのか。 逆に嫌なものを呼び込む考えや言動はどういうものか。 これらがヒロインとその妹との対比で描かれていた。 それが一番怖いと思い、印象に残っている。 ハルカさんの人生は理想的。 運がいいのだけれど、運を引き寄せる性質というのがあると思う。
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表紙に惹かれて読んでみたらエイティが歳のことで少しびっくりしました(八十年代の青春ものを想像していたので) ハルカと大介みたいな関係の夫婦っていいと思います。互いを責めたりすることは無くて、むしろ良いところばかり見つけ合っていて素敵でした。方言の話がかわいいです^^* ハルカの半...
表紙に惹かれて読んでみたらエイティが歳のことで少しびっくりしました(八十年代の青春ものを想像していたので) ハルカと大介みたいな関係の夫婦っていいと思います。互いを責めたりすることは無くて、むしろ良いところばかり見つけ合っていて素敵でした。方言の話がかわいいです^^* ハルカの半生の話の中で時代の出来事も知ることができて授業の合間に読むには長かったけど読み応えのある本でした。
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『やっぱ、新時代の婦人はこれくらいさばけてなあかん』 戦前・戦中・戦後を生き抜いたハルカの人生記。 どちらかというと、現代のハルカさんの事のほうがもっと知りたかった。
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滋賀出身の著者が伯母をモデルにしたと思われる小説。題材が著者に近いので、視点も歴史だの戦争だのと大上段に構えることなく、読者がそれぞれ、自分の「お洒落な伯母さん」を思い描きながら読める。私はたまたま去年滋賀を旅行したので、京ことばに近い柔らかな近江弁や、丁字麩、ヴォーリズ建築とい...
滋賀出身の著者が伯母をモデルにしたと思われる小説。題材が著者に近いので、視点も歴史だの戦争だのと大上段に構えることなく、読者がそれぞれ、自分の「お洒落な伯母さん」を思い描きながら読める。私はたまたま去年滋賀を旅行したので、京ことばに近い柔らかな近江弁や、丁字麩、ヴォーリズ建築といったご当地用語にとくに親しみを持って読むことができた。 昔の生活や風俗を、ノスタルジックでも同情的でもなく、とても実用的に描写しているのがこの小説の美点だ。特に何度も出てくるのが女性の生理について。太陽族の時代になっても、女の子のスカートの下は昔ながらのT字帯だったなんて、思いもよらなかった。全体を声高ではない、地に足の着いたフェミニズムが貫いている。ハルカが「よろめく」場面も心理が妙にフラットに分析されていておかしい。 かように女性が抑圧されていた時代はほんのちょっと昔だった。そして今をもう一度振り返ると、女はいまだ抑圧されているし、男だってまた別のプレッシャーにつぶされそうになっていると思う。現代を見る、変えるキーは「フツーの昔」の中にひそんでいると気づかされた。 ハルカと大介の夫婦は、お互いの能力を認め、沽券を大事にし合っていたという意味でとてもモダン。とはいえ、ハルカの娘が保守的な人生を選んでしまったというのが何より苦いオチかもしれない。
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