春を待つ谷間で の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
本国と日本での刊行順が違うのかな。 Wikipediaによると本国では『苦い祝宴』の次は『天を映す早瀬』となっているのだが、日本での刊行順に沿ってこちらから読むことにした。 今回はビルの番。 ビルは過去の心の傷も手伝い、普段はマンハッタンで仕事をこなす”都会っ子”ながら、時折り静けさを求めてアップステートに持つ山小屋で時を過ごす。 ビルにはこの地での行きつけの酒場アントネリズのオーナー、トニーのやんちゃな弟ジミーが濡れ衣を着せられそうになった際に助けた経緯がある。 その後、真っ当な人生を送っていたはずのジミーだが、ある晩濡れ衣騒動での因縁の相手グライスがトニーの酒場に押しかけ、ジミーの件でトニーに脅しをかける。 負けん気の強いトニー、居合わせたビルの相乗効果で乱闘騒ぎに発展。 肝心のジミーは行方知れず。 一方、覆面画家のイヴから、自宅に保管してあった過去の未発表作品が盗難に遭ったので見つけ出して欲しいとの依頼が。 盗難品を公表すると自分の素性がばれてしまうため、警察沙汰にはしたくないと言う。 ビルはこの地での静養中には仕事は受けないポリシーだったが、イヴから話を聞くうちに興味を覚え引き受けることに。 相変わらず事件の設定が複雑だ。 再読のはずなのに複雑すぎて全くピンとこない。 ジミーの失踪と盗難事件がどう関連してくるのか、まぁそりゃ関連してるんでしょうけど、話が進むに連れ周辺事情が混み入り過ぎて全然わけわからん。 ということで、いつものように話の筋はさておき、行く先々でのビルのハードボイルドな生き様を堪能するのが主体に。 今回はパートナー、リディアの出番も少ないが終盤のピンチでのお互いへの配慮が印象的。 決して自分を置いて逃げないだろうリディアに対してつくビルの嘘。それがバレたときのリディアからの憎まれ口。 その後それぞれが病院に担ぎ込まれた後、ビルがリディアの病室を訪れたときにリディアからの「無事だったの?」→「ぴんぴんしている」→「よかった。。。じゃあ死んじまえ」。 いつにも増してツンデレ感が。 原題「STONE QUARRY」は石切場のこと。 出ました、石切場。 比較的近場にあるので夏休みに行ってみようと思っていたのだが、行き逃したなぁ。 いつか行ってみたいなぁ。
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ビルがニューヨークの喧騒を離れていつもは一人でピアノを弾いてひっそり過ごす田舎町での事件。 「都会っ子」と呼ばれる感じ、何もなく取り残されるだけの田舎町から子どもを抜け出させてやりたい親の気持ち、短慮なばかりに常にトラブルに巻き込まれてしまう若者の姿などが描かれる。 ビルの人...
ビルがニューヨークの喧騒を離れていつもは一人でピアノを弾いてひっそり過ごす田舎町での事件。 「都会っ子」と呼ばれる感じ、何もなく取り残されるだけの田舎町から子どもを抜け出させてやりたい親の気持ち、短慮なばかりに常にトラブルに巻き込まれてしまう若者の姿などが描かれる。 ビルの人物像がだんだん奥行きと深みを増していくなー。
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ビルが主人公だと暴力沙汰が多いのは仕方ないとしても、 ケガがひどい。 かわいそうに。 途中で「塞翁が馬」ということわざが出てきたが、 状況にあってない気がする。 どういう意味だろう? それと、 読書椅子、という訳はどうかと思うが、 ビルの山小屋のリビングルームに readin...
ビルが主人公だと暴力沙汰が多いのは仕方ないとしても、 ケガがひどい。 かわいそうに。 途中で「塞翁が馬」ということわざが出てきたが、 状況にあってない気がする。 どういう意味だろう? それと、 読書椅子、という訳はどうかと思うが、 ビルの山小屋のリビングルームに reading chairが置いてあった。 私の想像では革製の背の高い、 両側に肘掛つきの椅子だ。 うらやましい。 あこがれだ。 できればオットマンもつけてほしい。
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リディアとビルのシリーズ6作目。 今回はビルの事件です。 舞台はニューヨーク州北部の寂れた町。 ビルがときどき一人で過ごす為に訪れる山小屋のある町です。 今までは仕事を忘れて静かに過ごす場所だったのですが、 地元住民のイブという女性からの依頼を受けることにしたからです。 この女性...
リディアとビルのシリーズ6作目。 今回はビルの事件です。 舞台はニューヨーク州北部の寂れた町。 ビルがときどき一人で過ごす為に訪れる山小屋のある町です。 今までは仕事を忘れて静かに過ごす場所だったのですが、 地元住民のイブという女性からの依頼を受けることにしたからです。 この女性の出す条件が事態を複雑にします。 季節は冬で寂れた田舎町の閉塞感いっぱいで、 外側はえらく寂しい感じになっていますが、 だからこそ居心地良く設えられたビルの山小屋だったり、 温かそうなイブの家の描写が心地良さそうに感じました。 イブが飼っているレオという黒犬もかわいかった。 事件はもう恒例と言ってもいいでしょう。 いろいろな人の事情や思惑が錯綜して、 きっと全部どこかでつながっているんだろうなと分かっていても、 最後までどうつながっているのか分かりませんでした。 それに今回もビルは殴られて気絶して・・・。 よくまだ生きてるよホント。 そこは流石主役です。 ビルは家族には恵まれていない様ですが、 ちゃんと友人隣人達と関係を築けているし、 感じ悪い保安官やら会社社長やらも出てきてムカッとはしますが、 そういう人たちの事情を思いやって許す事ができるので、 本当に大人だなと感じるし好感が持てます。 それにしても。 当初ニューヨークで情報収集をしていたリディアを、 途中からイブの警護の為に呼び寄せるのですが。 事件解決まで町で過ごす為に大きな鞄を持って出かける時、 リディアはアノ口うるさいお母さんになんて言い訳したんでしょう。 そんな小さな事が気になりました。
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アップステート NY 1999年 リディア・チン&ビル・スミスシリーズ ハードボイルドでした。
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リディアとビルが交互に主人公となるシリーズもの。 今回はビル。 このシリーズは毎回中心に柱がどんとあって それが読んでいる上での面白さだと思う。 シリーズものは続くと続いた分だけ 新しいものほど色あせていくけれど、 ビルとリディアはどんどん鮮やかになっていく。 ...
リディアとビルが交互に主人公となるシリーズもの。 今回はビル。 このシリーズは毎回中心に柱がどんとあって それが読んでいる上での面白さだと思う。 シリーズものは続くと続いた分だけ 新しいものほど色あせていくけれど、 ビルとリディアはどんどん鮮やかになっていく。 依頼人とチンピラと街の権力者 これが登場するというのはすっかり定番化してしまってはいるけれど。 それにしても今回は誤植が多かった。
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ニューヨークの私立探偵リディア・チンとビル・スミス。 交代の視点で描く趣向のシリーズ・第6弾。 今回はビルの視点。 晩冬、休暇を過ごす山小屋を持つ郡へ、初めて仕事をしに出かけたビル。 女農場主のイブがじつは正体を隠している有名な画家だったと知る。 酒場を経営するトニーの家の地下で...
ニューヨークの私立探偵リディア・チンとビル・スミス。 交代の視点で描く趣向のシリーズ・第6弾。 今回はビルの視点。 晩冬、休暇を過ごす山小屋を持つ郡へ、初めて仕事をしに出かけたビル。 女農場主のイブがじつは正体を隠している有名な画家だったと知る。 酒場を経営するトニーの家の地下で死体が発見され、トニーの弟で無鉄砲なジミーが疑われる。 長い付き合いの二人のために立ち上がるビルだが? 1999年の作品、2005年8月発行。
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