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曙光の街 の商品レビュー

3.8

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    1

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2024/11/19
  • ネタバレ

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「偽りの捜査線」「戸惑いの捜査線」で気になったのでシリーズに手を出すことに。倉島がやる気なくて新鮮だった。 暴力描写が多くてげんなりしたが、後半のヴィクトルと倉島のシーンが何か良かった。 終わり方も良い。

Posted byブクログ

2024/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

警視庁公安部外事一課・倉島警部補シリーズ1作目。 やくざの組長を狙う元KGBの殺し屋・ヴィクトルのプロの仕事ぶり、矜持に触発され、国家安全保障のために諜報活動に携わるエリート集団の中にあってゆるすぎる倉敷が公安部員としての自覚に、目的もなく小競り合いや暴力にまみれその日暮らしを送っていた兵頭が本来自分が進むべき道に、それぞれ目覚めてゆく過程がよかった。 それぞれが進む道に曙光が射すかのような温かいエンディングに、続編への期待感が膨らむ。『隠蔽捜査』とともに追ってゆきたい。

Posted byブクログ

2024/11/09
  • ネタバレ

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公安の倉島警部補シリーズって書いてあったから、倉島さんメインなのかと思いきや、むしろヴィクトルにみんな骨抜かれちゃってんじゃん!てなりました。笑 ヤクザの事情とか、本物のヤクザとか、はー、ほーー、そーなんですね、確かに死体とかピストルとか、そこまで見ないんですかね、なるほど、と新鮮だった。知らんけど。 暴力的な表現は苦手なんだけど、ヴィクトルが強過ぎて強過ぎたので(語彙力)逆に面白かった。 3万ドルきっかりしか貰わないジェントルマンなとことか、エレーナ助けるとことか、その他もろもろヤクザも刑事も絆されるのは頷ける。 最終的に兵頭がマスコットになったのがとても平和だった。やっぱ怖い顔は隠さないとね!

Posted byブクログ

2024/08/11

人気シリーズ、公安の倉島を主人公にした物語、1作目。正直主人公は倉島というよりロシアの凄腕元KGB、ヴィクトルと命を狙われるヤクザの親分に使える若頭、兵頭の物語といっても過言ではない。今野作品では珍しいやる気のない倉島にいささか毒気を抜かれつつ、骨太なストーリー転換は流石。特に今...

人気シリーズ、公安の倉島を主人公にした物語、1作目。正直主人公は倉島というよりロシアの凄腕元KGB、ヴィクトルと命を狙われるヤクザの親分に使える若頭、兵頭の物語といっても過言ではない。今野作品では珍しいやる気のない倉島にいささか毒気を抜かれつつ、骨太なストーリー転換は流石。特に今野さんお得意の格闘シーンは本作の白眉。結構濃密に描かれていて面白い。

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2024/08/05

視点がどんどん変わるから着いていくのが面倒だなと思ってしまった。最後はあまり気にならなくなったけど。 リョウの最後はちょっと残念かな

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2023/12/29

隠蔽捜査シリーズが大好きで、初めてこの倉島警部補シリーズを読んだ。こちらは公安が舞台ということで、隠蔽捜査とは全く違った警視庁の姿を教えていただいた。 舞台が変わっても今野敏さんの小気味よいストーリーは全く変わらず、この小説も他の小説同様、一気に読み進めた。 2000年ころが舞台...

隠蔽捜査シリーズが大好きで、初めてこの倉島警部補シリーズを読んだ。こちらは公安が舞台ということで、隠蔽捜査とは全く違った警視庁の姿を教えていただいた。 舞台が変わっても今野敏さんの小気味よいストーリーは全く変わらず、この小説も他の小説同様、一気に読み進めた。 2000年ころが舞台となっているが、日本とロシア、日本と外国の「不況」についての感覚の違いは印象に残った。 主役三人の登場人物については、誰が主役でもおかしくない魅力を持っていた。 この後の作品での活躍も期待しつつ2作目を読みたい。

Posted byブクログ

2023/03/10

暗殺する側、される側、そして暗殺者を追う公安の三者の視点で話が進みます テンポよく展開するので、すぐに引き込まれます ロシアのスパイとは、日本の公安とは、色々興味深く勉強させていただきました

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2022/08/05

前半は、早く組長を殺せばいいのに。伸ばすナーと思いました。 最後の展開は、面白く一気に読み切りました。

Posted byブクログ

2021/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

倉島警部補…公安の仕事に馴染めずに刑事に憧れ。 兵頭…元プロ野球選手ながら傷害事件が元でヤクザの道に。 ヴィクトル…元KGBながら明日の生活にも困る貧乏臭いぐらし この3人の人間臭さが面白い。倉島シリーズのめり込みそうです

Posted byブクログ

2021/02/24

倉島、兵藤、ヴィクトルの3人の視点で物語が進むこの構成はおもしろいですね。読者はすべての事情を把握している、だけど各登場人物は相手のことを完全にはわかっていない、という情報の非対称性ゆえのおもしろさとでもいえばよいでしょうか。 特にヴィクトルは自身が思っている以上にすでに捜査の...

倉島、兵藤、ヴィクトルの3人の視点で物語が進むこの構成はおもしろいですね。読者はすべての事情を把握している、だけど各登場人物は相手のことを完全にはわかっていない、という情報の非対称性ゆえのおもしろさとでもいえばよいでしょうか。 特にヴィクトルは自身が思っている以上にすでに捜査の手が伸びているわけで、そのことに本人が気付いていないときには「いやいやい、気付かれているよ」と思わずツッコミたくなってしまいます。 ただ、本作では暴力シーンが多く、またとてもリアルな描写で相手を痛めつける内容になっている点は好みがわかれるところでしょう。個人的には痛めつけられる相手の痛みやそのときの心情、絶望感を想像してしまって、どうも居心地が悪くなってしまいますね。 各視点の持ち主3人それぞれは仕事や現在の境遇に仕方なく甘んじている、でも本作の事件を通して心に火が付いたり、新しい人生を歩んだりと、ラストでは心機一転という結末を迎える”明るさ”が暴力シーンとは対照的な本作の救いのように思えました。

Posted byブクログ