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随筆 本が崩れる の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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住居のほとんどを住ん…

住居のほとんどを住んでいる人間のためではなく本の置き場所として使っている著者の、本との日々を描いた随筆です。本が崩れて風呂場に閉じ込められた話や、地震で本が崩れて、顔以外全部が埋もれてしまった話など、読みながら笑わずにはいられません。

文庫OFF

膨大な蔵書を抱える著…

膨大な蔵書を抱える著者の、本との悲喜劇を綴った随筆。苦労することが多くても、これだけの蔵書を抱えている著者が羨ましいです。

文庫OFF

2024/04/20

話題となった表題作ほかエッセイ3篇収録。3篇めの愛煙家エッセイは今時からすると違和感感じる人も多いかもしれないが、そこは時代のなせるわざ。巻末のエピソードがかなり衝撃的なので、皆さん最後まで読み通してほしい。

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2022/11/21

題名に惹かれて読む。 「本が崩れる話」がまさかこんな展開の話だったとは・・驚 我が家も相当数書棚に入りきらない本が、床に平積みになっているが、当然ここまでの状態ではない。ただ自分の性格と嗜好からして、妻がいなければかなり似たような状態になっていると思う。 「崩れる」話以上に...

題名に惹かれて読む。 「本が崩れる話」がまさかこんな展開の話だったとは・・驚 我が家も相当数書棚に入りきらない本が、床に平積みになっているが、当然ここまでの状態ではない。ただ自分の性格と嗜好からして、妻がいなければかなり似たような状態になっていると思う。 「崩れる」話以上に激しく同感だと思ったのは「喫煙夜話」。今でこそ禁煙しているが、まだ20年前は草森さんと同じ愛煙家。もっともピースでなく、ショートホープ等だったが。 当時は嫌煙家の横暴にかなり腹を立てたのを覚えている。今でも、嫌煙家の振る舞いは時に行き過ぎでないのかと思うこともある。タバコ飲みのマナーも悪い時はあるが、まぁあまりギスギスしたくないものだ。

Posted byブクログ

2020/10/16

岡崎武志さんの何らかの本で取り上げられていた一代蔵書家のエッセイ集。 タイトル並びにその状況の紹介が魅力的だったから読み始めたのだけれど、3編ある中の最初の1編、「本が崩れる」のみ読了。ユーモアと句点のタイミングが合わないので断念しました…。

Posted byブクログ

2018/12/16

 たぶん寄せ集めのエッセイなのだろうが、独特の文体が最初とっつきにくいのだけれど、慣れてくると面白くなってきた。新書なのにタイトルに「随筆」と入れているのは、本の整理法みたいなハウツー本と間違われると困るからじゃないか。そういうことは一切書いてないので注意。

Posted byブクログ

2018/10/28

【ノート】 ・散らかってる部屋での移動の苦労は感情移入できたが、自分のはペットボトルとマンガだったので随分とレベルが違う。

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2015/03/19

床から天井まで、うず高く積み上げられた本の山。 ふとした拍子に崩落し、洗面所から出られなくなるエピソードから始まる。 旅行、野球、愛してやまないタバコ‥。色んな話が出てくる。どれもが飄々としてて面白い。 にしても、旅行に行く時まで、リュックに漢籍を6冊いれて行くのは凄まじい。 枯...

床から天井まで、うず高く積み上げられた本の山。 ふとした拍子に崩落し、洗面所から出られなくなるエピソードから始まる。 旅行、野球、愛してやまないタバコ‥。色んな話が出てくる。どれもが飄々としてて面白い。 にしても、旅行に行く時まで、リュックに漢籍を6冊いれて行くのは凄まじい。 枯れてしまっているのかと思わせておいて、その実じつにアクティブなじいちゃんのエッセイ。

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2014/07/26

題名は、比喩ではなく、まさしく「本が崩れる」現象を指す。 著者の草森紳一(1938年-2008年)は自称「物書き」。しかし、半端な物書きではなく、約50冊の著作があり、未完、未刊のものも膨大にある。蔵書家としても知られ、終の棲家となった2DKのマンションには、遺された蔵書、推定...

題名は、比喩ではなく、まさしく「本が崩れる」現象を指す。 著者の草森紳一(1938年-2008年)は自称「物書き」。しかし、半端な物書きではなく、約50冊の著作があり、未完、未刊のものも膨大にある。蔵書家としても知られ、終の棲家となった2DKのマンションには、遺された蔵書、推定で3万冊。部屋は言うに及ばず、玄関、トイレ、洗面所、風呂場にも本が積まれている。 草森氏が風呂に入っている間に、本が文字通り崩れ、風呂場に閉じ込められてしまう。本書は、脱出までの顛末を、本と自分に関わるエピソードを挿入しながら描いたもの。我々凡人には、理解しがたい現象であるが、挿入された写真を見ると、戦慄をもって納得できる。 「『かりに資料3千』といえば、ただの数字であるが、それを量として考えるとおそろしき『物塊』と化す。『塊』の漢字には『鬼』が入っている」 写真を見ると、本のおそろしさが良くわかる。 本書は3本の随筆からなる。題名となった「本が崩れる」。中学校で所属した野球部でのグローブの自己流の改造を描いた「素手とグローブ」。1日60本のタバコを吸う筆者が、喫煙の快楽、嫌煙権論者との関わり、マンションで遭遇した、とんでもない事件を描いた「喫煙夜話」。どれも面白い。 なお、この本は5月に一時帰国した際に、立川の書店で購入。最近はもっぱら電子書籍しか、読んでいないが、こういう随筆は「本」で読みたい。電子書籍では著者に対し、失礼なような気もする。

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2013/11/16

草森さんの本は読みたい読みたいと思いつつ、 興味がリンクするモノが少ないので読めない、という本が多い。 歴史ものとか、国内のみならず中国方面とか。 難しいだけでなく、内容が読めそうでも厚くて重くて持ち運べないとか。 初めて読んだのは大学時代。 学内の図書館にあった『衣装を垂れて天...

草森さんの本は読みたい読みたいと思いつつ、 興味がリンクするモノが少ないので読めない、という本が多い。 歴史ものとか、国内のみならず中国方面とか。 難しいだけでなく、内容が読めそうでも厚くて重くて持ち運べないとか。 初めて読んだのは大学時代。 学内の図書館にあった『衣装を垂れて天下収まる』 風俗文化サブカル系の内容だが被服の棚にひそっと置かれていた。 タイトルの書かれた背には、女の長い足が描かれていて 興味を惹かれて手に取ったら表紙も裏表紙もまたスゴイ。 74年発刊でありながらこういうもの(昼のメロドラマ、服のジッパー)を論じるのか、 と思うような内容と文体。 今でも読みかえしたい本のひとつ。 とにかくこの人の文体が好き。 ひょうひょうとしてカッコいい。崩れてないのにおかしみがある。 今こういう文体でサブカルについて書ける人なんていないんじゃないの。 この本は、 自宅を埋め尽くす本の山、野球少年だった時代の話、両切ピース愛煙家の日常、 といったとっつきやすい内容でしかも新書だったので読みやすかった。

Posted byブクログ