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東京ゲスト・ハウス の商品レビュー

3.1

55件のお客様レビュー

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2013/05/21

角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。 この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。 自分にはいろいろ...

角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。 この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。 自分にはいろいろな自分に変化できる自分が張り付いて、その場を取り繕ってすごしている。だけどそれって本当の自分じゃなくて、じゃあ本当の自分って何だろう、って思ったとき、しがらみの一切無い状況に居る自分なんだって思う。しがらみは消えはしないけど、旅をしているときは、すべて置き去りにして、「自分だけ」になる。何かに驚き、何かに感動し、何かに喜んだり、そういうのを純粋に感じられる自分になれる。うわべの言葉も要らなくて、気の利いた言葉も要らなくて。「スゲェ」って思ったらもうそれしかなくて。 ああ「純度100%」ってそうだよ。あのときの私は確かに「純度100%」の私だったんだ。って読みながら思った。 旅が終わって日常に帰る。だけど日常にあっても、大切な人の前では、そこで見つけた純度100%の私でありたいって思う。なかなか難しいことだけど。

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2009/10/04

旅行(と言っても一般的な観光旅行ではなく、バックパッカーをイメージするような旅行)から帰ってきたら付き合っていたはずの女の人が別の男と暮らしていた……。そうして旅で知り合った女の人の家に住まわせてもらうことになる。そこは同じく旅から帰ってきた人が間借りして住むゲスト・ハウスだった...

旅行(と言っても一般的な観光旅行ではなく、バックパッカーをイメージするような旅行)から帰ってきたら付き合っていたはずの女の人が別の男と暮らしていた……。そうして旅で知り合った女の人の家に住まわせてもらうことになる。そこは同じく旅から帰ってきた人が間借りして住むゲスト・ハウスだった。 こういった旅に私は出たことはないし、出ようとも思えない(フットワークがそこまで軽くない)んですが、何だかんだでふわふわと地に足をつけきらず浮いたような生活をしているのは同じだということもあって、あーーー、と唸るような気持ちで読みました。 色々登場人物に憤りを感じるのはこれどういうことか自分。(苦笑)元彼女の立場からしたら確かに主人公のような男は嫌だよなあ、怒れるよなあと思いながら、ゲスト・ハウスを訪ねてきたときの彼女のものの言いようを想像して、妙にイラつきました。(苦笑)嫌味ったらしい女の人が嫌いなようです。というかいちいち共感しすぎるんだよな、自分。 (09.5.5読了)

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2009/10/07

何も背負ってない人たち…読んでてイライラしてしまいました。 やっぱりダメだな。 やりたいことがわからなくて、旅に出ちゃう人。王様サイアク。 きっと悪い話じゃないけど、私の好みではなかったということで… 2009.3.28〜3.31読了

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2009/10/04

旅の途中のゲストハウスのような空間で繰り広げられるドタバタは、あの名作、谷恒生の『バンコク楽宮ホテル』や続編『カルカッタ大真珠ホテル』を彷彿とさせる退廃感が溢れていました。 帰国しながらも、旅の終わりを探し続けるどことなく物悲しい主人公の心情には、小林紀晴や本樹文生の世界観も...

旅の途中のゲストハウスのような空間で繰り広げられるドタバタは、あの名作、谷恒生の『バンコク楽宮ホテル』や続編『カルカッタ大真珠ホテル』を彷彿とさせる退廃感が溢れていました。 帰国しながらも、旅の終わりを探し続けるどことなく物悲しい主人公の心情には、小林紀晴や本樹文生の世界観もだぶりつつ、僕は実は共感する部分が多いのです。

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2009/10/04

これも100円で購入。角田さんはときどき読みたくなる。万人受けするんだろうなーって感じもあるけど、角田ワールドもあり、面白かったー。[08/02/07]

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2009/10/04

日本に帰ってきたバックパッカーの主人公。帰る場所がなく、友人の家に居候することになるが・・・。日本に帰ってきたのに、旅の続きをしているような感覚、違和感。自分探しの旅、、一番大変かもね。

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2009/10/04

一人旅とか、共同生活とかに興味も経験も全くないが、なぜか共感できる。ということは、上手いのだろう。読者には、鷲尾が適役かと。

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2009/10/07

この小説に流れる空気は、旅が好きな人でないと理解できないのではないのだろうか。旅の経験と現実という日本での生活との落差。この作品にはその旅人の浮遊感に共感する。

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2009/10/04

他人にとっちゃ普通に生活していたら半年なんて特別な時間じゃないよね。旅から帰ってくると主人公みたいな錯覚しちゃうかもなぁ。

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2009/10/04

それぞれ世界中を旅してたバックパッカー達が帰国後、1つの家で生活する話。設定はおもしろい。でもちょっといまいち。

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