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ベター・ハーフ の商品レビュー

3.7

107件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2024/03/11

 偶然ばったり会うという、日常ではそうそう起こることがない出来事が頻発するので、都合の良いように書き進めている感がとてもあります。

Posted byブクログ

2023/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バブル絶頂から崩壊、そして2000年に突入するまでの一つの家族の話。面白かった。 永遠子が女から母親へ、文彦が男から父親へ変化していく様子が時代が進むにつれてはっきりと描かれており、人間の成長過程を見ることができた。 バブルなんて言葉はテレビや本の中でしか読んだことがなく、詳しいことは何も知らなかった。経済だけでなく日本全てのものに影響を与えるものだとは思わなかった。 夫婦というのはずっと円満にいくものではない。性欲どころか愛すらも消えて、いることが当たり前になる存在だ。以前は結婚に憧れが持てなかったが、この本を読んで少し変わった。 永遠子が美有の受験にのめり込まなくてよかったと思う。後半は、永遠子も文彦も不倫関係に持ち込まれようとしても断っていて、これが親になるということなのかと思った。

Posted byブクログ

2022/07/28

「おもしろかった!!!」 と思うと同時に 「終わっちゃったー...。」 と少し寂しくなるほどおもしろかったです。 小難しい言葉もなくて、 友達夫婦の生活を覗き見てるみたいな 感覚で読めてしまいました。 結婚生活、マイホーム、子供...。 世間一般、“幸せ”と言われることを ...

「おもしろかった!!!」 と思うと同時に 「終わっちゃったー...。」 と少し寂しくなるほどおもしろかったです。 小難しい言葉もなくて、 友達夫婦の生活を覗き見てるみたいな 感覚で読めてしまいました。 結婚生活、マイホーム、子供...。 世間一般、“幸せ”と言われることを 何もかも手に入れたように見えても 実際はうまくいかないことばっかり。 SNSで他人のいいところばかり見て 羨ましくなるようなこの時代に読むと、 ちょっと安心する自分もいました。 私自身は“女”で、 永遠子の気持ちがわかる部分が多かったです。 特に出産後の気持ち。 でも、それをもし産前に産んでいたら 理解できなかっただろうなと思うほど、 生々しいあの感情を 笑っちゃうほどぴったりな言葉たちで 表現してありました。

Posted byブクログ

2022/04/24

昭和から平成へ変わるその時に結婚した1組のカップル。 バブル崩壊から、2000年問題まで。 結婚は入れ子の箱を開けてゆくようなもの。 〝わからないよ、開けてみなくちゃ。〟

Posted byブクログ

2022/02/27

結婚の現実に絶望を感じながら、小説内の時代と現代の価値観が変わっていることにすこし嬉しさと希望を感じた。

Posted byブクログ

2022/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20代の私にはちょっと時代が古いので、こんな時代もあったのかーくらいに思いながら読みましたが あまりにもお互い不倫したり、男女関係において緩すぎてむしろめちゃくちゃお似合いの夫婦だよね?ってなったし、2人の人柄が好きじゃなさすぎて全体的に不幸が起こっても、うーんて感じだった。

Posted byブクログ

2021/09/15

結婚は逃げられない罠なのか? それはちょっと哀しい。 唯川恵さんの作品はこれで4冊目。 私が感じる作風、20代30代の女性の行動心理にはとても深いが、その他の世代の女性にはちょっと辛口。 また結婚という制度にも辛辣。若い女性のせつない恋愛心理描写は抜群。 あらすじをすこし。 ...

結婚は逃げられない罠なのか? それはちょっと哀しい。 唯川恵さんの作品はこれで4冊目。 私が感じる作風、20代30代の女性の行動心理にはとても深いが、その他の世代の女性にはちょっと辛口。 また結婚という制度にも辛辣。若い女性のせつない恋愛心理描写は抜群。 あらすじをすこし。 結婚式当日、ウエディングドレス姿の花嫁控え室で夫になる人の元彼女が、手首を切って騒動が始まる。 こんなことがあっても結婚式は止めない。こだわった豪華なせっかくの結婚式だものと。 当然新婚旅行もギクシャク。成田離婚かと思うと、皮肉な事情で結婚生活が始まってしまう。 詳しくは書かないが離婚の危機の数々をくぐりぬけ、そして10年。女の子も一人儲け、こんな夫婦はざらにいるのではと思わせるよの姿。ここらへんの筆力はうまい。結婚40年のばあチャルからみてもそんなことあるあるという事象がつぎつぎと、笑ってしまった。 しかし時代だからというのか、不倫が大手を振っている風潮(フィクションでも現実でも)にはちょいとあきれる。 また、だいたい結婚する前に多くの人とよく付き合って、よりよい人に巡り会いたいとなど無理な注文。絶対後ひくだろう。男女の恋愛トラブルが起こるのは必須。 自由な現代だけど大変だね。すっかり、いじわるばあさんモードだけど(笑) で、主人公永遠子と文彦は結婚を継続できるのか...。 ベストではなくベターな関係。 それでも結婚する? 古くて新しい問いかけの、現代における答えの一端が見えて妙に納得する小説だった。

Posted byブクログ

2021/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

唯川恵作品。2作品目。 時代が人を作る?、あるいは、人が時代を作る? バブル期の人生観とデフレ期では、こんなにも違うものでしょうか? 結婚と同時に壊れてゆく夫婦関係。バブル崩壊と同時に崩れてゆく未来予想図。 気持ちが納得できる部分が半分、首を傾げる部分が半分でした。”バブル”に踊った世代は、きっと彼ら以外には納得されないかもしれない。 主人公たちは、自己中心的でプライドが高く、どことなくお気楽です。まだまだ、時代がそれを許していたのでしょうか。恋愛なら絶対に別れる理由が、夫婦には当てはまらない、だけなのかもしれない。逃げられないのかもしれない。が、諦めているわけでもなく、許しているわけでもない。 生きるためか、幸せになるためか。一緒に時を過ごすうちに、夫婦の絆が深くなってゆくのかもしれない。「ベター・ハーフ」でいいんですね。 21世紀を迎えるエンディングでしたが、二人はまだ知らなかった。この年の日本はまだデフレの入り口でしかなかったことを。→意地悪かな? 気になったフレーズは以下: ★お母さんが私に教えてくれたのは、いい学校に入って、いい就職をして、いい条件の男を見つけて結婚すること。そうして、一生楽して暮らしてゆくこと ★小さい時から、家の手伝いなんかより一つでも多く単語を覚えなさいって、…。家庭科なんか受験に関係ないから頑張らなくっていいって。

Posted byブクログ

2021/01/28

2018年夏、「平成最後の〇〇」が飛び交っていた頃に"平成最後の夏に読み返して良かった"とメモに残していた。恋愛小説は時代を映すのだ!と興奮気味の当時の自分。

Posted byブクログ

2018/12/05

バブルの時代を生きた人は、濃密な人生を送ってきたんだろうなと思う。人生の水も甘いも全部経験して、どう落ち着いたのか。バブル後世代の私には夢の中の世界だ。 でも、いつの時代に生まれても悩みは似たような物だなぁとつくづく感じもした。

Posted byブクログ