くうねるところすむところ の商品レビュー

平安寿子(著者)

2010/02/26

30歳にして人生どん詰まりの梨央。一目惚れしたとび職を追いかけて飛び込んだ工務店では、
亭主に逃げられた女社長がぶち切れ寸前。なにがなんだか大混乱。そしていきなり現場監督に指名され。
というストーリー。「鳶がくるりと」というタイトルで映画にもなったような。
コメディに近いテンポのよさと、不倫して仕事も行き詰まりの女が、助けられただけで建築の現場に飛び込むという
ありえない展開、さらにつぶれそうな会社がつぶれないご都合主義的内容だった。
軽くさらっと読むには、スッキリ爽快でよいのかも。
ただ不況の現代にはそぐわない内容だったな。読んだタイミングがまずかったのか。
でも、ベテランおじいちゃん＆おばちゃんのコンビはほのぼのできて、キャラは魅力的だったと思う。

2009/11/18

梨央が女性として、人間として生まれ変わっていく姿が楽しい。やっぱり女に恋は必要。結婚しても旦那にいつまでも恋することができれば女性はもっと輝くのかなあ、と思いました。そして住むところ＝建築の仕事の大変さもちょっとだけかいま見る事が出来ました。

たまたまなんですけど、ひと月前に家を建てたばっかりで、ああ、お世話になった建築会社の人や大工さんって、こういう関係だったんだあぁ、と今更のように思いました。私たちはそれほどわがままは言ってないと思うのですが・・相手に聞いてみないと分かりませんよね（＾＾;）

2009/10/04

女の人の落ち込み→やる気のＶ字型な気持ちの変動が好き。シビアな現実もステキな夢もどっちも見据えて。今まで興味がないことにも気づかなかった土建屋の世界とかマイホームにも触れてとっても楽しかった。

2009/10/04

求人誌の編集の仕事をしていた梨央。
ひょんなことから、建設現場へ転職。
この作品は、建設に関る内容が、盛り沢山。
私的には、全く接点がない為、ストーリーにのめり込めなかった。よって、なかなか読書が捗らなかった(汗
建築、建設等の関係者が読者であれば、おそらく面白いと思う作品。
'08.10.05読書完了

2009/10/04

仕事に恋に行き詰った主人公が「衝撃の出会い」をきっかけにまったく畑違いの仕事に飛び込むお話。
きっかけになった鳶の親方がイイ味〜　っていうかいかにもいそうな感じで。
地元工務店の出戻り娘社長も魅力的、それを支える重鎮のおじちゃんおばちゃんも個性的。
「家を建てていく」プロセスが素人にもわかりやすくて、キメ細かい取材が伺えます。
普通の恋愛小説になってないところが好き。

2009/10/04

いやぁ面白かった。なんかこう、パワフルにガンガン読み進められた。以前、本ブロガーさんところで見かけた時は「フ〜ン」程度で、図書館で借りたのも「なんとなく…」って感じだったけど。建設作業現場を見る目が今までと変わりそう。平さんの他の本も気になってきた。

2009/10/04

女性の感情にはイマイチ移入しにくいところがあるのだが、なかなか分かりやすくてよろしいのではないかと思います。がっちり読むのではなく、暇つぶしに捲るには最適かも。女性ならもっと楽しめるんだろうなぁ。

2009/10/04

最初の設定が飛んでるぜ！と思っても、なんとなく見てしまう。負け犬からの脱却を目指す三十路女の、でも思ったけれど恋愛ではなく仕事に開眼するところがまた面白い。本当に土建屋さんがこういう雰囲気なのかはわからないけれど、女の人にはあまり似つかわない職場にいる4人の女性の葛藤とかは社会人やってればある程度みんな共感ができるんじゃないかと思います。

2023/08/28

『王様のブランチ』で紹介されていた本。
その紹介で少しおもしろそうだったので、買ってみた。
まず、主人公が自分と同じ３０歳だったことに共感がもてた。
最初の展開もおもしろかった。
これを読むと、ふむ、建築の現場って楽しそうだなと思う。
多くの人の一生の買い物となる「家」を造るのに携わる仕事。
楽しそうだ。私にまだ余力があったら、ちょっとやってみたい仕事かもしれない。
一級建築士の資格をとるなんて、絶対無理だろうけど。
しかしこの主人公、私と同い年にしてはずいぶんとしっかりしている。
しっかり仕事をして、すごく意欲があるし。
３０歳って、このくらいしっかりしていないといけないのだろうか…。
だとしたら私は３０歳失格だ。
が、この作者の文章が、私はあんまり好きではなかった。
なんか、先を読む気をなくさせるというか、面倒くさいという気になってしまった。
これは好みの問題だと思うけど。

2009/10/07

平さんのエッセイはわりと読みやすいんだけど、小説は苦手。そう思いながらもけっこう読んできた。いわゆる“負け犬”の主人公にはなかなか感情移入できなくて、彼女たちの小さな快進撃に快哉を叫べない…。のは、年齢差があるからなのかなぁ。でも、読んでしまう。不思議。最後には「がんばれ！」とか思っている自分がいたりして。