ネクスト・マーケット の商品レビュー
ー 民間企業は確かな貢献をすることができる。また、収入分布のパターンが変わりつつあること、BOPの消費者がますます自信を得ていること、彼らが自らの生活を変えるために企業活動を通して運動を起こせることは、我々に希望を与えてくれる。 しかし、これまでに解説してきた事例は、我々すべて...
ー 民間企業は確かな貢献をすることができる。また、収入分布のパターンが変わりつつあること、BOPの消費者がますます自信を得ていること、彼らが自らの生活を変えるために企業活動を通して運動を起こせることは、我々に希望を与えてくれる。 しかし、これまでに解説してきた事例は、我々すべてに課題を投げかけている。主たる責務が株主の利益を増やすことであろうと、貧困や社会的不公平を減らすことであろうと、その目標達成を追求するためには、民間企業の資源と能力を活かすことだ。 貧困撲滅運動での我々の最大の味方は、「貧困者自身」である。彼らが内に秘めている力や忍耐力は、企業活動で問題を解決しながら前進していく勇気を我々に与えてくれるに違いない。民間企業や市民社会組織から、大胆にして責任あるリーダーシップを得られれば、2020年までに貧困や公民権の剥奪を撲滅することは必ずや可能だと思う。我々は、思いやりのある公正な社会を築くことができるのだ。 ー 2020年は過ぎてしまい、貧困は無くなっていないし、格差は拡大しているけれど、意識レベルでは良くなっている、と信じたい。 もう17年前の書籍なんだな…。 ケーススタディとしては古いけど、今読んでも面白い。取り上げられている事例の企業が、いまだに栄えているようで何よりだ。 そもそも、取り上げられている事例って、まさに、DXそのものなんだよな。データをどう集めて、どう活用し、どうビジネスモデルに活かすのか、っていう話。
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著者いわく、「IT革命前がオールドエコノミー、IT革命によるネット系企業の隆盛期がニューエコノミー、その後(2006年からスタートと予測)がネクストエコノミー」。ネクストエコノミーでは、ほとんどの業界で供給過多が起こり、完全買い手市場になる。このような状況で、差別化に低価格を使用...
著者いわく、「IT革命前がオールドエコノミー、IT革命によるネット系企業の隆盛期がニューエコノミー、その後(2006年からスタートと予測)がネクストエコノミー」。ネクストエコノミーでは、ほとんどの業界で供給過多が起こり、完全買い手市場になる。このような状況で、差別化に低価格を使用することの危険性とその回避方法を説く。マーケティング担当の人のみならず、一読を進める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今更ながらBOPという単語を広めたであろう同書を読破。 読書中に気になって点を幾つか以下に明記。 *貧困層は物価の高い環境で生活している傾向が非常に強い。(アクセスが限られているが故に中間層が増え、裕福層と比べても多くの追加費用が載っている。インドの例において裕福層の5-25倍ほど水・電話・米・薬・利子等に払われていた) *必要なのは入手しやすさ(Availability) 貧困層はその時手元に幾らあるかで購入を決定する事が多い。 *使いきりタイプや少量パッケージが貧困層の潜在する消費力を引き出す *ユーザビリティへの配慮 インドでは総人口の30%が文盲である。しかし見て、聞く事は出来る。つまり”映像昨日を搭載した携帯機器”が適しているとなる。 *インドにあるローカル小売店にPOSシステムの導入 *BOPのIカーブ(Sカーブより急な発展をする)への対応を考える必要あり *Hernando De Soto "The mystery of Capital" *貧困層の人は特に、店に足を踏み入れると親しみやすい顔つきの店員を探し、その日あった事を話したいと思っている。
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世界のBOPビジネスの事例から、貧困層に対してのアプローチで考えるべきポイントやいかに社会に変革をもたらしたか、またビジネスとして展開するための仕組みについてまとめられた一冊。一冊といっても2段組の500ページくらいになるので読む量は相当になりました。印象に残ったのは「民間企業が...
世界のBOPビジネスの事例から、貧困層に対してのアプローチで考えるべきポイントやいかに社会に変革をもたらしたか、またビジネスとして展開するための仕組みについてまとめられた一冊。一冊といっても2段組の500ページくらいになるので読む量は相当になりました。印象に残ったのは「民間企業が市場開発に携わることにより、BOPの消費者と民間企業の双方に利益をもたらし、すべての関係者が学ぶことができる」という部分。社会支援組織だけでは難しい部分に、民間企業だから取り組める価値ってあるのかなとも思いました。
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2007-10-07 ちょっと分厚く,アメリカビジネス本からの訳書ならではの「しつこさ」+「礼賛」があったんですが,核概念は大変シッカリしている. 貧困国にたいして自立を妨げる援助ではなく,その中で受入れられるビジネスを対等に行っていくことによって, 貧困層の生活水準を上げて...
2007-10-07 ちょっと分厚く,アメリカビジネス本からの訳書ならではの「しつこさ」+「礼賛」があったんですが,核概念は大変シッカリしている. 貧困国にたいして自立を妨げる援助ではなく,その中で受入れられるビジネスを対等に行っていくことによって, 貧困層の生活水準を上げていこうという話. その為には企業は先進国での商売じゃかんがえられないイノベーションを繰り返さなきゃならない.その強い需要ニーズがあることが, 企業の成長をも促す. 日本のODAは殆ど紐付きであることが有名ですが, その紐付きという対等関係も実は良い面を認識すべきなのではないかという気もしました.麻生さんも前紹介した本でおっしゃっていましたが.
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Bottom Of Pyramid (BOP)と呼ばれる社会の貧困層をターゲットにしたビジネスを展開するBOPビジネス。 どちらかというと、ハウツー本というよりも、 事例を紹介して、何故必要なのか、何が必要なのか、 考えさせる本だったので、内容が深かった。 (故にページ数も多い...
Bottom Of Pyramid (BOP)と呼ばれる社会の貧困層をターゲットにしたビジネスを展開するBOPビジネス。 どちらかというと、ハウツー本というよりも、 事例を紹介して、何故必要なのか、何が必要なのか、 考えさせる本だったので、内容が深かった。 (故にページ数も多い。) 大事な考え方は、 ・貧困層だから…というのは何の理由にもならない。 ・徹底的に相手が最も望むものは何か? ・環境は何を許すのか? ・原価積上方式の値決めではなく、確実に売れる、かつ、利益が残るやり方を考える。 規模を捉えれば、それだけ大きくなる。 そして、何よりもこういったビジネスを経験すれば、 確実に製造能力や考え方・対応力が養われるという利点があると思う。 うん、とてもためになった。
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BOPがビジネスになってきている。 つながりが速い。 いずれ儲かる市場。 ソーシャルビジネス。
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BOP(ボトムオブピラミッド)ピラミッド最貧層を最大の顧客としてビジネスを展開するという考え方。 大前研一がいう21世紀必読書、ビルゲイツも推薦。 最近よく出るバングラディッシュのグラミン銀行も元々この本にあるブラジルの会社がモデル。
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目からうろこの新市場。世界の貧困層を顧客に変えるヒントが記載されている。インドに代表される最貧層市場の魅力に取り付かれる。人としても何か感じるところあり。
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一日、2ドル以下で暮らす貧しい人々が世界には40億人以上存在する。その過酷な現実は日本ではあまりというかほとんど意識されることがない。誤解を恐れずにいえば、こうした認識の浅薄さはこれまではある意味仕方のないことだったろうと思う。しかし、いまや世界はグローバリゼーションに向けて日...
一日、2ドル以下で暮らす貧しい人々が世界には40億人以上存在する。その過酷な現実は日本ではあまりというかほとんど意識されることがない。誤解を恐れずにいえば、こうした認識の浅薄さはこれまではある意味仕方のないことだったろうと思う。しかし、いまや世界はグローバリゼーションに向けて日々大きく変化している。その背景を理解すれば、40億の人々(著者によればBOPすなわちボトムオブピラミッドの人々)が充分に顧客たりえることが容易に導き出せる。とはいえ、それには実際的なそして非常に困難な問題を解決していくことが必要になるのはいうまでもない。そうした問題を明確化し、どのように解決すべきかその方向が示されている点で非常に優れたビジネス書といえるだろう。とはいえ、実際の「ビジネス」というのは机の上で展開されるものではない。参考程度に止め自分の頭で考えていくというプロセスがどうしても必要になるだろう。 以下BOP市場におけるイノベーション12の原則 1 コストパフォーマンスを劇的に向上させる 2 最新の技術を活用して複合型で解決する 3 規模の拡大を前提にする 4 環境資源を浪費しない 5 求められる機能を一から考える 6 提供するプロセスを革新する 7 現地で作業を単純化する 8 顧客の教育を工夫する 9 劣悪な環境にも適応させる 10 消費者特性に合うユーザーインターフェースを設計する 11 貧困層にアプローチする手段を構築する 12 これまでの常識を捨てる ケーススタディとして12具体的な事例があるのでチェック
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