輪違屋糸里(下) の商品レビュー
新選組は会津藩の「御抱」ではなく「御預り」である理由は、「褒美は渡すが給金はやらぬ」という意味にも読めた・冗談で言ったつもりが、真に受けて首を振った。「何言ってんのや。島原の太夫いうたらおまえ、正五位の格式や、十万石の大名と同じ位を持って天下一のおなごや。壬生の百姓侍なぞ、千両積...
新選組は会津藩の「御抱」ではなく「御預り」である理由は、「褒美は渡すが給金はやらぬ」という意味にも読めた・冗談で言ったつもりが、真に受けて首を振った。「何言ってんのや。島原の太夫いうたらおまえ、正五位の格式や、十万石の大名と同じ位を持って天下一のおなごや。壬生の百姓侍なぞ、千両積んだとて洟もひっかけんわい」島原の太夫糸里は通じて見た幕末の世情と新選組の一面と、色街女の子心意が物語りを引っ張るが、従来の浅田次郎から迫る心意気が余り伝わらなかった。芦澤鴨の暗殺にしても、女の目線で物を言わせたのか、このドラマが盛り上がらなかったのも気になる。読解意慾の不消化なまま、読了した感じで、余り余いんが残らず終いであった。
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新撰組メンバーと島原の妓、妾や新撰組の宿屋の女将たちのそれぞれの想いが交叉した幕末は複雑な心情の坩堝だ。
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「壬生浪士組」は、会津藩由来の「新選組」という名前を賜るも、傍若無人で隊風を乱す芹沢鴨一派の粛清の刻...時代の嵐が吹きすさぶ運命の糸に操られた男と女たち...文久3年(1863) 9月18日、島原遊郭での酒宴のあと、壬生の八木邸に戻った芹沢は、愛妾お梅と共に酔身を横たえた......
「壬生浪士組」は、会津藩由来の「新選組」という名前を賜るも、傍若無人で隊風を乱す芹沢鴨一派の粛清の刻...時代の嵐が吹きすさぶ運命の糸に操られた男と女たち...文久3年(1863) 9月18日、島原遊郭での酒宴のあと、壬生の八木邸に戻った芹沢は、愛妾お梅と共に酔身を横たえた...京都守護職よりの密命をおびた近藤、土方らは、八木邸を襲撃。芹沢と平山五郎を惨殺!・・・「芹沢さん、あたしら、毀れちまいましょうよ」・・・浅田節 “女たちの新選組” に感極まる。
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仕上げが作りすぎかな・・・極濃の浅田節ですね。 もちっとあっさりしてたほうが、泣けたんだけどなぁ。 「おしん」を抜け出していないよね~。
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↑前編同様、3.5かな…… 誰も幸せにならないだろうと覚悟していたので、きっちゃん(吉栄)とその子だけが幸せになり本当に安堵した。その幸せは糸里が命賭けたからなのだけども。。覚悟と凛とした美しさが目に見えるようだったな~。 芹沢暗殺に加担するように言われた時から、最後まで覚悟してたわけか。松平容保に直訴してきっちゃんを救う場面がものすごくかっこ良かった。 しかしこの土方は好き嫌い分かれそうだな… 私はこの小説で一番良かったのは女たちの生きざま(おまさ、お勝、お梅、糸里、きっちゃん)だと思っておりますので、土方の態度や言動に ムカムカしながら読みました。苦笑 暗殺に巻き込んどいて殺そうともするし、殺さんかったら殺さんかったで最後まで一緒に暮らそうとか言うし、正直( ^ω^)ナグリテェ…… と思ってたのは胸のうちに秘めておこう、ええ いやわかるんですよ、色恋沙汰だけで生きてるわけじゃないし、捨てきれぬ百姓としてのスタンスとかね、そんな事情もわかるんだがそれでも腹が立つよな。 (違う内容だけど、百姓と武士の踏み絵で、武士を選びたいならここで殺すなと啖呵を切った糸里もかっこ良かったな。あと筋の通し方の描き方が良かった) 浅田作品といえば壬生義士伝がやはり有名ですが その土方もこんなんなんですか?汗 比較するためにもう1冊くらいは読みたいかな…
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114:芸事のため、男のため、愛のため。想いは違えどまっすぐに凛と生きる女たちの潔さと、ままならない男の不自由さの対比がいじらしく、それゆえのすれ違いが哀しい。やはり、史実をもう少し知っていたら、もっともっと理解できたろうにと悔しく思います。新撰組に関する知識が「るろ剣」で得たレ...
114:芸事のため、男のため、愛のため。想いは違えどまっすぐに凛と生きる女たちの潔さと、ままならない男の不自由さの対比がいじらしく、それゆえのすれ違いが哀しい。やはり、史実をもう少し知っていたら、もっともっと理解できたろうにと悔しく思います。新撰組に関する知識が「るろ剣」で得たレベルって……(黙)。登場人物たちがそれぞれに矜持を抱き、流れ揺さぶられつつも筋を通そうとする様が格好良くて。ラストでは涙が止まりませんでした。「ご恩だけ、胸に刻め」。成程と頷かせる筆致とやわらかいお国言葉が印象的。
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これまで読んだ新撰組の小説では芹沢鴨は悪人のような描かれ方が多かったけど、この本を読んで芹沢鴨のイメージが変わった。 糸里の太夫初道中は泣けます
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やっぱり、浅田次郎さんの本は面白い。 それぞれに善い面、悪い面があって、それぞれの考え・人生に考えさせられる。 糸里、吉栄、お梅、お勝、おまさ・・・、それぞれの想いや家、お店を守ろうと、周りの男に翻弄されながらも、一生懸命生きている様に共感できた。
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【読了メモ】 (150531 1:05) 浅田次郎 『輪違屋糸里』(下)/文藝春秋/糸里、吉栄、お梅、お勝、おまさ、そして遠くはお初の方。これは物語の中なれど悲しい。もし例え彼女らの父母が彼女らに何も思いはせずとも、紙のこちらの私が彼女たちを思い、しあわせであれと願おう。/新撰組...
【読了メモ】 (150531 1:05) 浅田次郎 『輪違屋糸里』(下)/文藝春秋/糸里、吉栄、お梅、お勝、おまさ、そして遠くはお初の方。これは物語の中なれど悲しい。もし例え彼女らの父母が彼女らに何も思いはせずとも、紙のこちらの私が彼女たちを思い、しあわせであれと願おう。/新撰組だって、人の子だよね。
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新撰組初期の面々の個性に加え、時代を背景とした身分や出自がからみ、芹沢鴨の暗殺までを魅力たっぷりに描く。 それぞれの主人公の視点と口語調での記述を交え、情景が目に浮かぶところもサスガと思わせられる。 新撰組というと男臭いイメージがあるが、影に潜む糸里を始めとする女の強さを大いに感じた作品だった。
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