ジョン・レノン対火星人 の商品レビュー
長らく入手困難が続い…
長らく入手困難が続いていましたが、今年講談社文芸文庫で見事復刊。『さようなら、ギャングたち』を押しすすめた、過激なまでの表現がたまりません。文句のない氏の二大代表作です。
文庫OFF
ユニークな発想があふ…
ユニークな発想があふれ出した文章で、期待を裏切らない本です。
文庫OFF
「すばらしい日本の戦争」をはじめとしたナンセンスに満ちた話。どうも,学生運動の挫折についての理解が必要のようだ。
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なんとも自由な小説。哀しい物語。 何が何だか分かりませんでしたが、スラスラと読めてしまう面白さがありました。
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『さようならギャングたち』と同じ様で実は意を別にする作品。(やはり作者もあとがきで触れていた) 直線的なエロとグロの洪水が様々な言葉で襲いかかってくる。ナンセンス系は割と冷めた目で読んでしまうが、あまりにおかしすぎて笑ってしまった箇所もある。 主題以上にもっと理解してあげたい楽...
『さようならギャングたち』と同じ様で実は意を別にする作品。(やはり作者もあとがきで触れていた) 直線的なエロとグロの洪水が様々な言葉で襲いかかってくる。ナンセンス系は割と冷めた目で読んでしまうが、あまりにおかしすぎて笑ってしまった箇所もある。 主題以上にもっと理解してあげたい楽しい作品だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナンセンス小説と言えばいいのか。 形容し難い。作者独自の文体と固有名詞の洪水に酔うしかない。 これが、60年代なのか、60年代とは。30年代とは。90年代とは。終末思想。死体。 30年代、60年代、90年大門の30年周期、と考えると、2020年代は終末思想が蔓延するかもしれない、とか思った。テスラ、Twitter、ロシア、温暖化、プラスチック。 オチから逆算すると、なぜ我々は死体が見えないのか、という疑問に突き当たる。死体は本来そこら中に転がっているはずだ。ただ、それは見えないように巧妙に隠されている。もしくは、我々が見えないふりをしているだけだ。死体がなければこれだけの物質は生産されていない。死体がなければこれだけの思想は生まれていない。死体がなければ、生者は存在できない。 読んでいて頭がおかしくなりそうなのに、読むことをやめられない。これが小説なのだと言われればそうだし、こんなものは小説じゃないと言えばそれもそうだし。 痺れた。
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2021/06/17 これを読んだのは2回目。初めて読んだ時には文章のキレの良さにページをめくる手が止まらなかった。こんなに自由な小説があってもいいのか、と感動していた。しかし、それより先には進めず、この本で著者が言わんとしていることはまったくわからなかった。内田樹による解説を読...
2021/06/17 これを読んだのは2回目。初めて読んだ時には文章のキレの良さにページをめくる手が止まらなかった。こんなに自由な小説があってもいいのか、と感動していた。しかし、それより先には進めず、この本で著者が言わんとしていることはまったくわからなかった。内田樹による解説を読んでも、あまりピンと来なかった。この小説の魅力に取り憑かれはしたが、それは言葉とか形式の面でだけであって、内容に関してはわからずじまいだった。 今日、改めて読むと、それが少し見えてきたような気がする。が、なんというか、やっぱりまだ距離があるような気もする。内田樹の解説によれば、この小説の主題の一つは「暴力的なもの=邪悪なもの」なのだが、いまの私はそれをあまりよく知らないか、あるいは直視していないからなのだと思う。それに、内田樹が解説で提示していた、その時代の空気みたいなものを私はまったく知らない、というのもある。でもまあ、それでも著者のいう「むき出しの憎しみや怒り」といったものの一端は見ることができたように思う。ぜひともまた読みたい。
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死者と自分。これをこの文体で表現しているところに凄さがある。ここで語られているような内容が別の文学的な文体で書かれている小説がおそらくたくさんあるんじゃないだろうか。この小説には文学的な言い回し、いわゆる文学的な空気感そのものがない。実際に巻末で著者はこの小説は全く文学的でないも...
死者と自分。これをこの文体で表現しているところに凄さがある。ここで語られているような内容が別の文学的な文体で書かれている小説がおそらくたくさんあるんじゃないだろうか。この小説には文学的な言い回し、いわゆる文学的な空気感そのものがない。実際に巻末で著者はこの小説は全く文学的でないものでなくてはならなかったと言っている。その意味するところは、文学が形式化してしまっているという批評的な鋭い視点だと思う。反体制的というか、アンチ形式的なスタンスの小説であり、読み手にとっての文学そのものの幅を広げてくれるような小説であるように思った。
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2019.12.10 死体に取り憑かれた「すばらしい日本の戦争」を助けようと試みる「わたし」たちの話 スラスラ読めるけれど、理解できなかった エログロ描写には気分が悪くなってしまった…
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混沌の沼に沈み込められ惹き付けられた、グイグイ読める文章で気が違えている、クレイジーで勢いが在って良かった!
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