庭の桜、隣の犬 の商品レビュー
たまたま、「八日目の蝉」と2冊いっぺんでした。 角田さんの本は、ゆっくりと、ではなく 一気に読んでしまいたくなる。 それぞれが、なにか生み出すものをもっていなければ ただぼんやりと流され生きているだけでは ふたりでいても 生み出されるものはない。 きっと片方だけでも、 相手...
たまたま、「八日目の蝉」と2冊いっぺんでした。 角田さんの本は、ゆっくりと、ではなく 一気に読んでしまいたくなる。 それぞれが、なにか生み出すものをもっていなければ ただぼんやりと流され生きているだけでは ふたりでいても 生み出されるものはない。 きっと片方だけでも、 相手が生み出してくれるのを待っているだけであっても きっとうまくはいかないのだろう。 馬鹿みたいな、かっちょわるいことでも なにかがむしゃらにやってみたら 見えてくるものがあるんですね。 そこに気づいたときから、 きっと育まれていくと信じたいな、とおもうラストでした。
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房子が冒頭で歌っている歌は ローザ・ルクセンブルグの「デリックさん物語」です。 歌詞ちょっと間違えて覚えてるみたいなので 訂正してあげたいですwww それはさておき、角田光代さんの描く人物はみな一様に 不器用と言うか、変わっているというか、なんというか…。 毎回まったく共感出来な...
房子が冒頭で歌っている歌は ローザ・ルクセンブルグの「デリックさん物語」です。 歌詞ちょっと間違えて覚えてるみたいなので 訂正してあげたいですwww それはさておき、角田光代さんの描く人物はみな一様に 不器用と言うか、変わっているというか、なんというか…。 毎回まったく共感出来ないのだけれど 最後まで読んでしまう不思議な作者さんです。 今回、宗二においては、かなりイライラしました。 なんなのこの男はーー!
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家があるのに別々に暮らす夫婦 夫婦ってなんだろう?愛でもなく嫉妬でもない、何かもっと厄介なものを抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 日常なのに 非日常のような内容 最後で少しほっとします
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続けて読んだせいか、連作短編集的な体裁が似ているせいか、 「空中庭園」と印象がかぶる部分も。 こちらのほうが小品かなとも思うが、結構好き。 こういう、ピントのずれたエキセントリックな人物を何人も、 どうしてこんなに生き生きと描けるのだろう。引出しの多い人だ。
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先月から始まったNHKの「私の1冊 日本の100冊」という番組で、タレントの光浦靖子が角田光代の「八日目の蝉」という本の紹介をしていましたが、そこで語られる小説の内容を聞いているうちに、この本に強く興味をひかれました。 角田光代という作家は以前から気になる存在で、いつか作品を読ん...
先月から始まったNHKの「私の1冊 日本の100冊」という番組で、タレントの光浦靖子が角田光代の「八日目の蝉」という本の紹介をしていましたが、そこで語られる小説の内容を聞いているうちに、この本に強く興味をひかれました。 角田光代という作家は以前から気になる存在で、いつか作品を読んでみたいと思っていた作家でしたので、この機会に読んでみようと、さっそく図書館へ行って、この本を探したのですが、残念ながら貸し出し中でした。 そこで代わりに借りたのが「庭の桜、隣の犬」という小説でした。 まず妻が先に読み始めたのですが、彼女はこれがいたく気に入ったようで、読み終わったあと、別の本をもっと読んでみたいということで、再度図書館へ行き小説3冊を借りてきました。 また妻が娘に電話で、この本のことを話したところ、娘も以前からの角田光代のファンだということでした。 そして角田光代の本4冊をすぐに届けてくれたのです。 そんなわけで妻はすっかり角田光代の小説に、はまってしまったのです。 そして私にもぜひ読むようにという強いお勧めがあったので、さっそく読んでみることに。 これは30代の夫婦の物語です。 どこにでもいそうなごく平凡な夫婦に訪れたちょっとしたほころびが、しだいに大きくなり、ついには夫婦の危機を迎えるまでになってしまうという物語です。 ごくありふれた日常を夫婦それぞれの異なった視点から描くことで、日常に潜むさまざまな問題を重層的に浮かび上がらせていきます。 日々の生活の中で何気なく浮かぶ妄想のようなもの、一見とりとめのない意識の流れを捉えていくことで、生きていることの手ごたえのなさ、ふと感じてしまう空虚感や寂しさといったもの、また幸せと不幸せがない交ぜになった日常の繰り返しのなかで、ふと顔を覗かせる生きることへの不安や煩わしさといったもの、そういった理屈を超えた言うに言われぬ感覚、矛盾した気持ち、そういったものが、実にうまく描かれています。 ほとんど事件らしいことが起こらないストーリーでありながら、その展開には緊迫感を感じてしまいます。 そしてそういったいびつな日常をただ嘆き悲しむだけではなく、それを受け止め、受け入れながら、いびつなままに生きていこうとする逞しさも同時に感じさせられるのです。 妻の言を借りれば、それは「抵抗しない強さ」ということになります。 中途半端な自分に苛立ちながらも、一方でそんな自分を醒めた目でみつめている自分の姿、平凡で幸せそうに見える家族のなかに内包する危なかしさ、微妙なバランス、そういったなかから現代を生きる人間のリアルな姿が浮かび上がってくるのです。 角田光代の小説が、若い女性のみならず、幅広い層のファンをもつ理由が、この一冊の本を読むことで理解できたように思いました。 「八日目の蝉」もぜひ読んでみたいと思いました。
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図:内容(「BOOK」データベースより) 夫婦ってなんだろう?愛でもなく嫉妬でもない、何かもっと厄介なものを抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう?傑作長篇小説。 こんな夫婦。結構いると思う。
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角田さんの本を始めて読んだ。 なんでもない日常を、切り取って、拡大して、裏とか、斜めとかから見たら、 居心地の悪い世界が広がってたという感じ…。 ビジョンとか、テーゼとか、仮定とか、 お互いに分かち合うものを持たない二人は夫婦であってもゼロだと、 う〜ん、なんかヤだなぁ。共感した...
角田さんの本を始めて読んだ。 なんでもない日常を、切り取って、拡大して、裏とか、斜めとかから見たら、 居心地の悪い世界が広がってたという感じ…。 ビジョンとか、テーゼとか、仮定とか、 お互いに分かち合うものを持たない二人は夫婦であってもゼロだと、 う〜ん、なんかヤだなぁ。共感したくない。 こういうジャンルの本は、読後が暗くなっちゃいますね。
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うーん‥あたしにとって、角田光代さんによくあるパターン。平凡でつまらない誰もが送っているはずの現実をとことん描く、みたいな。でもそこから何も読み取れなくて、あたしはいつも戸惑ってしまう。読んでいると心の中がざらざらしてくる。
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借りるものないなー。。どうしよう。。 と思ったときには必ず見る角田光代の棚に、まだ読んでない本を発見したので借りてみました。 さして、本読みたい!って気分でもなく、 むしろ気分はずーんて感じなのに、「読まなくちゃ」みたいな感じで読んでたからか、 もともと私は「角田さんの本読むと...
借りるものないなー。。どうしよう。。 と思ったときには必ず見る角田光代の棚に、まだ読んでない本を発見したので借りてみました。 さして、本読みたい!って気分でもなく、 むしろ気分はずーんて感じなのに、「読まなくちゃ」みたいな感じで読んでたからか、 もともと私は「角田さんの本読むと落ちる」性質だからか、 読んでる間重苦しくて、何度も途中で投げ出しそうになったけど読んじゃいました。 夫婦もので、不倫。 みたいな内容の本は、どろどろしてて、なんだか、室内が食べた後のアラレの匂いがしている不快感(?)みたいな感じがあって、あまり好きじゃないかも。。。 角田さんのタイトル付けセンスにはいつもやられる。 ナシング坂、第2太陽荘、レミ共和国、さざ波は大きな波のうねりへと らへんとか、あー。いいなー。って思う。 ☆気になったぶぶん。 「あんたもさあ、かあちゃんもさあ、なんか人のこと悪く言い過ぎ。人んちを駄目扱いしたくて何をそんなにむずむずしてるわけ?」
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日常的な描写とちょっとのズレが最初から最後まで引きずる。そのズレが奇妙で、あれあれっと思っている間に読了。これも人と人との形なのかしら。
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