坂の上の雲(6) の商品レビュー
読み終わるのが惜しかった…。 これだけの史実とエンタメ性(臨場感)と、社会や人間の本質を突く考察が入った小説は読んだことがない。 最後のバルチック艦隊との戦いはほんとに手に汗を握りました。 この日露戦争での辛勝で日本の軍隊が舞い上がってしまい、後に泥沼の太平洋戦争を引き起こすなん...
読み終わるのが惜しかった…。 これだけの史実とエンタメ性(臨場感)と、社会や人間の本質を突く考察が入った小説は読んだことがない。 最後のバルチック艦隊との戦いはほんとに手に汗を握りました。 この日露戦争での辛勝で日本の軍隊が舞い上がってしまい、後に泥沼の太平洋戦争を引き起こすなんて、何が起こるかわからないものだなー。 個人的にはスパイ明石元二郎とロシア革命家の交流が読んでて辛いけど、引き込まれた。
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明石はどういう諜報活動でロシア革命を起こさしめたか。 あと、気分の変わるのが分かる人は大将には向かない。
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1週間に1冊ずつ読んで1ヵ月半で6巻まで読み終わりました。 結構なボリュームで登場人物も多いですが、 長期的・戦略的な視点を持ち、自分の使命を全うした人々と、 そうではない人々が描かれており、 エライ人がよく読んでいるというのも納得です。
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もう一度第1巻のあとがきを読んでみたくなる…。 最初に書きだしたときと書き終えた時で作者の当初の意図/プロット はどのように変化したのだろうか?それとも全く変化しなかったのだろうか? 6巻を通して、当時の空気、世界における日本の立ち位置、日本人の気質、世界初の戦艦による会戦を...
もう一度第1巻のあとがきを読んでみたくなる…。 最初に書きだしたときと書き終えた時で作者の当初の意図/プロット はどのように変化したのだろうか?それとも全く変化しなかったのだろうか? 6巻を通して、当時の空気、世界における日本の立ち位置、日本人の気質、世界初の戦艦による会戦を伊予の国出身の秋山兄弟を中心に書く??という一貫性があったといえばそういえなくもないが、いったいこの本って…? 陸軍や海軍の詳細な戦闘の様子は非常に脅威深く読めたが、果たして…? 所詮小説は何でもアリだから、意味を求めなくてもまあいいか^^ 経営の指南書というか、ビジネス書として読む人が多いとは聞くが、確かにその視点で読むとまた面白い。 「主将は運がよくなければならない」などは松下幸之助が面接の軒に「君は運がいいやつか?」と聞いたのを想起するし、「弱者が強者に勝つためには考え抜くという特権を行使する」や「いったん決めた作戦主題をぶれることなく変えない」など、普遍の心理のようなものを想起させる。
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日本海軍が日本海でバルチック艦隊を破り, ようやく講和にもちこむ。 真剣な人がちゃんと偉い明治時代。過酷で美しい。
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★2010年19冊目読了『坂の上の雲6』司馬遼太郎著 評価B+ 最終の第六巻。陸軍の奉天会戦のロシア軍退却、バルティック艦隊の東進とそれを待つ東郷艦隊の焦慮。そしていよいよ日本海海戦とクライマックスに達する。 第五巻までにバルティック艦隊を取り巻く様々な不利な環境の物語は描かれ...
★2010年19冊目読了『坂の上の雲6』司馬遼太郎著 評価B+ 最終の第六巻。陸軍の奉天会戦のロシア軍退却、バルティック艦隊の東進とそれを待つ東郷艦隊の焦慮。そしていよいよ日本海海戦とクライマックスに達する。 第五巻までにバルティック艦隊を取り巻く様々な不利な環境の物語は描かれてきたが、さらに海戦時の東郷艦隊の幸運(天候、判断ミスを補う幸運)も重なり完膚無きまでにバルティック艦隊を殲滅する海戦が描かれる。 さすがに物語も人物を描くことからこの巻では、日本海海戦をテーマに書かざるを得ない訳であるが、それでも、幸運をもたらすのは、それまでの緻密な分析と検討、決断であることがそれぞれの登場人物の立場で物語られる。この物語の筋書きでは、日本海軍が勝利できた理由を素直に理解出来るのだが、反面この勝利がいかに危うい物であったのか、その後の太平洋戦争に続く過信の元になった亡国の要素をみるにつけ、複雑な気分となる。 また、日露戦争は、国を守る為の戦いであって、太平洋戦争、日中戦争などとは性格の異なる護国戦争であった、もし敗戦であれば、満州、朝鮮、日本はロシアの占領下におかれる可能性もあったとの指摘は、納得できる。さらに講和後の少ない賠償金も、欧米列強の立場からすれば当然の結果であったと理解ができた。 戦争終了後、結局秋山真之は、この日本海海戦で全知能を使い果たしたか、悟ったように軍人の道を捨て去ろうとする。齢50歳での早すぎる死去、それほどまでに国を背負って全知全能を傾けて作戦を考えたのかと驚きを感じる。彼の戦争で人々を傷つけたとの思いは息子に受け継がれ、その子は無宗派の僧となる。 また、兄の好古も栄達を求めず、大将にまで昇進するものの、引退後は松山の中学の校長でその仕事を終える。 物語としては、もう少し戦後のそれぞれの生き様をおっても良いような気はするが、司馬自身の後書きを読むと彼もここまで書き進むことで、相当消耗していたらしい事がわかり、この結末でやむを得なかったかと理解できた。 シリーズ全体としては、やはり間違いなく評価はAランクであり、人の、あるいは組織の、時代の、あらゆる視点で読み楽しむことができる作品であると言える。
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ついに読了。全て読み終わるのに1年近くかかってしまった。でもこの本を読んでから政治や国家というものにとても興味を持つようになった。軍人の生き方を知ることもできて、成長できました。今は無職だけど、いつかまた働く日が来たら、自分の与えられた仕事を一生懸命がんばり、不平不満を言わずにや...
ついに読了。全て読み終わるのに1年近くかかってしまった。でもこの本を読んでから政治や国家というものにとても興味を持つようになった。軍人の生き方を知ることもできて、成長できました。今は無職だけど、いつかまた働く日が来たら、自分の与えられた仕事を一生懸命がんばり、不平不満を言わずにやっていきたいと思った。
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奉天会戦(日本有利)〜バルチック艦隊に第三艦隊加わる(ネボガトフ)〜バルチック艦隊北上、対馬か北海迂回か〜日本海海戦、日本圧倒的勝利、ロジェストウェンスキー降伏〜秋山兄弟その後。完。
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