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レイニー・レイニー・ブルー の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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安楽椅子探偵ならぬ車…

安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵と、女性介護福祉士をワトソン役にした7作からなる短編集。 一言で言うと、柄刀らしい作品が並んでました。各々の事件の謎も面白いし、その解答も新本格らしいものが多かったです。その中でもお気に入りは「密室の中のジョゼフィーヌ」。ドアにかけられた電子錠でつくら...

安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵と、女性介護福祉士をワトソン役にした7作からなる短編集。 一言で言うと、柄刀らしい作品が並んでました。各々の事件の謎も面白いし、その解答も新本格らしいものが多かったです。その中でもお気に入りは「密室の中のジョゼフィーヌ」。ドアにかけられた電子錠でつくられた密室は完璧に思えたんですが、謎解きは「そうきたか~(^^)」と思わず笑ってしまうトリックでした。

文庫OFF

車椅子の探偵「熊ん蜂…

車椅子の探偵「熊ん蜂」が謎を解き明かす連作集。題材は殺人や放火でヘビーなのに、関係者があれこれ推理を披露し合うゲーム感覚なノリにはやや違和感がある。また、ワトソン役が異常にボンヤリなのはミステリの定石であるものの、女性介護士の鈍さは「あり得ない!」。しかし何より読後感が不快なのは...

車椅子の探偵「熊ん蜂」が謎を解き明かす連作集。題材は殺人や放火でヘビーなのに、関係者があれこれ推理を披露し合うゲーム感覚なノリにはやや違和感がある。また、ワトソン役が異常にボンヤリなのはミステリの定石であるものの、女性介護士の鈍さは「あり得ない!」。しかし何より読後感が不快なのは、この介護士の障害者への言動。暴言や冷酷さとは無縁だが、常に高みから見下ろし憐れみの目線からの発想で語られる。地文で障害者の置かれた理不尽な状況への憤りにも言及しているのに、どちらが著者の本音なのだろうか。それでも、「社会的テーマ

文庫OFF

2013/10/26

【収録作品】人の降る確率/炎の行方/仮面人称/密室の中のジョゼフィーヌ/百匹めの猿/レイニー・レイニー・ブルー/コクピット症候群(シンドローム)

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2010/01/15

「ifの迷宮」で登場した「車椅子の熊ん蜂」が探偵役を務める短編集。「ifの迷宮」では少ししか登場しなかった彼だけれど、うわあすんごくかっこいいよ~! かなり辛辣に言葉で刺しまくりの彼はまさに「熊ん蜂」の名にふさわしいわけだけど、辛辣だけじゃないんだよねえ。何に対しても誰に対しても...

「ifの迷宮」で登場した「車椅子の熊ん蜂」が探偵役を務める短編集。「ifの迷宮」では少ししか登場しなかった彼だけれど、うわあすんごくかっこいいよ~! かなり辛辣に言葉で刺しまくりの彼はまさに「熊ん蜂」の名にふさわしいわけだけど、辛辣だけじゃないんだよねえ。何に対しても誰に対しても分け隔てなく、的確かつデリカシーにも満ちている。これはなかなかできないことなんだろうな。 個人的好みの一作は「仮面人称」かな。かなり独特の雰囲気を持った作品。トリック?である悪意の痛さもまた絶品。あとは「百匹めの猿」で描かれる「共時性」の美しさにも完全やられまくり。これこそまさに「高品質傑作集」。 余談。「百匹めの猿」に登場する推理作家とその友人……誰かを連想してしまうのは私だけ?(笑)

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2009/10/07

毒舌の車椅子の探偵、熊谷斗志八。 人呼んで「車椅子の熊ん蜂」……てぇいまどき誰がそんな江戸時代みたいな呼び名を使うんだろう。うーむ。 短編にはもったいないくらいのトリックのが山のように出てくる。 そう来たか! とわくわくさせてくれる短編連作。ひとつひとつに読み応えがあって面白い...

毒舌の車椅子の探偵、熊谷斗志八。 人呼んで「車椅子の熊ん蜂」……てぇいまどき誰がそんな江戸時代みたいな呼び名を使うんだろう。うーむ。 短編にはもったいないくらいのトリックのが山のように出てくる。 そう来たか! とわくわくさせてくれる短編連作。ひとつひとつに読み応えがあって面白い。 しかし、この作者にはいくつ引き出しがあるんだろう。

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2009/10/07

車椅子の青年を探偵役としたミステリー短編集。 通称・熊ん蜂と呼ばれる探偵の言葉は鋭くて、真実でもあると思う。 主人公と探偵役の交流、と呼べるようなものはないので、 内面が気になった。 ミステリーとしてもおもしろいし、キャラクターとしても魅力がある。

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2009/10/04

一言、疲れました。すらすら読めないのが辛くって。探偵役のくまんばちこと斗志八氏が思ったより行動的です。読む前は安楽椅子探偵を想像していたもので少し驚き。しかし、短編集にしては読み応え有りというか、とにかく難物でした。

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2009/10/04

今私は怪我をして松葉杖をついているので車椅子の青年が探偵役なんですけど、前は介護する側の女の子の立場で読んでいたのが、今は青年の立場で読んでます。そして強い人だなあ、と思います。 本当にこの人の作品は読みやすくて面白い。取り上げる問題も幅がとても広い。博学である。探偵の熊谷斗志八...

今私は怪我をして松葉杖をついているので車椅子の青年が探偵役なんですけど、前は介護する側の女の子の立場で読んでいたのが、今は青年の立場で読んでます。そして強い人だなあ、と思います。 本当にこの人の作品は読みやすくて面白い。取り上げる問題も幅がとても広い。博学である。探偵の熊谷斗志八、通称熊ん蜂がとても魅力的です。足が不自由なことを受け入れて新しい生き方をしています。短編がたくさん収録されているのでずいぶん熊ん蜂と時間を過ごした気がします。

Posted byブクログ

2009/10/04

相変わらず短編巧い。魅力的な謎の提示とそれに対する合理的な解決。長編になると目立ってくる文章とか構成の下手さが短編だと目立たないし、そうなるとこの人の魅力であるトリックの切れ味がいい感じに引き立っていると思う。だから素直に驚けるし、楽しめる。

Posted byブクログ