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朝霧 の商品レビュー

3.8

122件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

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2017/12/19

図書館で。 大学を卒業した途端、時の進みがえらい早くなったなぁ~という感じ。積極的に彼女が色々なことに首を突っ込めなくなったからか。まあ社会人、仕事がメインになるものねぇ。 小説のオチを2行で考えさせるのはうぅ~ん、という感じ。そんな私小説、人に読ませるかなぁ?だって考えてもら...

図書館で。 大学を卒業した途端、時の進みがえらい早くなったなぁ~という感じ。積極的に彼女が色々なことに首を突っ込めなくなったからか。まあ社会人、仕事がメインになるものねぇ。 小説のオチを2行で考えさせるのはうぅ~ん、という感じ。そんな私小説、人に読ませるかなぁ?だって考えてもらったら後で種明かしをしなくてはならないじゃないですか。 後、妊娠のお知らせってそんな早くに、友人にするものだろうか…しかも態々電話かけてまで。なんか、うん、ちょっとところどころ感性が違うなぁ、と思います。優しい日常話かと思ったら同級生が成人向け雑誌に掲載されている、とかところどころトゲがあって心に刺さる気がします。綺麗なまま、優しいままでは無い現実というか厭世観みたいなものがじわっと来るのがあまり好きではないかなぁ。 コンサートの隣に座っていらした方ってのが実は伏線だったとは。次でシリーズ完結…というか終わりなのかな?

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2017/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ5作目。 3つの短編から。後半2作は就職後のお話。 冒頭松田哲夫氏が 「読者が、本を深いものにする。だから本を読むのは楽しい。」と円紫氏の言葉を 解説齋藤愼爾氏が 「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度きりであることへの抗議体と思います。」と北村氏の言葉を。 ナルホド。。。 『女か虎か』や、泉岳寺の四十七士の戒名など、本作の面白さプラス新しい知識が得られるのが嬉しいし 登場人物達の見解から、そういった考え方もあるのか、と新しい発想を得られるのも楽しい。 5作まで読んでみて、ナルホドこれは日常系ミステリーだな、としみじみ。 他の人に感想で「私」の名前が明らかになっていないとあったが確かに!! 何か意図があるのだろうか。。。

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2017/10/20

今回は、また連作短編集の形をとって。前作よりは読みやすい。やはり、この形の方が好きだなあ。 ある方との再会もある。

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2017/01/15

デビュー作「空飛ぶ馬」から続く、「円紫さんと私」シリーズの5作目。 3作目「秋の花」がたまらなく好きで、次の「六の宮の姫君」でびっくりして、今回は如何にと期待していたら、久々に短編でした。 特に「山眠る」がお気に入り。田崎先生の「本当にいいものはね~」の台詞が実に身に沁みました...

デビュー作「空飛ぶ馬」から続く、「円紫さんと私」シリーズの5作目。 3作目「秋の花」がたまらなく好きで、次の「六の宮の姫君」でびっくりして、今回は如何にと期待していたら、久々に短編でした。 特に「山眠る」がお気に入り。田崎先生の「本当にいいものはね~」の台詞が実に身に沁みました。北村薫さんの著作を読むと、何気ない一言に深く感銘を覚えてしまうことが少なからずあります。 気がついたら「私」も社会人。世の中を知るにつれ、代わりに何かを失っていく寂しさ切なさが、どことなく感じられた1冊でもあります。

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2016/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ5作目。相変わらず文体がきれいで読みやすい。主人公も徐々に成長していく様もほほえましい。次作ではとうとう主人公も恋?次作に期待。

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2016/08/29

「私」の成長ぶりは微笑ましい限りですね。 上質な会話が文学世界に関わって展開していく世界。 浸っているだけで満足しました。 演者によって微妙に変わる落語のスタイル…研究素材 としては大いに興味が湧きますね。 北村薫さんの博覧強記ぶりにも毎回舌を巻きます。

Posted byブクログ

2016/05/03

こちらも何年振り、何十年ぶりかの再読。リドルストーリーの逸話のやるせなさの後にほっとさせる話しがあり作者の心優しさが表れている。果たして最新刊では「『レクイエム』を隣り合って聴いたあの人」と出会っているのか楽しみ。しかし、このシリーズ読むと、古典から現代小説までさまざまな文学をも...

こちらも何年振り、何十年ぶりかの再読。リドルストーリーの逸話のやるせなさの後にほっとさせる話しがあり作者の心優しさが表れている。果たして最新刊では「『レクイエム』を隣り合って聴いたあの人」と出会っているのか楽しみ。しかし、このシリーズ読むと、古典から現代小説までさまざまな文学をもっともっと読みたくなる。

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2015/12/12

≪円紫師匠と私シリーズ第5弾≫ もはや小説というよりも,歌論に物語論に近い. それでも知識のひけらかしを感じないし,ミステリとしてもおもしろい. あの巻のあの話がまさかの伏線に!?という話もあるので,やはりシリーズ通して読んだほうが楽しさ倍増. 読んでいてドキッとさせられる言...

≪円紫師匠と私シリーズ第5弾≫ もはや小説というよりも,歌論に物語論に近い. それでも知識のひけらかしを感じないし,ミステリとしてもおもしろい. あの巻のあの話がまさかの伏線に!?という話もあるので,やはりシリーズ通して読んだほうが楽しさ倍増. 読んでいてドキッとさせられる言葉も多い, 「読者が,本を深いものにする.だから,本を読むことは楽しい.」 自分はまだまだ作者から提供されているだけの読者だなぁ.

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2015/08/24

『私と円紫さん』シリーズ5冊目にして、文庫で発売されているものでは最後の巻。 主人公「私」は、アルバイトで入った小さな出版社で才能と仕事ぶり、博識を認められ、内定から、無事に社員となる。 学生最後の年の後半から、入社2年が過ぎるまでを描く。 「私」は、本当に生長した。 我が子を...

『私と円紫さん』シリーズ5冊目にして、文庫で発売されているものでは最後の巻。 主人公「私」は、アルバイトで入った小さな出版社で才能と仕事ぶり、博識を認められ、内定から、無事に社員となる。 学生最後の年の後半から、入社2年が過ぎるまでを描く。 「私」は、本当に生長した。 我が子を見るようでうれしい。 しかし、子が育てば親は老いるもので、自分の未来ばかり見ていた18の頃とは違い、親や周囲の大人の変化に心を配るようにもなる。 そして、「縁があれば…」などと思っていたら… そんな都合よくなんて、やっぱりフィクションよね、と思ったところ、そういう流れなら全く自然ではないかと言う、またしても作者にやられた。 私は、男性キャラが登場するたびに、もしかして「私」の相手か?!と、ゲスの勘ぐりをし続けてきた。 皆、ダメだった(笑) が、しかし、今度は進展がありそうである。 この先書かれた方が良いのか、書かれない方が良いのか分からないが、公・私ともに先輩がゴールインしたのだから、『順番』が巡ってくる日もあるのでは? 本屋さんモノや出版社モノを選んで読んできた。 このシリーズは、日常の謎解き物として興味を持って読み始めたのだが、主人公が出版社に就職した結果、出版社モノとしても読めるようになったのが、自分的にひそかに美味しかった。 今回は、詩歌・俳諧の教養書でもあった。 本郷さんの「山眠る」の句が、なんだか心に染みる。 「私」のフォローは「冬来りなば春遠からじ」ということらしい。 本郷さん、疑ってすみませんでした(^_^;) そして、今更言うまでもないが、円紫さんの『人間力』の高さには感動する。

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2015/06/11

「私」も社会人に。環境は変わっても円紫さんとの関係は変わらず。相変わらずじわじわ来る面白さ。終わって欲しくない。

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