心理療法個人授業 の商品レビュー
人は誰しも物語を必要…
人は誰しも物語を必要とする、のくだりにすごく納得。
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シリーズ4弾。これま…
シリーズ4弾。これまでのシリーズはどちらかというとすっきりしたものが多かったが、今回はいつものわかりやすさというものが少なかったように思う。漠然とした印象を受けた。
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心理療法の誕生や歴史、ヨーロッパからアメリカへの流入の流れなどが印象に残っている。 どのような歴史を辿って心理療法が発展してきたのか、タイトルの通り講義方式で語られるところがとてもわかり易く興味深かった。 ユングやフロイトなど聞き慣れた人物がいくつか登場した。 彼らがどのような...
心理療法の誕生や歴史、ヨーロッパからアメリカへの流入の流れなどが印象に残っている。 どのような歴史を辿って心理療法が発展してきたのか、タイトルの通り講義方式で語られるところがとてもわかり易く興味深かった。 ユングやフロイトなど聞き慣れた人物がいくつか登場した。 彼らがどのような立場で治療をしたのか紹介されたいた。 たくさんある症状からそれぞれの療法の特性に合わせて様々なアプローチの仕方があるのだなと思った。 心理療法の大枠をざっくりと理解する 入り口としてとっつきやすい本だと感じた。
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南伸坊が心理療法にユング派の権威の河合隼雄と心理療法について語った一冊。 対談形式ではないのであまり読みやすくはないけど、勉強にはなった。
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河合隼雄さんの個人授業を受けて思ったことを書いたものに河合先生が後にコメントをつけるといった体裁。理解が南伸坊さんなので、素朴な切り口、素人ならではの見方、感じ方に河合先生がって感じなので、あんまり専門的にならずに、心理学の輪郭を感じさせる。素朴な誤解だとか、安易な理解だとかを丁...
河合隼雄さんの個人授業を受けて思ったことを書いたものに河合先生が後にコメントをつけるといった体裁。理解が南伸坊さんなので、素朴な切り口、素人ならではの見方、感じ方に河合先生がって感じなので、あんまり専門的にならずに、心理学の輪郭を感じさせる。素朴な誤解だとか、安易な理解だとかを丁寧に解く感じ。平明で非常にわかりやすいと思う。
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なるほどーな事がたくさんありました。 けどやっぱり分からない。 人の心って。心理って。 おもしろかった。 とりあえず、できるなら、 ポジティブに笑ってた方が いい気がするネ
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イラストレーターでエッセイストの南伸坊が、臨床心理学者の河合隼雄の個人授業を受けるというコンセプトの本です。 河合隼雄の語る心理学は、何か名人芸のようで茫漠とした印象があったのですが、本書では南伸坊が河合の講義を大胆に敷衍してみせることで、何が心理学でないかというリミットが浮き...
イラストレーターでエッセイストの南伸坊が、臨床心理学者の河合隼雄の個人授業を受けるというコンセプトの本です。 河合隼雄の語る心理学は、何か名人芸のようで茫漠とした印象があったのですが、本書では南伸坊が河合の講義を大胆に敷衍してみせることで、何が心理学でないかというリミットが浮き彫りになっているのが、おもしろく感じました。とくに、箱庭療法についての講義では、悩みの深いひとが作った箱庭に芸術的な「アイディア」を見ようとする南を河合が諌め、箱庭の表現に示された自己治癒への可能性を治療者との人間関係の中で見ていくことのたいせつさを語っているのが、印象的でした。 ただ、南のツッコミを入れるまでもなく河合自身が十分に柔らかいことばで一般読者に専門的な内容を届けることのできる語り手なので、専門家の話と一般人の受け止め方の落差を楽しむような読み方には向かないような気もします。
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二人の著者でなんかあまり噛み合ってない、というか二人の書いた部分が識別しにくかった。事実と意見とかも…
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南伸坊さんがニッポンの学者の第一人者と対談をしたことをまとめ,それを対談者ご本人が添削するという形式の本です. 南伸坊さんのフィルターを通すことによって,難しい,取っつきにくいといったことでも柔らかく受け入れることが出来ます. 河合隼雄さんとの対談のこの本は,心理学の基本で有...
南伸坊さんがニッポンの学者の第一人者と対談をしたことをまとめ,それを対談者ご本人が添削するという形式の本です. 南伸坊さんのフィルターを通すことによって,難しい,取っつきにくいといったことでも柔らかく受け入れることが出来ます. 河合隼雄さんとの対談のこの本は,心理学の基本で有ろう事を本当にわかりやすく面白く書かれており,すいすい読めます.しかしながら,よくよく考えながら読むと,深いんですよね. 箱庭療法のことにも触れられていますが,これまたすごく参考になる.心理療法の入口として良い本ではないでしょうか.
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☆2(付箋5枚/P227→割合2.20%) ・例えば、患者さんがきて、 「私、お父さんが憎くてたまらない、あんな人いない方がいい」と言うと、大体カウンセラーは「そう、お父さんの職業はどうなの?」と聞きます。パッと沈黙があって、話がガーッと浅くなってしまいます。 ところが、...
☆2(付箋5枚/P227→割合2.20%) ・例えば、患者さんがきて、 「私、お父さんが憎くてたまらない、あんな人いない方がいい」と言うと、大体カウンセラーは「そう、お父さんの職業はどうなの?」と聞きます。パッと沈黙があって、話がガーッと浅くなってしまいます。 ところが、そのときに「あんな人、殺したい」というのに「うーん、殺したいね」と返すと、グッと深まるんです。そうして「私、やっぱりお父さんのいいところもあるような…」とか言いだすわけです。それを全部録音でとってる(ロジャーズ、ノン・ディレクティブ・カウンセリング)。 ・ユングは、それは「やらない」と言っているわけです。ドグマをつくるということはしない。ところが、ユン グはもうひとつ、面白いことを言ったんです。 「ドグマのほうが迫力がある」と、そうでしょう、実際ノイローゼになられたらわかります。ノイローゼはつらくてたまらんです。そういう時にボクが来て、話を聞いて、 「そら、しんどいですねえ。…じゃ、また来てください」 と、そんなにしていたら、もうものすごく悩まないけない。ところが、話の途中に、 「わかりました!それはご先祖のお墓です」 と言ったら、アッと思うでしょう。そうか墓か!というんで、墓をつくり変える。墓があっちにあったんを、ぐぅとこっちに回したり、あっち向いて拝んでたのを、こっちにして拝む。そういうことでポンと治ってしまう。 われわれから言わせると、これは、その人の心の中の変化を、象徴的に やっているわけです。深いところの変化を象徴的に行っているわけなんです。だから、そういうのを馬鹿にはできない。しかし、それが誰にでも適用できるかというと、大間違いだと思っているわけです。 ・たとえば、ノイローゼの症状に悩んでいる人にとって、その症状は自分の物語に組み込めないものと言っていいのではなかろうか。たとえば不安神経症の人は、その不安が、なぜどこからくるのかわからない故に悩んでいる。その不安を自分の物語のなかにいれて、納得がいくように語ることができない。そこで、それを可能にするためには、いろいろなことを調べねばならない。自分の過去や現在の状況、これまで意識することのなかった心のはたらき、それらを調べているうちに、新しい発見があり 、新しい視点が獲得される。その上で、全体をなるほどと見渡すことができ、自分の人生を「物語る」ことが可能となる。そのときには、その症状は消え去っているはずである。 ・あるところで、「養護学校にいる子供たちは虚言癖のある子が多い」と言われたことがある。両親と別れて住んでいる子どもが、「僕のお父さんは大金持ちだ」とか「私のお母さん女優なの」と言ったりする。これを虚言癖などというのではなく、そのような「物語」に支えられなかったら生きられない子どもたちだ、と思ってみるとどうだろう。 ・しかし、臨床心理学や、河合先生のおそるべきところは、そうした「わかること」の上にさらに「わからないこと」をつなげていくところではないかと私は思っている。
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