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批評の事情 の商品レビュー

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現在活躍する批評家た…

現在活躍する批評家たちを批評する1冊。著者の好みはたしかにあるだろうけど、そこがかえっておもしろかったりもする。この本をきっかけに、各々の批評家の著書を読んでみるためのガイドにもなる。

文庫OFF

2017/10/28

2017.10.28市立図書館 (まもなく市立図書館で公演があるらしく、特設コーナーができたのをながめて手にとってみた)

Posted byブクログ

2013/05/19

 「評論家」を「批評」するという本を、さらに「書評」するなんて、そんな恐ろしいことできません。というわけで、ただの感想です。  まず、取り上げた人たちの人選については言いますまい。言い訳も書いてあるし。とりあげた人については、わずかな枚数で、うまくその人の仕事の一部を切り取って、...

 「評論家」を「批評」するという本を、さらに「書評」するなんて、そんな恐ろしいことできません。というわけで、ただの感想です。  まず、取り上げた人たちの人選については言いますまい。言い訳も書いてあるし。とりあげた人については、わずかな枚数で、うまくその人の仕事の一部を切り取って、興味深く紹介していると思います。はんたいに、そんなに突拍子もないことは書けないよ、この長さじゃ。1章・2章あたりの「評論家らしい評論家」についてはよくできてるなぁってかんじ。いや、それだけでもすごいっすよ。この人の本読んでみるか……という案内として、じゅうぶん面白い本になってるのでは。  でも、おもしろさを感じたのはむしろ、化粧品業界の「評論家」である斎藤薫だとか、ライカに偏愛を示すカメラ評論家田中長徳とか、そのあたり。批評しにくい人たちを、なんとかとらえようとしている、その射程が偉いと思う。  ちなみに、44人中「1冊でも」読んだことがある人が何人いるか……数えてみたいその誘惑に耐えられません。そこらへんに「批評」の現実があるのかも。自分の場合は……いや、いやとても「批評」を読んでいるなんておこがましくて。

Posted byブクログ

2013/02/16

例えば、作家が書いた小説についてあーだこーだという人がいる。その人についてあーだこーだというそんな内容です。

Posted byブクログ

2012/11/18

むずかしいことを言ってる人たちを こういう軽い感じで紹介してくれるのは助かる。 気になった二人、 山形浩生の『新教養主義宣言』と 日垣隆の著作はちょっとさがしてみよう。

Posted byブクログ

2011/11/03

 『批評の事情』とは、結局のところ、曰く「批評の二乗」でもあるようで、要するに「批評家について批評する」という内容。具体的には、「一九九〇年代デビュー、もしくはブレイク」した「評論家」についてアレコレ述べてみたというもの。永江さんは「評論」について「『それは何か』という問いと文章...

 『批評の事情』とは、結局のところ、曰く「批評の二乗」でもあるようで、要するに「批評家について批評する」という内容。具体的には、「一九九〇年代デビュー、もしくはブレイク」した「評論家」についてアレコレ述べてみたというもの。永江さんは「評論」について「『それは何か』という問いと文章の芸」を持ち、「ジャーナリズムとアカデミズムをつなぐもの」という定義をしていますが、じゃあ「批評家」と「評論家」は何が違うのかといえば、そこまで突き詰めようとすれば、それは単なる言葉遊びなのであって、その点「批評と評論の違いについても明確にしていません」と断言し、何をもって「評論家」とする点についても恣意的に選んだだけとする永江さんには好感を持たないわけにはいかないよね。  さて、取り上げられた44人の評論家は多彩で、宮台真司さんや鷲田清一さんのような今や定番となった方から、ザ・評論家である宮崎哲弥さん、はたまた東浩紀さんなど。そうかと思えば、文芸評論家からカメラ評論家、自動車評論家、建築評論家、美容評論家などなどありとあらゆる「評論」がまとめられている。さらに、田中康夫さんやリリー・フランキーさんのような、なかなか「批評家」「評論家」として取り上げられないような方をも同じ土俵に立たたせちゃう面白さもある。なんていうか、さしずめ「スーパー評論家大戦」であって、クロスオーバーものに目がない僕は、電車の中で読みながら、ニヤニヤが止まらなかったってわけで。  うーん、やっぱり批評の世界(業界?)って興味深いなあなんて思って最後まで読んでみると、「文庫版あとがき」にて本書に登場した「評論家」に関連して、911テロの後、それについて「明確な態度を著作などで示した人は少なかった。[……]論敵に足元をすくわれまいとするあまり過剰に慎重になって、結果、言葉の迫力を失っているように感じられました」なんて、持ち上げといて最後に落とす結末にも、やっぱりニヤニヤが止まらない。 【目次】 まえがき ①社会はどうなる? ②時代の思考回路 ③芸術が表わすもの ④ライフスタイルとサブカルチャー ⑤文芸は何を語る あとがき 文庫版あとがき 索引

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2011/03/15

各界の知識人や評論家は一通り知っておかなってことで購入。90年代の評論界が俯瞰できる。正直、知らない人ばっかり。社会学系の人(宮崎とか宮台とか)はなんとかわかったけど、芸術系の評論家とかになると…そこだけ読み飛ばしました。 気張らずに読めます。そして、永江さん毒吐き過ぎです。一家...

各界の知識人や評論家は一通り知っておかなってことで購入。90年代の評論界が俯瞰できる。正直、知らない人ばっかり。社会学系の人(宮崎とか宮台とか)はなんとかわかったけど、芸術系の評論家とかになると…そこだけ読み飛ばしました。 気張らずに読めます。そして、永江さん毒吐き過ぎです。一家に一冊あると便利かなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

主に1990年代以降の批評家44人を論じた連載のまとめの文庫版のようだ。なかなか面白い。私がよく読む人や、よく読まないけど面白いと思った人もけっこう載ってる。

Posted byブクログ

2009/10/04

評論家の批評集。評論家が書いた批評集ではなく、評論家を批評した文章が収録されている。テーマがテーマだし「批評の事情」に興味のないわしには、あまり面白い内容ではなかった。けれど資料的価値は高く、何かと役立つ一冊。

Posted byブクログ