回転木馬のデッド・ヒート の商品レビュー
これは彼が実際に聞いた話。こんなことも現実に起こりうるんだなぁ。。と思ったり、自分にもこんな所があると思ったり。あんまり誰にも言えないけど、彼なら聞いてくれるかも。そう思った人たちが話したのかな。まぁ、小説のほうが好きかなぁ。
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彼の小説は長編が有名ですが、短編集はとってもおすすめです。 人間の理解できないほど変な部分を、それでも当たり前のように肯定してみんな理解している。 そんな衝動的な感性や出来事を綴ったものだと思います。 すべて村上春樹さんが知人から聞いたノンフィクションのごとく。
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物事は話し手によって大きく変わる、ということを実感しました。 心にズシリとくるというものではないですが、ふと思い出すと頭から離れない感覚がありました。 個人的に「レーダーホーゼン」が好きです。
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うーん、短文なら読みやすいかな。 書いてあることが重いのか、文章が重いのか・・・。 今度長編に挑戦します。
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村上春樹の物語は、脳裏に一場面が妙に残る。この中の「タクシーに乗った男」は特に強く、まさに疑似体験の醍醐味。
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好物の村上春樹短編の中でも、特に大好物の一冊。 奇妙なことばかりに思えるけど、考えてみると生きてて起こることはみんな、このくらいふつうに奇妙なことだと思う。
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読了。 前書きがまた面白い。 「他人の話を聞けば聞くほど、そしてその話を通して人々の生を垣間見れば見るほどわれわれはある種の無力感に捉われていくことになる。我々はどこにも行けないというのがこの無力感の本質だ。(中略)事実というものがある場合に奇妙にそして不自然に移るのは、ある...
読了。 前書きがまた面白い。 「他人の話を聞けば聞くほど、そしてその話を通して人々の生を垣間見れば見るほどわれわれはある種の無力感に捉われていくことになる。我々はどこにも行けないというのがこの無力感の本質だ。(中略)事実というものがある場合に奇妙にそして不自然に移るのは、あるいはそのせいかもしれない。我々が意思と称するある種の内在的な力の圧倒的に多くの部分は、その発生と同時に失われてしまっているのに、我々はそれを認めることができず、その空白が我々の人生の様々な位相に奇妙で不自然な歪みをもたらすのだ。」 話ではレーダンホーゼン・プールサイドが秀逸。聞いた話というのが、妙にぬめっとした現実感を生み出す。 ランクは「日々見直したいもの」
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(2007.2.21)読み始め。(2007.3.31)読み終わり。はいコレ村上春樹って言う人です。知ってる?ここに毎回出てくる人ですよー。これから読み始めてみまーす
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私の周りに似た人はいませんでした。 が、1つ1つの少し奇妙な物語に惹きつけられました。 「今は亡き王女のための」が好きです。
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なかなか渋い短編集。 フィクションとノンフィクションのはざま 時間と時間の間にほっこりと読むのがよさげな、ありそうでなさそうなお話。 ハンティングナイフの、どこにでもありそうな、虚無感がお気に入り。 やんわりとした鋭角みたいな感じ。 「しかし例外は認められんのです。...
なかなか渋い短編集。 フィクションとノンフィクションのはざま 時間と時間の間にほっこりと読むのがよさげな、ありそうでなさそうなお話。 ハンティングナイフの、どこにでもありそうな、虚無感がお気に入り。 やんわりとした鋭角みたいな感じ。 「しかし例外は認められんのです。この不確かな世界の中で、信用ほど得がたそして崩れやすいものはないのです。」 「彼が私に向かった言った最後のことばは私の耳にまだはっきりと焼きついています。「カロ・タクシージ よいご旅行を」 そう言って彼女は膝の上で両手をあわせた。「素敵なことばだと思いませんか?そのことばを思い出すたに私はこんな風に思うんです。私の人生は既に多くの部分を失ってしまったけれど、それはひとつの部分を終えたというだけのことであって、まだこれから先何かをそこから得ることができるはずだってね」 「誰かに嘘をつくのは本当は好きじゃないんだ」と彼は別れぎわに言った。「その嘘がたとえ誰一人傷つけないとわかっていても、嘘はつきたくない。そんな風に誰かをだましたり利用したりしながら残りの人生を生きていたくはないんだ」
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