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そのときは彼によろしく の商品レビュー

3.9

187件のお客様レビュー

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シアワセ

この世界に存在する、強い力。物理学の教科書には載っていないその力は、時に奇跡を引き起こす……。恋人や親子、あるいは友人たちと過ごす、何気ない日常の幸せ。読了後、その幸せをかみしめたくなります。

abtm

2022/08/05

やはり大切な人、好きな人には瞳を開けて自分を見てもらいたい。そして一緒に歩きたい。「ただいま」その言葉がどれほど待ち遠しいか、そんなことが強く伝わってくる作品です。

Posted byブクログ

2022/01/09

後半のファンタジーさが意外でしたが、不思議と抵抗なく読めました。 純愛、友情、家族愛。色んな要素が詰まっています。 「そのときは、彼によろしく」この科白を誰が誰に言うのかを気にしながら読み進めましたが、ここで出てきたかと思い、心に染みました。 公園での美咲さんとの場面は切なくて...

後半のファンタジーさが意外でしたが、不思議と抵抗なく読めました。 純愛、友情、家族愛。色んな要素が詰まっています。 「そのときは、彼によろしく」この科白を誰が誰に言うのかを気にしながら読み進めましたが、ここで出てきたかと思い、心に染みました。 公園での美咲さんとの場面は切なくてグッときましたが、その後の展開にちょっとびっくりでした。

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2021/03/28

小さいアクアショップの店長をしている智史の元に15年ぶりに初恋の花梨が訪れてくる。過去を振り返りながら、会えなかった日々を埋めるように日々を送るが、彼女には隠している秘密があった。 表現や言い回しにユーモアさと知的さがある。読みやすくて少し不思議な世界でもスッと受け入れられる。...

小さいアクアショップの店長をしている智史の元に15年ぶりに初恋の花梨が訪れてくる。過去を振り返りながら、会えなかった日々を埋めるように日々を送るが、彼女には隠している秘密があった。 表現や言い回しにユーモアさと知的さがある。読みやすくて少し不思議な世界でもスッと受け入れられる。「そのときは彼によろしく」というタイトルに色々なことが詰め込められているようで、読み終わってしばらく余韻が残る。 この言葉は誰から誰宛のもので、誰に授けられた言葉だったのか知るときに、自分の予想とは違いそれが少し発見したような気持ちになった。

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2021/03/14

『いま、会いにゆきます』の著者である市川拓司の小説。映画化(&文庫化)されたので、原作を読んでみる。 29歳の遠山智史は、子供の頃の願いをかなえ、小さいながらもアクアプラントショップの店長となっていた。 智史は結婚紹介所で知り合った美咲さんとの控えめなデートを重ね、13歳の頃の...

『いま、会いにゆきます』の著者である市川拓司の小説。映画化(&文庫化)されたので、原作を読んでみる。 29歳の遠山智史は、子供の頃の願いをかなえ、小さいながらもアクアプラントショップの店長となっていた。 智史は結婚紹介所で知り合った美咲さんとの控えめなデートを重ね、13歳の頃の思い出話を聞かせる。 13歳の時、彼は初めてであり最高の友達である五十嵐佑司、滝川花梨と出会っていた。 そんな中、智史の店「トラッシュ」にアルバイト希望の女性が現れる。 彼女の名は森川鈴音。世間では有名な女優であった。 世間に疎い智史は鈴音の存在を知らなかったが、彼女に得体の知れない懐かしさを覚え、 アルバイトとして雇う事となった。 やがて智史は鈴音に対して抱いた懐かしさの正体に気付き。。。 と、物語は智史の13歳当時と29歳現在を交互に繰り返しながら進んでいくのだが、 29歳の智史と鈴音、そしてもう一人のアルバイトである夏目くんが繰り広げる会話がとても良い。 テンポもよく、爽やかだ。 会話以外の文章も微笑ましく、読んでいると優しく穏やかな気持ちになれる。 智史の13歳の時も良い。同年代(30歳前後)の読者にとってはノスタルジックな感覚を呼び起こすであろう。 物語中、美咲さんは親友3人組の存在に憧れるのだが、全くもって同感である。羨ましい。 そんな美咲さんも好印象な登場人物の一人だ。小さくて、愛らしい。 話の中盤で“本当の美咲さんの姿”が垣間見えたりするところなど、個人的にはストライクゾーンである。 後半、物語は意外な方向に向かう。何より現実感が薄れてゆくのだ。 『いま、会いにゆきます』においてはスタートから出てきていたファンタジーな展開が、 この作品では後半に突然現れる。 これをどう感じるかどうかで評価の分かれる作品になってしまうかもしれない。 個人的には…まあアリかと。その設定があっても無くても、感動に変化は無いので。 この小説、基本的には“恋愛モノ”という事になるのだろうが、 恋愛だけに留まらず、“親子の愛”ひいては“強い絆”に心を揺さ振られた。 智史と花梨、智史と父親、智史とその周囲の人々…全てが何かしらの絆で結ばれており、 そこから感動が生まれている。 特にラスト近くの智史の父親の言葉には胸を打たれた。 最初から最後まで、気持ち良く読めた一冊。 楽しかったりニヤリとさせられたり心を打たれたり驚かされたりと、 小説の良さを味あわせてくれる。オススメ。

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2020/08/08

「ぼくは、永久に生きてみたいとは思わない。[...]きっとぼくの心は永久とか永遠とか無限とかさ、そういうのに耐えられるように出来てないと思うんだ。」(287ページ) 永遠は無理かもしれない。 世の中がとても重くて苦しくなりそうだから。 それでも、あと頃、あの場にいた唯一の仲間...

「ぼくは、永久に生きてみたいとは思わない。[...]きっとぼくの心は永久とか永遠とか無限とかさ、そういうのに耐えられるように出来てないと思うんだ。」(287ページ) 永遠は無理かもしれない。 世の中がとても重くて苦しくなりそうだから。 それでも、あと頃、あの場にいた唯一の仲間たちとの思い出は永遠に想いに抱く主人公。 風変わりで、無垢で傷つきやすくて、 でも暖かくて優しい人たちの物語り。

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2020/03/14

ラブストーリーだなぁ 読んでいて楽しくもあり ちょっとドキドキもして 中盤から 一気に読了しました。 おじさんが読んでドキドキなんだけど 今どきの若者は ドキドキするのかなぁ?

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2018/10/03

「21世紀の読者が村上春樹を途中まで読んで、こんな結末かなって想像するような話」 だと、市川拓司の本は思う。 離人感、何もできない主人公、救いのあるネタばらし、腑に落ちるロマンス。爽やかな読後感は嫌いではない。 中盤まで斜め読み、終盤はじっくりと。

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2017/09/26

再読。 子供の頃の初恋に見切りをつけ、大人になって2番めに好きな人を定めたら、 見切りをつけた過去が輝かしくやってきた話。 (ホラーじゃないよ!) 初期の市川作品らしく「ほんの少しのファンタジー」「ヒューイックと鳴く犬」が登場。 本作も別れはあるけど「Separation」や...

再読。 子供の頃の初恋に見切りをつけ、大人になって2番めに好きな人を定めたら、 見切りをつけた過去が輝かしくやってきた話。 (ホラーじゃないよ!) 初期の市川作品らしく「ほんの少しのファンタジー」「ヒューイックと鳴く犬」が登場。 本作も別れはあるけど「Separation」や「いま、会いにゆきます」とは違って悲しみで胸が苦しくなるようなものではなかった。 読んでて、彼らの青春は少しいびつに歪みながらも、キラキラ輝いていたように感じられました。 そしてハッピーエンドってのが良いね!

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2017/06/20

この作者は文章がきれいだな、と思う。 「世界にはぼくらが知っていることの100万倍もの知らないことがあるんだって」という佑司の言葉が好き。

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