そのときは彼によろしく の商品レビュー
いろいろ映画化されてるひとだから、万人受けする感じなのかなと思ってたのですが‥ 文章がけっこう雰囲気があるというか。 やや村上春樹っぽいような? 表現がおもしろくて、読みやすくて好きでした。 ふつーのラブストーリーかと思いきや、ラストはちょっと不思議ワールド。 『いま...
いろいろ映画化されてるひとだから、万人受けする感じなのかなと思ってたのですが‥ 文章がけっこう雰囲気があるというか。 やや村上春樹っぽいような? 表現がおもしろくて、読みやすくて好きでした。 ふつーのラブストーリーかと思いきや、ラストはちょっと不思議ワールド。 『いま会いにいきます』は映画でしかみてないけど、 そういえばちょっと不思議なお話だったな。 不思議だけど、ついていけないってほどではなくて、さじ加減がうまいなぁと思う。 でもなんだか、恋愛以外の家族愛の要素も入っちゃって、それがタイトルになるくらい主張してきちゃって、ちょっと中途半端。 印象が散漫になっちゃうのでもったいないかな。
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なんともいえない、時間の流れが穏やかな作品。 友人のものを借りながらNZでひたすら読んだ、遠い思い出。
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こんな友情、羨ましいな。 今や、昔の友達と自分はこんな風につながっていられるのかな。 ちょっと寂しくなった。
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主人公は水草専門店、「アクアショップ トラッシュ」の店長、遠山 智史。 唯一の従業員は日・英・仏の3ヶ国語を操る高学歴青年だ。(時給は980円!) いつものように僕が店を閉めようとしていたある日、 従業員募集の張り紙を見たという女性が声をかけてくる。 唯一の従業員の夏目くんによ...
主人公は水草専門店、「アクアショップ トラッシュ」の店長、遠山 智史。 唯一の従業員は日・英・仏の3ヶ国語を操る高学歴青年だ。(時給は980円!) いつものように僕が店を閉めようとしていたある日、 従業員募集の張り紙を見たという女性が声をかけてくる。 唯一の従業員の夏目くんによると、 彼女は国際短編映画祭で助演女優賞を受賞した人物なのだとか…。 映画関連とは別に、どこかで彼女を見たような、 そんな不思議な感覚を抱きながら、僕は彼女を雇うことにする。 昔の友達は? 彼女の正体は? 智史の結婚は? 過去と現在が絡みながら、新しい流れが生み出されていく。 温かい気持ちになれる長編作品。 ----------------------------------------- タイトルがいい響きを持っているなぁ、と思っていた作品でした。 途中まで普通に読んでいたのですが、途中からファンタジーっぽく…? ちょっと意外な展開で最初は驚きましたが、 特に気になる部分もなく、最後まで読む事ができました。 作品内での恋愛ですが、自分は智史に関係する恋愛よりも、 智史のお父さんとお母さんの恋愛の方が心に残りました。 「大きな戦争があってね」というお父さんの語りからはじまる、お母さんとの歴史。 悲しくて、優しくて、でもそこに見えた本当の愛。 もっと細かい所まで、ずっとずっと聞いていたいなぁと思うようなお話でした。 最後がとてもきれいで、タイトルにも納得がいく終わり方でした。
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中学2年生の時にはじめて読んだのだと思う。 今回読みなおした理由は、図書館で見かけて、どうしても読みたくなったから。 期待通りだった。 色褪せない情景、活き活きとした登場人物。 アクアプランツの店の様子、カフェの植物、美咲さんのほくろ、花梨の映画、増築した部屋までもが、昔と同じ...
中学2年生の時にはじめて読んだのだと思う。 今回読みなおした理由は、図書館で見かけて、どうしても読みたくなったから。 期待通りだった。 色褪せない情景、活き活きとした登場人物。 アクアプランツの店の様子、カフェの植物、美咲さんのほくろ、花梨の映画、増築した部屋までもが、昔と同じ情景で蘇った。 誰も悪くない、美しくて愛のある世界観が、この本を好きな一番の理由かもしれない。
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13歳の春、主人公は初めて2人の親友を得る。 1人はゴミの山の絵を描く不思議な少年佑司。 もう1人はオーバーサイズのアーミーコートを着込む少年のような女の子花梨。 そして15年後、、、 読んでいくうちに、いろいろとつじつまがあっていき、おもしろかった。
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出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること。 この小説には人間の持つたくさんの優しさが書かれています。 色んな愛を感じられる作品です。 ペンネーム:S.H
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そのセリフはここの為にあるのかと思った作品。 人は人によって導かれ人によって出会いと別れを繰り返していく。 非日常ながら暖かなヒューマンドラマがここちよい。
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号泣しそうな話だったのに、さほど涙腺が刺激されなかったのは何故だろう。でも、感動はできた。 一人称の「僕」で構成される作品は、その作品の趣向にもよるが、その多くに村上春樹の印象を拭えない。だからといって、別に嫌な気がするわけではなく、それほどまでに、村上春樹の「僕」の存在は、俺...
号泣しそうな話だったのに、さほど涙腺が刺激されなかったのは何故だろう。でも、感動はできた。 一人称の「僕」で構成される作品は、その作品の趣向にもよるが、その多くに村上春樹の印象を拭えない。だからといって、別に嫌な気がするわけではなく、それほどまでに、村上春樹の「僕」の存在は、俺の中で圧倒的な地位を占めているなぁ、と再考。 この作品においても、それは同様であるが、どちらかというと大崎善生(これもまた村上春樹の影を垣間見れる)に似た雰囲気を携えていてる。 恋愛を主眼に置く作品だから当然かもしれない。 大崎善生の作品もそうだけれど、登場人物が各々持ち味を発揮しているところと、難しくないシンプルな内容であるところが良い。 最後は救いがあって良かった。
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