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憲法で読むアメリカ史(下) の商品レビュー

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上巻に引き続き,アメ…

上巻に引き続き,アメリカ憲法史上の重要事件の経緯をたどる.南北戦争から現代まで.黒人の公民権問題,デュープロセス条項の解釈,経済活動の自由,表現の自由,被疑者・被告人の権利,アファーマティブ・アクションなど上巻に比べて人権関連の事件が多い.日本の憲法学に影響を与えた事件も多く,参...

上巻に引き続き,アメリカ憲法史上の重要事件の経緯をたどる.南北戦争から現代まで.黒人の公民権問題,デュープロセス条項の解釈,経済活動の自由,表現の自由,被疑者・被告人の権利,アファーマティブ・アクションなど上巻に比べて人権関連の事件が多い.日本の憲法学に影響を与えた事件も多く,参考になる.

文庫OFF

2017/09/14

つまるところ、黒人差別をめぐる歴史であった。 最高裁判事が大きく扱われている。 ・冷戦は人種の差別撤廃を促進した。

Posted byブクログ

2017/05/07

正直読みやすくはなかったのですが、前々からアメリカの大統領選挙他、アメリカの政治に関し疑問であった事の多くが予想外に氷解する想いの読書となりました。現在のEUも1つのフェデェラリズムの実験と捉えて重ねてみると、とても考えさせられる事が多い。日本国憲法はアメリカの押し付けなのかと言...

正直読みやすくはなかったのですが、前々からアメリカの大統領選挙他、アメリカの政治に関し疑問であった事の多くが予想外に氷解する想いの読書となりました。現在のEUも1つのフェデェラリズムの実験と捉えて重ねてみると、とても考えさせられる事が多い。日本国憲法はアメリカの押し付けなのかと言う議論はよくありますが、アメリカ自体がおそるべき時間と、多くの人達の努力、真摯な議論を積み重ねてその憲法を作り上げてきた過程を、全くの素人ながら考える事が出来た貴重な時間となりました。公民権法の成立した年に自分が生まれたと考えると、オバマ大統領の就任演説を聞けたそのことにも、改めて感動する。銃規制の出来ない彼らにいつも疑問を感じるのだが、Diversity を大切にしながら、それでも普遍的な正義を希求し続ける米国の歴史を偉大だと感じます。

Posted byブクログ

2014/04/22

この本はアメリカ憲法とそれを護る最高裁判所の壮大な物語である。我々日本国民には目に見えて存在を実感できる大統領とは違い、最高裁判所は全く馴染みのないものである。しかし最高裁判所のアメリカ政治における役割は重大で、市民の人権をも左右できるものである。下巻では南北戦争以降のアメリカ憲...

この本はアメリカ憲法とそれを護る最高裁判所の壮大な物語である。我々日本国民には目に見えて存在を実感できる大統領とは違い、最高裁判所は全く馴染みのないものである。しかし最高裁判所のアメリカ政治における役割は重大で、市民の人権をも左右できるものである。下巻では南北戦争以降のアメリカ憲法を取り巻く情勢を追いながら最高裁判所の果たして来た役割を論じている。アメリカ政治を考える上では是非読んでおきたい書である。

Posted byブクログ

2013/07/21

アメリカ合衆国の歴史を憲法から分析。下巻は近代史。個人の権利や連邦と州の関係などの変化が良く分かる。

Posted byブクログ

2021/01/05

まあ米国憲法史というのは重要だなあ。こういうのわかってないといろんな法哲学・倫理学の議論がわからなかったりする。

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2013/01/19

 何々対ニューヨーク州、とかいうのを見るとアメリカの法廷ドラマを見ているようで楽しい。ドラマによっては、何々対ニューヨーク州民、といったりしてるのもありますよね。

Posted byブクログ

2012/03/09

1866年に結成されたKKKは1868に解散させられたが非合法組織として存続し、黒人を脅迫し続けた。 世界大戦の影響の1つは、欧州やアジアの戦場で勇敢に戦って帰国した黒人兵の意識の高まりである。崇高な民主主義の理想のために戦い欧州を解放して感謝されて帰国したのに、アメリカではま...

1866年に結成されたKKKは1868に解散させられたが非合法組織として存続し、黒人を脅迫し続けた。 世界大戦の影響の1つは、欧州やアジアの戦場で勇敢に戦って帰国した黒人兵の意識の高まりである。崇高な民主主義の理想のために戦い欧州を解放して感謝されて帰国したのに、アメリカではまともな食がなく、1人前の人間として扱われなかった。

Posted byブクログ

2011/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 南北戦争後のアメリカ合衆国は、新しい憲法上の問題に直面する。 南部再建と解放された奴隷の処遇。 労働者の福祉と資本家の財産権の葛藤。 第一次大戦、大恐慌、第二次大戦のもとでの大統領の権限拡大。 黒人差別、言論・思想の自由、政教分離の問題、そしてプライバシーや女性に関する新しい個人の基本的権利―。 アメリカが憲法とともに歩んできた困難な道のりを最高裁が下した判決を通して振り返る。 二一四年間続いた最高裁こそ、まさに合衆国の歴史を形作ってきたのである。 [ 目次 ] 南北戦争の終結と南部再建の始まり 南部占領と改革計画の終了 南北戦争後の最高裁 最高裁と新しい憲法修正条項の解釈 アメリカの発展と新しい憲法問題 経済活動の規制とデュープロセス レッセフェールと新しい司法思想の誕生 行政国家の誕生と憲法 ニューディールと憲法革命 第二次世界大戦と大統領の権限 自由と平等―新しい司法審査のかたち 冷戦と基本的人権の保護 ウォレン・コートと進歩的憲法解釈 保守化する最高裁と進歩派の抵抗 今日の合衆国最高裁 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/07/07

本書は、建国前(憲法のない頃)からクリントン大統領に至るまでのアメリカの歴史を、もっぱら憲法を中心に語っていきます。なんとなく、元ネタとなる文献を要領よくまとめただけのような印象がして、あまり物語にぐいぐいと引き込まれる感じはしなかったのですが、通史として大きな流れを理解するには...

本書は、建国前(憲法のない頃)からクリントン大統領に至るまでのアメリカの歴史を、もっぱら憲法を中心に語っていきます。なんとなく、元ネタとなる文献を要領よくまとめただけのような印象がして、あまり物語にぐいぐいと引き込まれる感じはしなかったのですが、通史として大きな流れを理解するにはいい本だと思います。

Posted byブクログ