パーネ・アモーレ の商品レビュー
イタリア語同時通訳の筆者による楽しいエッセイ。通訳に求められるのは幅広い知識、どんな場合でも即座に対応できる機転力、そしてくそ度胸らしい(笑)この本を読んでいると、著者がイタリア人と日本人どちらの愛すべき欠点も美点も大好きなのが伝わってくる。生活の拠点は便利で清潔な日本がいいが、...
イタリア語同時通訳の筆者による楽しいエッセイ。通訳に求められるのは幅広い知識、どんな場合でも即座に対応できる機転力、そしてくそ度胸らしい(笑)この本を読んでいると、著者がイタリア人と日本人どちらの愛すべき欠点も美点も大好きなのが伝わってくる。生活の拠点は便利で清潔な日本がいいが、やっぱりラテンの大らかさを愛してやまないのだろう。数知れない通訳の経験は常に真剣勝負、失敗が許されない戦場だが、どんな苦境に陥ってもそれを新たな勉強と捉えて挑戦していく筆者の心意気には乾杯だ(笑)日本とイタリアを同時に学べるとても楽しい奮闘記だった。
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『目的がはっきりしているのなら、不可能な壁の前では迷わずやさいい路に迂回しなさい。迷路と同じで、最終目的地さえ見ていればきっと到達できる。』 フランチェスコ・アルベローニ 『外国語を話せるかどうかは、二義的な問題でしかありません。大事なのは自分が話すに足る内容を持っているかど...
『目的がはっきりしているのなら、不可能な壁の前では迷わずやさいい路に迂回しなさい。迷路と同じで、最終目的地さえ見ていればきっと到達できる。』 フランチェスコ・アルベローニ 『外国語を話せるかどうかは、二義的な問題でしかありません。大事なのは自分が話すに足る内容を持っているかどうかです。』 オリヴィエーロ・トスカーニ (工房)
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著者の、イタリア語通訳にまつわるあれこれ。 言われてみれば、通訳の実態ってよく知らない。ほんと、仕事中は嫌な汗をかいてそうだ…。 著者の茶目っ気や、ついでにイタリアのことも知れて、読んでいて楽しい一冊だった。
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4/1「シモネッタ」で文章が気になりすぎて他の著作を探してみた。これが処女出版らしい。「デカメロン…」よりも通訳事情等の話が多くて別の面白さがあった。なによりも本業ではないと思えないほどキレのよい文章(説明的すぎる箇所はややあるが)、意地悪でも卑屈でもない、「おもしろがっている」...
4/1「シモネッタ」で文章が気になりすぎて他の著作を探してみた。これが処女出版らしい。「デカメロン…」よりも通訳事情等の話が多くて別の面白さがあった。なによりも本業ではないと思えないほどキレのよい文章(説明的すぎる箇所はややあるが)、意地悪でも卑屈でもない、「おもしろがっている」視点が魅力的。あと「言葉」や「外国語」が好きな人にはたまらないと思う。他にも著作あるのかなー。。。
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大学でニ外がイタリア語を取っているということもあり読んでみたが、通訳の実態に驚くのと同時に田丸さんの人柄がすごく人間くさくて好きになった。
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2、3年前、図書館でこれの単行本を手にして、こんな本を公共の場に置いてよいものだろうか、と考えた記憶がある。強烈。でもやめられません。 「私が出会った人たち」の章が良かった。 イタリア語通訳には・・・なりたくない。
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米原万里よりさらにくだけたエッセイ。この人の食べっぷりの描写がスバラシイ。でもイタリアに行くのが少し怖くなった。
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ラテン系の言語を習得しようとする方がそうなのか、そういう方だからラテン系を選ばれるのか。卵か鶏かの差でしかないようです…
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米原万里さんのエッセイからリンクを辿って読んでみた一冊。シモネッタの名に恥じぬ、痛快エッセイ。もっと読んでみたいけど、米原さんほど文筆業にコミットするつもりはないようで、ちょっと残念。
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飛行機の中で読むものが無くって、あわてて空港の本屋で購入した一冊。イタリア語通訳の第一人者、田丸公美子氏が面白おかしく、イタリアという国について、通訳という仕事にまつわる話等々書かれてます。機内で読むにはちょうど良かった。
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