カタコンベ の商品レビュー

神山裕右(著者)

2009/12/30

乱歩賞受賞作。なんか……ありがちな話だなあ、という印象。犯人分かりやすいし結末も見えちゃうし。感動路線も案外見え見え。「これはミスリードだろうなあ」と思いながら読んでいたらやっぱりそうだったし（笑）。あまり期待して読むとちょっと……という印象。
それでも。サスペンス度は抜群なんだよね。実際ほとんど一気読みさせるだけの魅力は充分。専門用語が多いように見えるけれどそれほど難しくないし。これ、巧く映像化できるとすごく面白いんじゃないかと思う。というより絶対映画化しそうだよなあ。期待しておこう。
「ケイビング」というのはあまり聞きなれないけれど、なんか魅力的だなあ。たしかにこの雰囲気は「冒険」だわ。

2009/10/26

史上最年少24歳3ヶ月で

江戸川乱歩賞を受賞した作品です。

自分と同世代で頑張っている人がいると

なんだか嬉しいような羨ましいような

複雑な気持ちになりました(笑)

処女作ならではのツッコミどころもあるけれど、

冒険作品として、私はとても楽しめました。

ケイビングという『洞窟探検』をするスポーツが

存在することがわかっただけでも

おもしろかったです。

冒険したり、壁登ったり(笑)することに興味がある人には

ちょっとオススメかもｗ

2009/10/12

ケイビングを題材に取り上げていてつい手に取って買ってしまった。１０年くらい前に地域の鍾乳洞にケイビング教室に家族で行ったことがあったので何となく洞穴の怖さを体感できてたので、ワクワクする気持ちで一気に読めました。
洞穴での遭難と殺人事件の繋がりがだんだん解明されて出口に近づき、殺人事件が解明されるとともに出口にたどり着く。
カタコンベ（地下墓地）から脱出成功。
映画のストーリーのように進む展開で先へ先へとページをめくらさせられました。江戸川乱歩賞受賞作品。

2009/10/04

第50回江戸川乱歩賞受賞作品である本作品。

ケービングという洞窟探検家を題材にしているのだが
読み終えたあと、素直にケービングしたいと思った。

鍾乳洞って、何があるか分からない恐怖と何かあると思わせる期待が
入り混じった神秘的な場所だから、それだけに男心を擽るのかな、と。

作品に読者を引き込み、ぐいぐい読ませる疾走感のある展開は
大好きな大沢在昌に通ずるところがある。

神山裕右、今後の活躍が楽しみである。

2009/10/04

史上最年少で江戸川乱歩賞受賞ということで、ちょっと目を惹かれたので買ってみました。
読んだあと「ちょっとまてよ、あれっておかしくない？」という疑問が必ずでてきます。
ですが読んでる最中にそれを感じさせないスピーディーな展開とひきつけられるワクワク感があります。
個人的に好きな作家さんの１人に追加したいと思える作家さんです。

2009/10/04

史上最年少で江戸川乱歩賞をとったらしい。
久々にミステリーを読もうと思って読んだもののミステリーらしい、ミステリーでもない。
冒険小説っぽさを感じさせる。
世界観の描写が見事で臨場感があふれている。
しかし、話の流れとしては若さゆえのいまいちさがあった。
ひねりというか、話の流れに「がくっ」と来るようなトリックがあるわけでもなく、自然な流れで終わった。
まあ、それはそれで読みやすかった。

2009/10/07

大抵の人は途中で犯人とか話の行方が読めちゃうんじゃないかなぁ。どんでん返しもなく、そのまま読んでしまった流れで終わっちゃったのが残念。

2009/10/04

史上最年少で江戸川乱歩賞を受賞した作品。雨が降る最中に洞窟に閉じ込められるという溺死の危機と、閉じ込められた人間の中に殺人犯がいるという二重の恐怖が見所、らしいのですけど、実の所あまり危機感は沸かなかったです。やはり文章が洗練されていないからでしょうか。なにか物足りない感じがします。

2009/10/04

最年少作家の乱歩賞受賞作。かなり面白かった。
他の人のレビューでも言われてる通り
犯人の意外性はなかったし、文章はまだ下手でちょい読みにくいけど、
ケイビング（スポーツとしての洞窟探検）のスリルや迫力は伝わってきて全体を通じてドキドキしながら読めた。ラストもよかった。

2009/10/04

第50回江戸川乱歩賞受賞作。若さゆえの文章の拙さには多少ウンザリするけれども、疾走感がそれを多少緩和させる。犯人が読めそうで読めない（まあ、実はすぐに分かったけど、笑）展開もミステリとしてはそれなりに成り立つレベルか。次回作はとりあえずチェックしたい。