カタコンベ の商品レビュー
題材はとても面白かった。ケイビングとは初めて聞いたし、洞窟の中に閉じ込められる恐怖は相当なものだろう。残念なのはそれが伝わってこないのと、ありきたりなミステリーで終わってしまったこと。小説ならではの躍動感やワクワクする感じが薄い。先が気になってしまうのはもはや期待通りに進むかどう...
題材はとても面白かった。ケイビングとは初めて聞いたし、洞窟の中に閉じ込められる恐怖は相当なものだろう。残念なのはそれが伝わってこないのと、ありきたりなミステリーで終わってしまったこと。小説ならではの躍動感やワクワクする感じが薄い。先が気になってしまうのはもはや期待通りに進むかどうかだったし…。もう少しレベルが高くても良かったのでは?と思ってしまう自分がいた。
Posted by
新たに発見された鍾乳洞の探索のため、各分野から選ばれた人々が集められた。しかしそこには様々な思惑がうずまいていた。脱出劇と過去の殺人事件が重なり合う物語。 え?本当に江戸川乱歩賞をとったの?って拍子抜けしながら読み終えたけど、巻末に収録されている選評を読んで、未熟であること...
新たに発見された鍾乳洞の探索のため、各分野から選ばれた人々が集められた。しかしそこには様々な思惑がうずまいていた。脱出劇と過去の殺人事件が重なり合う物語。 え?本当に江戸川乱歩賞をとったの?って拍子抜けしながら読み終えたけど、巻末に収録されている選評を読んで、未熟であることも込みで選ばれたのがわかって、ほっとした。 正直に言うと意欲作ではあるかもしれないけど、荒削りな文章や想像通りの執着点などがいたって普通な小説だとしか思えなかった。
Posted by
地底探検の途中で事故が発生。探検家たちは地底に閉じ込められる。果たして…。 とワクワクしながら読み進めたが、中盤手前で犯人バレバレである。 文章にもやたら無駄が多いし、何だろうと思って途中で巻末のプロフィールを見て、納得。 若者の頑張りに☆3。
Posted by
ケイビングっていうのはよく知らなくて興味ひかれたし、ミステリー+冒険っぽくて面白い設定だなと思ったんだけど、いまいち生かし切れていない感じが・・・。犯人の動機も弱いし、2時間ドラマっぽく思えた。
Posted by
序盤の構成や描写に荒いところがありますが、中盤から設定された舞台に引き込まれました。スピード感があって良かったと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リミットは水没するまでの5時間。洞窟に閉じ込められた調査隊が危ない!「贖罪」の思いを胸に、単身、救助に向かった青年を襲う「殺人者」の恐怖。史上最年少24歳3カ月!第50回江戸川乱歩賞受賞作。 私は比較的なんでもそこそこ面白いなーと思って読めるタイプですが・・・ つ、つまんない・・・!!と久々に思った本でした。 真犯人を意外なとこから持ってきたまでは良いけど、え、動機それ!?ほんとに!?と突っ込んでしまうような感じ。 私が読み飛ばしたのか、と読み返したくらい。 巻末の書評を見ると、素晴らしかったから受賞というわけではなく、若さと可能性をかっての受賞だと書かれていたので納得。
Posted by
電車の中で読んでいて、集中し過ぎて乗り過ごしてしまうくらいおもしろかった。特急乗ってたせいで帰宅が30分遅れたのはいい思い出?になってる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
洞窟調査中の事故が事件につながり、さらに過去の不幸な出来事と謎もまきこんでゆくミステリー。 洞窟内の暗闇と危険さにハラハラし、登場人物の隠されたつながりにドキドキした。 普段なかなか読まないタイプの本だったが、とても楽しめた。
Posted by
未だ誰も踏み込んだことのない洞窟に調査チームが調査に向かうが、そのチームの中には拳銃を隠し持つ者がいた。嵐により洞窟からの逃げ道は塞がれ、物語は十年前の洞窟事故とリンクしていく。 ものすごい読み応えでした。序盤は登場人物が多くて混乱しましたが、終盤は物語にのめり込んでいました。
Posted by
本作の舞台となっている地底や鍾乳洞の迫力には圧倒されます。岩の感触、身体を押し流す水流の圧力、全体の大半を占める暗闇の恐怖や崩れる洞窟に押し潰される恐怖、加えて「死」に直面する恐怖がこれでもかというくらいに文体から伝わってきます。
Posted by