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神様がくれた指 の商品レビュー

3.8

130件のお客様レビュー

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    30

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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    1

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2009/10/07

主人公らしく、卑怯な描写はされてないけれど・・スリ!!それ以外の何者でもない!!スリという行為がそもそも卑怯っていう。いかに鮮やかに財布を盗むかとか、力ではなく技術で盗むとか・・いろいろ職人のプライドを語られても、スリはスリなんです!!最後の主人公の勝負も、ハラハラドキドキしたけ...

主人公らしく、卑怯な描写はされてないけれど・・スリ!!それ以外の何者でもない!!スリという行為がそもそも卑怯っていう。いかに鮮やかに財布を盗むかとか、力ではなく技術で盗むとか・・いろいろ職人のプライドを語られても、スリはスリなんです!!最後の主人公の勝負も、ハラハラドキドキしたけど、結局は他人を不幸にする犯罪の上に成り立っている勝負ですからー・・・・!って思いながらも応援してしまう。主人公に肩入れしてしまう。かなり楽しんで読んでいた自分を否定はできません。楽しければなんでもいいっていうわけじゃないんですけれど、でも面白かったんです。とりあえず、スリには気をつけます。

Posted byブクログ

2009/10/04

テンポ良く話が進んでいって面白かった。 スリのプロと占い師。同居中の2人は相手の存在が空気みたいだったんだろうなぁ。干渉したりしないけど、いないと寂しい。自分の居場所みたいな心地よい空間。 彼らを取り巻く人達もあったかくていい話。

Posted byブクログ

2009/10/07

不思議な話でした。1年ちょっとのオツトメから戻ったばかりの昔堅気のスリ、マッキーこと辻牧夫がシャバに出た日、迎えに来てくれた恩人が十代のガキばかりのグループスリにやられたのを目撃して追いかけ、返り討ちにあって怪我をしてうずくまっていたのを、常連からは赤坂の姫と呼ばれている占い師マ...

不思議な話でした。1年ちょっとのオツトメから戻ったばかりの昔堅気のスリ、マッキーこと辻牧夫がシャバに出た日、迎えに来てくれた恩人が十代のガキばかりのグループスリにやられたのを目撃して追いかけ、返り討ちにあって怪我をしてうずくまっていたのを、常連からは赤坂の姫と呼ばれている占い師マルチェラ、本名昼間薫が拾ったところからお話は始まります。 今まで読んだ佐藤さんの本が爽やかなお話だったので意外でした。スリが主人公。泥棒です。盗人です。でも昔堅気。でも盗人。でもいいやつ。解説で漫画家坂田靖子さんも書いていましたが、人のお金を盗んで暮らしている主人公に肩入れし共感してしまう自分の倫理観は大丈夫か?!っとちょっと不安になったりもしました。やっぱり鼠小僧とか、石川五右衛門とか、清水の次郎長とか、はたまたルパン三世とか、泥棒のヒーローが好き、という、なんとなくのそういうものが根っこにあるのでしょうか。とはいえ暴力は許さないとか義理堅いという美点はあるにせよ、盗人は盗人です。でもそれはさておき(さておいては駄目なのですが)、なんていいやつ!がんばれ!っとマッキーに感情移入しながら最後まで読んでしまいました。なんとも微妙な、結末とも言えない終わり方ではありましたが、余韻が残って、それが逆にリアルで、面白かったです。

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2009/10/04

プロのスリという犯罪者が主人公なんですが、罪を憎んで人を憎まず、みたいに主人公の行動をワクワク、ハラハラしながら読んでいった感じです。もうひとりの主人公、女装の占い師の関わり方も実におもしろかったです。

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2009/10/04

2007年ベストバイの1冊。ほどよくハードボイルドな作品。 しなやか、やさしさをつむぐ、犯罪を犯す……。これすべて指がキーワード。あとがきに私のいいたいことがすべて書かれていました。あー、本当に素晴らしかった。赤坂のあのとおりにいけば、マルチェラに会えるようなそんな気がしています...

2007年ベストバイの1冊。ほどよくハードボイルドな作品。 しなやか、やさしさをつむぐ、犯罪を犯す……。これすべて指がキーワード。あとがきに私のいいたいことがすべて書かれていました。あー、本当に素晴らしかった。赤坂のあのとおりにいけば、マルチェラに会えるようなそんな気がしています。 本当によかった。

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2009/10/04

佐藤 多佳子さんの本 『一瞬の風になれ』 『しゃべれどもしゃべれども』 に引き続き読む。 まず思ったのは、「上手い」 題材も作風も 他2作と全く違う。 特にこの『神様がくれた指』は、スリと占い師の同居 というわけわからん はちゃめちゃな設定にも関わらず、なんの違和感...

佐藤 多佳子さんの本 『一瞬の風になれ』 『しゃべれどもしゃべれども』 に引き続き読む。 まず思ったのは、「上手い」 題材も作風も 他2作と全く違う。 特にこの『神様がくれた指』は、スリと占い師の同居 というわけわからん はちゃめちゃな設定にも関わらず、なんの違和感もなくあっという間に物語に引き込まれる。 どの作品も、ぐぐっと物語の中に引き込まれ、そして登場人物に対する作者の温かい目が感じられる、そんな佐藤 多佳子さんの本 とても好き。

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2009/10/04

天才(らしい)スリ師の話。 序盤を超えると、いっきに読める感じ。 スリには気をつけようっと。

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2009/10/04

普通です。 可もなく、不可のなく。 でも決して不可ではないので、彼女のほかの作品も読んでみます。

Posted byブクログ

2009/10/04

天才肌の職業スリ辻と、中性占い師マルチェラこと昼間の奇妙な同居生活。同業者による屈辱を受けその復讐を果たそうとする辻。何かに怯える少女を気にかける昼間。いろんな糸が絡まり複雑になっていく。

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2009/10/07

「職人」というプライドを持ったスリの男と、ミステリアスな女物の装束に身を包んだタロット占い師の男。偶然出会った2人の男が、偶然に偶然が重なって肥大化した事件に巻き込まれていく。 登場人物が皆エキセントリック。 倫理的にいかんだろと思いつつも、緊張感あふれるスリシーンには度肝を抜か...

「職人」というプライドを持ったスリの男と、ミステリアスな女物の装束に身を包んだタロット占い師の男。偶然出会った2人の男が、偶然に偶然が重なって肥大化した事件に巻き込まれていく。 登場人物が皆エキセントリック。 倫理的にいかんだろと思いつつも、緊張感あふれるスリシーンには度肝を抜かれます。

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