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現代日本の消費空間 の商品レビュー

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2012/08/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

 現代日本には、消費させようといろいろな爆弾あるいは仕掛けが潜んでいる。例えば、あのファストフードチェーンが出している「ハッピーセット」だ。あれを食べてもハッピーなるわけでもなく、栄養面から言っても薬になるどころか州に何回か食べているとメタボっ子の一丁出来上がりとなる。企業からすると小さい頃から親しませて、生涯にわたってお客様になるように教育、あるいはマインドコントロールするわけだな。以前、TBSで深夜に放送していたCBSドキュメント(もともとはアメリカ3大ネットワークのCBSTVが放送している60Minutes)で、マクドナルドが心理学者に依頼して子供たちが一体何に好意的な反応を示すかという実験を行なっているというリポートを見たことがある。  ゆるきゃらブームやB級グルメなども消費を仕掛けている例の一つだ。いつの間にか新しいキャラクターや焼きそばが増えている。ブームや名物を作り出すことによって、消費を伸ばそうという努力が垣間見られる。  著書では、クリスマス、バレンタインデー、ハロウィン、東京ディズニーランド、百貨店屋上などさまざまな空間やイベントから消費を文化している。なかなか興味深い内容だ。切り口次第でいろいろな考え方が出てくるという良い例だ。

Posted byブクログ