蒼ざめた馬 の商品レビュー
遠隔殺人を扱った物語…
遠隔殺人を扱った物語。三人の魔女に絡まるオカルティックな雰囲気漂う異色作。
文庫OFF
途中までなんとなく予想出来たけど、やっぱり最後はおまえかーい!ってなった。 タイトルがいいよねほんとに
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ある女性を看取ったゴーマン神父が何者かに殺害された。ゴーマン神父の持ち物から見つかったメモには、女性が死の間際に口にしたと思われる複数の人物の名前が羅列されていた。それらの人物は何を意味しているのか。 主人公で学者のマークは、警察医の友人コリガンから事件の概要を聞き、興味を抱く。 全くの偶然から「蒼ざめた馬」の名を耳にしたマークは、霊能力を持つという怪しげな人たちが住まう「蒼ざめた馬」という名の邸宅に赴く。例のリストは、ここの怪しげな住人たちによって殺された人たちなのではないか?そして、何者かが人を殺したい人間をこの「蒼ざめた馬」に導く役割を担っているのではないか? マークが参加する降霊会以降の不穏な空気が秀逸。そんなことは科学的にあり得ないと言い聞かせても、もしかしたらとじわじわ這い上がってくる恐怖。 オカルトをテーマにしながらも、人々の背景をしっかりと描写しているのがクリスティらしい。ただ、マークがどうしてそこまでハーミアを拒絶するのかは理解しがたかった。 ポアロシリーズ常連のオリヴァ夫人登場作品。
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オカルトな方向に話がどんどん進んで行った時はどうなる事やらと思ったけれど、犯人も想定外だし面白かった 映画みたいだったな ジンジャーが強くて可愛らしくてジブリのヒロインのよう
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なかなか面白かった「ひらいたトランプ」の登場人物が出てくると知って続けて選んだが関連性は全くないといっていいレベル。ただしこちらの方が更に気に入った。手の込んだオカルト演出の殺人組織の種明かしが主眼で、犯罪はひたすら卑近なもの、恐怖心につけこまれて騙されてはいけない、という今のご時世にも大切でありがたいメッセージ性のある良い作品と思う。
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読みやすい翻訳で三日くらいで読了した。 イギリスのTVドラマが消化不良だったので原作を手に取ってみた。 前半は探偵役が延々んと話を聞くために歩き回る展開なので、ちょっと退屈。TVは大幅にアレンジされていたらしく、「蒼ざめた馬」と三人の魔女の設定以外はほぼ異なる印象。 肝のトリック...
読みやすい翻訳で三日くらいで読了した。 イギリスのTVドラマが消化不良だったので原作を手に取ってみた。 前半は探偵役が延々んと話を聞くために歩き回る展開なので、ちょっと退屈。TVは大幅にアレンジされていたらしく、「蒼ざめた馬」と三人の魔女の設定以外はほぼ異なる印象。 肝のトリックもTVの方が捻りが効いていた。 しかし、オリジナルの小説だけあって最後のどんでん返しには驚かされた。
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『火のないところに煙は』を読んでいて、そういえば、クリスティーにも占い師が出てくるホラーテイストな話があったよなぁー。 ……と思い出して読んだんだけど。 読みだしてすぐ、「あ、占い師じゃなくて、魔女だった」って(^^ゞ とはいえ、占い師よりは魔女の方が読者をお話に引き込む魔力が強いのか?w なかなか面白かった。 そんな『蒼ざめた馬』、ちょっと前にやっていたドラマは見ていた。 ただ、あのドラマって、よくわからないで終わっちゃうんだよね(^^; 実はクリスティーって、ハヤカワのクリスティー文庫が出た時、初めて読んだこともあって。 だから、『蒼ざめた馬』も、その頃に読んだんだと思うんだけれど。でも、面白かったという記憶はあるものの、内容はほとんど憶えてなくて。 ドラマを「こんなホラー、ホラーした話だったかなぁー?」と思って見ていたんだけど、なぁーんだ。全然違うじゃん(^^ゞ こっちのラストなんて、「オマエら、もう勝手にやってろ!w」と思わず噴き出しちゃったくらい、二人でラブラブで(爆) ドラマはなんであんな風にしちゃったんだろう?というくらい、面白い。 というのも、女性の登場人物がすごくいいんだよね。 ジンジャ―はもちろん、(主人公いわく「退屈」な)ハーミアも魅力的だし。 主人公とその友だちからケチョンケチョンのポピーも、特有の可愛気がある。 また、ストーリーのところどころで絡んでくる、オリヴァや主人公の従弟のローダ、デイン・キャルスロップ夫人のキャラもいい。 ま、肝心の魔女3人は、ドラマに出てきた3人のイメージが強烈だったこともあって、ちょっと影が薄い気もしたけど(^^ゞ とはいえ、最後にちょこっと出てくる、アイリーン・ブランドン。これが、またいいんだよなぁー。 個人的には、主人公のマークとアイリーン、二人の視点でそれぞれストーリーを進めて。最後にガッチャンコしたら、すっごくワクワク出来たんじゃないかなぁーと思った。 アイリーンの仕事である市場調査の調査員はこの話の重要な要素なわけだし。さらに言えば、この話の発端はアイリーンの同僚のディヴィス婦人なわけだ。 前半に、自らの仕事に何か不審なものを感じているアイリーンとディヴィス婦人の会話がある中、ディヴィス婦人が…という流れがあったら、もっとドキドキ出来たんじゃないだろうか? ただ、この話って、呪いを実際に実行させる方法は?というのが何より疑問に思うところなわけで。 アイリーンとディヴィス婦人が、あくまで脇役として隠されているからこそ、呪いの実行方法は何だろう?と読者はワクワク出来るっていうのもあるのかなぁー。 ちなみに、最後の「え、そっち?」は、ちょっと強引に意外な展開をしてみせた感がなきにしもあらずなところがあったけど(^^ゞ クリスティーって、今でも全然古びてないんだなぁーと感心……、というか。コンピューターをめぐる、主人公とヴェナブルズの会話、あれには驚いた。 「人間はいずれ機械(コンピューター)にとってかわられるということですか」 「並の人間なら、そうなるだろう。 労働資源の一部でしかない人間なら――という意味だが。 しかし、ある種の人間なら、そうはならない。 管理する人間、考える人間、つまり機械に問いかける質問を作る人間はどうしたって必要だからね」 これって、まるっきり現代のAIと人間をめぐる話と同じじゃん。 小花柄のチュニックの占い師のご託宣よりは、クリスティーの方がよっぽど当たるって?(爆)
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2022/04/20 読了。 図書館から。 NHKで放送していたものを視聴し、なんだかすっきりしなかったこともあり、原作を、と。 犯人は同じでしたけど、導入と経緯と イースターブルックさんいい人じゃん! 刑事さんも生きていてよかった。
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サラ・フェルプス脚本のドラマを観て面白かったので読みたくなった。ビックリ系じゃないホラー系映像作品を初めてみて衝撃。普通に怖いし、面白い。
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オカルト趣味に満ちた異色のミステリ。瀕死の女性から何かを聞いた後で殺害された神父。彼が持っていた紙片に書かれた名前の人物には、とある共通点があるようだった。そして、かつては宿だった「蒼ざめた馬」に住む三人の女性が人を呪い殺してくれるという噂の真偽。これは本当に呪いなのか、それとも...
オカルト趣味に満ちた異色のミステリ。瀕死の女性から何かを聞いた後で殺害された神父。彼が持っていた紙片に書かれた名前の人物には、とある共通点があるようだった。そして、かつては宿だった「蒼ざめた馬」に住む三人の女性が人を呪い殺してくれるという噂の真偽。これは本当に呪いなのか、それとも何者かの作為なのか。終始不気味な雰囲気が漂う作品で、ホラーなのかミステリなのかもなかなか判断がつかなくて、どきどきさせられました。 なので結局どちらだったのかを語るのもよしましょう。真相を確かめるためにマークが行う策略がもう危険すぎて、どうなることかと思いました。ああもう見てられない! そして終盤になって、あの伏線に気づかされて驚愕。いや、たしかに読んだ時に違和感は覚えたのですよ。しかしそれがまさかそういうことだったとは。 (良い意味で)とても気持ちの悪い作品だったのですが。そんな中でもオリヴァ夫人がいいなあ。なんだかほっとさせられます。そっか、他の作品にも登場してるんだ。そのうちまた出会うのが楽しみです。
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