蕎麦屋の恋 の商品レビュー
最近、新書や対談ばかり読んでるから、小説サイドにズレたい感覚から、女性作家の短編という、読みやすそうな着地点へ。しかし、40のオッサンが、恋と名の付く、カオルコと名乗る人の本を電車で読む勇気をわかって欲しい。 姫野カオルコの本は、「リアル・シンデレラ」以来。短編は初。 なんて...
最近、新書や対談ばかり読んでるから、小説サイドにズレたい感覚から、女性作家の短編という、読みやすそうな着地点へ。しかし、40のオッサンが、恋と名の付く、カオルコと名乗る人の本を電車で読む勇気をわかって欲しい。 姫野カオルコの本は、「リアル・シンデレラ」以来。短編は初。 なんて言うんだろう、気持ちの良い読後感。 アッパーでもダウナーでもない、ニュートラルって気持ち良いよねー、って感じ。恋だからって別に燃え上がらなくても良いし性行為の描写が無くても良いやん、バックバク心臓打たんでも燃え上がるほどヒート!しなくても良いやーん、って感じ。 女性作家が書いた、村上春樹短編的な?違うかな。 恋とか性に対しての距離感が春樹っぽい気がします。いわゆるデタッチメントってのは違うけど、それは恋とか性に対する基本的なスタンスとかベクトルの男性/女性の差なのかな。距離は同じでも距離感は違うというか。 こういう作品に対して、男女で読後の感想を語り合ってみたいです。
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一緒にテレビをみたい。 そんなことってあるのかな? と思いましたが、でも可愛くていいですね。 ちゃんとした理由がありました。 モテる男がでてきますが、いいな~、もったいないな~ 世の中そんなにもてる男がいっぱいいるのか、、、 いーなあ、といろいろ考えながら読みました。 第一印...
一緒にテレビをみたい。 そんなことってあるのかな? と思いましたが、でも可愛くていいですね。 ちゃんとした理由がありました。 モテる男がでてきますが、いいな~、もったいないな~ 世の中そんなにもてる男がいっぱいいるのか、、、 いーなあ、といろいろ考えながら読みました。 第一印象で決まるところも多いですよね。 それって中身をほとんどみていない、ってことでしょ? 男と女って、残酷だ。
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3品の短編集。感性が心地よい。やはり表題作がいい。こういう恋もあるんだ、と新しい発見をしたような気分になった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
二冊目の姫野カオルコである。 当時小学生の頃、購読していた雑誌で推薦されていた『変奏曲』を読んで(あれは小学生が読むべき本ではまったくなかった)以来。 あらすじを読んでこんなしっぽりした話を書くのか、と思ったけれど、案の定淫靡なテンションの作品だった。 具体的な描写はないけれど。 表題作の『蕎麦屋の恋』は、43歳のサラリーマンと30歳の料理人を目指し脱サラした女が親密になっていくまでを描いている。 二人は京急線ユーザーで互いに存在を知っていて、ふとしたきっかけで言葉を交わすようになる。 ただ二人が接触するのは後半部で、男女それぞれの過去に起こった出来事を掘り下げている。 男はなんでそんなに?というほどモテる。 彼に魅力を感じきれず、なんか違和感があった。ここまでモテる設定にしないほうがよかったのではないかと思う。 女の方は、父親の歪んだ教育観に多大な影響を受け、”TVを誰かとみる”ことに異様なほど価値を置く。 恋愛というもの、女性であることがピンときていない感じの女と、プレイボーイの男(と彼がこれまで出会ってきた女達)のズレがよかった。 ただ、タイトルは『テレビの恋』の方が内容的に正しいのではないか。まったく風情はないけれど。 『お午後のお紅茶』 バイセクシャルの美容師が自身の過去を振り返る物語なのだが、”ポプリ”という名で自然派を気どりながらもポーズだけで中身がズレているレストランとその女店主の滑稽さを描いている、らしい。 というのも解説を読んで、ああそうなのかと思ったから。 こういう系の物語はイマイチピンと来ない。 『魚のスープ』 結婚三年目の夫婦がスウェーデン旅行をする話。 夫は”平均的ないい夫婦”である自分と妻の現状に満足していて、そろそろ子供も作ろうと思っているが、それは妻への愛情や子供への欲求よりも”あるべき姿”になることを求めている印象がある。 その理由が物語でわからなかったのがイマイチ入り込めなかった。 スウェーデンに赴任している女友達との微妙な綱の引き合いと、妻への覚めた目が印象的だった。
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直木賞受賞作家を、図書館で借りる。価値観のギャップが面白い。例えばバイセクシャルであることのような驚く話がさらっと、炬燵でTVのようななにげない話がガツっと描かれる。世間に囚われない軽やかさがいい。
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製薬会社の経理部課長、秋原。43歳の平々凡々な男なのに、新入社員のお嬢さまやら年上のキャリアウーマンやらにやたらともてる。 一方コックを目指す31歳の波多野妙子は家庭の団欒に飢えた一風変わった女性。 二人は通勤に使う京浜急行の中で出会い…。 二人のキャラクターも出会い方も直球の恋...
製薬会社の経理部課長、秋原。43歳の平々凡々な男なのに、新入社員のお嬢さまやら年上のキャリアウーマンやらにやたらともてる。 一方コックを目指す31歳の波多野妙子は家庭の団欒に飢えた一風変わった女性。 二人は通勤に使う京浜急行の中で出会い…。 二人のキャラクターも出会い方も直球の恋愛小説とはほど遠いのだが、なぜか和む。 表題作の他に収められている「お午後のお紅茶」と「魚のスープ」もなんとも言えないおかしみがある。解説(石田衣良氏による)にもあるが、作者の好き、嫌いをやわらかく、だけどストレートに伝えてくるあたりが心憎い。
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書店で4位だったかになっていたし、読みやすそうな厚さだったので購入。 文章って、作者さんによってそれぞれ書き方の特徴があるじゃないですか。 姫野さんの本を読むのは初めてだったので、新しい文だな、と思いました。 3つの短編が入っていたのですが、どれも「うーん…」って感じ。 登場人物...
書店で4位だったかになっていたし、読みやすそうな厚さだったので購入。 文章って、作者さんによってそれぞれ書き方の特徴があるじゃないですか。 姫野さんの本を読むのは初めてだったので、新しい文だな、と思いました。 3つの短編が入っていたのですが、どれも「うーん…」って感じ。 登場人物に共感できなかったせいかな…。
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お午後のお紅茶がものすごく笑えた。 あそこまでひどいところに行ったことはないけど、お店をやっている人は大なり小なりこだわりがあるんだと思う。それが行き過ぎると他人に迷惑をかけるもんだと思うと、笑える。 でも、自分も気をつけないとなぁ
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3つの話が入った短編集。 解説にもあったが、姫野作品らしい、恋愛や価値観を懐疑的に読者に投げかける話だった。 気張らずに楽に読めたが、パンチは少なかったかなあ。 ただ、リラックスして読めた。 強いて言うなら、石田衣良の解説だけが不満。
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「お午後のお紅茶」は姫野節炸裂。 似非オシャレの気持ち悪さに対する 痛快な批判がとてもおもしろい。 表現うますぎ。
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