邪悪な花鳥風月 の商品レビュー

岩井志麻子(著者)

アパートに住む人たち…

[文庫ＯＦＦ]

アパートに住む人たちを主人公に書く作家。どこが怖いとはっきり言えない怖さがありました。

ぞくりとあわ立つ小説…

[文庫ＯＦＦ]

ぞくりとあわ立つ小説。あちら側とこちら側が極めて近いような、もう踏み込んでるような。読んでいて不安定になりました。ふと、誰かに覗かれているような・・・。ぜひおすすめ

古いアパートに住む女…

[文庫ＯＦＦ]

古いアパートに住む女達を主人公に書かれてます。とても妖しくて、怖いです。

最初の出だしで？？？…

[文庫ＯＦＦ]

最初の出だしで？？？ってなりましたが、ぐいぐい岩井ワールドに持っていくすばらしさ。何度も読み返しました。基本的には短編集ですが、一冊で一つの物語になります。

あるアパートを舞台に…

[文庫ＯＦＦ]

あるアパートを舞台に、住人の様々な人生が書かれている。読んでるうちにちょっとゾクッとくる怖さがある。作品によっていろんな顔を見せる。この作家は不思議な人ですよね(笑)

現代小説。岩井志麻子…

[文庫ＯＦＦ]

現代小説。岩井志麻子にしてはアクが薄いほうかもしれません。

2021/11/18

タイトルと表紙…ジャケ買いでした笑
名前の通り邪悪な空想４つの短編集です。それぞれ花鳥風月の一文字が入るタイトルで、解説を読むとなるほど感あります。特に「いずれ檸檬は月になり」が凄いです…ホントに狂ってます

2020/09/22

私は、美貌も才能も、お金も、そして幸せな家庭だって持っている。なんだって持っている。そんな私は、カンヅメになっているマンションからみえる小さなアパートの住人をモデルに小説を執筆する。妄想とも言える内容を含んだそれらは、妖しさを孕んでいた。 おどろおどろしい内容の小説が四編。いずれも執筆者である馬場弘恵が眼下のアパートに住む女住人達をモデルに書いた小説である。話のはじめと終わりに馬場弘恵と担当三浦のやり取りが挟まれるが、影はあるが正常だったやり取りに異様さが少しずつ挿入されていく。

2020/05/14

これは有吉反省会で著者を見て気になって買ったやつだ。あの猫のコスプレで「黒アワビ！」って言ってる姿を見て完全に侮っていた。しかししかし、読んでみるとなかなか面白いではないか。変質ぶり、妄執ぶりはあのまんま想像通りだけど、文章はさすがにプロ作家のそれだった。主人公もおそらく自分を描いているのではないかと思わせる。

ウィークリーマンションに缶詰の女流作家。その窓から見えるしがない安普請のアパートの住人を主人公にした物語を花鳥風月の四編紡いでいく。もちろん妄想の生活を。そして最後は…嫌いじゃない、いや好きかも。

2015/12/19

岩井志麻子の邪悪な花鳥風月を読みました。

ウィークリーマンションに缶詰になっている女性作家が妄想の限りを尽くして妖気と腐臭ただよう物語を紡ぎ出していきます。
読んでいてちょっと違和感があったのですが、エンディングを読んでなるほどと思ったのでした。

konnok的には岩井志麻子は妄想の中の物語より現実世界で起きた事件を描いた小説のほうが怖くて好きだなと思いました。