日傘のお兄さん の商品レビュー

豊島ミホ(著者)

2009/10/04

表紙絵のような優しい本かと思って読み始めたがさにあらず。
初めの３作は淡々したほほえましい内容だったが『日傘のおにいさん』はロリコンの変質者と目されている青年と女子中学生の道行き物語。『猫のように』は４０歳になっても無職の男の不器用な求愛エピソードだった。

世間でスポイルされている人々に対する別の角度からのすくい取りが感じられる。

作成日時 2007年08月03日 21:13

2010/04/22

恋愛短編集。

「バイバイラジオスター」はとてつもなくピュアな物語。
甘酸っぱい昔の恋心があふれ出す。

「すこやかなのぞみ」は題材が題材なだけに、下手すると危うくなりそうなのだけど
主人公がすごくひたむきで、素直で、エッチくなるどころか、逆に純愛を感じさせた。

「日傘のお兄さん」表題にもなってるけど、ほんわかな話しかと思いきや犯罪の匂いがぷんぷん。
ちょっと異質な二人の関係性は結構好きではあるが、イマイチお兄さんの人物像が掴みづらい。
結局ロリコンなのか、否か。曖昧なまま。もっと変人なら、とことん変人にして欲しかった。

2009/10/04

はいっ！めっちゃ好きですお兄さん！
ネットで変質者呼ばわりされてるお兄さんと、かつて妹のような存在だった女の子の逃走劇チックなお話です。

2009/10/04

文庫の裏表紙のあらすじを読んで購入。
ロリコンな日傘のお兄さんはヘタレでとっても優しくて素敵な人でした。結局ロリコンだったのかどうかは微妙ですが…。
ラストのなっちゃん×日傘のお兄さん具合がなんとも微笑ましくて好きです。

他の作品も面白かったです。

2009/10/04

表題作、ハッピーエンドまで描いて欲しいと思ったけれど、やっぱりそれをしなくても良いのかな、と思い直しました。
手軽にサラサラ読めて、瑞々しく、だけどそれだけでは終わらせない小説。豊島さんの本をこれから読み漁りたいと思います。

2009/10/04

お兄さんを
悪者だと思っちゃいそうな気持ちと
なぜか憎めない気持ちが
葛藤してました。
健気ななっちゃん可愛いです☆

2009/10/04

どの話もあざやかで美しい色の情景が目に浮かんでくる文章だった。とてもさわやか。
でもさわやかなのにさわやかのままで終わらないのが豊島さんのいいところ。
「日傘のお兄さん」は題名のイメージとは違って妖しい犯罪小説です。

2009/10/04

「あわになる」が好き。
「これだけ一生懸命な思いがあったなら、私は生きていられたんじゃないのか」
日々について感じるむなしさとか、それをごまかそうと必死に繕ってしまうこと、
誰しも抱えたことのある痛みなんじゃないかな。

2009/10/04

とおいひの淡いおもいで。たいせつなひとのことを信じていたいのね。「あわになる」もせつなくてむねがぎゅぎゅっと。

2009/10/07

バイバイラジオスター
すこやかなのぞみ
あわになる
日傘のお兄さん
猫のように

５話の短編

豊島さんにしては主人公の設定年齢が高い。
けれども、中高生の時に感じる心風景は
描かれていて幼き日の記憶を呼び起こさせる

バイバイラジオスター
すこやかなのぞみ
がとてもよかった　他のもよいけどとても◎

すこやかなのぞみ　はタイトルからして◎