嗤う闇 の商品レビュー
音道貴子シリーズ短編集第3弾。短編集第2弾に続き再読。 納められている4編は初出が前後しており、巻末の初出一覧の発表順に読んだ方が、より理解できたかも。 『その夜の二人』は、貴子は巡査部長に昇進し、隅田川東署刑事課に異動したばかりでの出来事。玉城刑事とともに、主婦殺害未遂事件を追...
音道貴子シリーズ短編集第3弾。短編集第2弾に続き再読。 納められている4編は初出が前後しており、巻末の初出一覧の発表順に読んだ方が、より理解できたかも。 『その夜の二人』は、貴子は巡査部長に昇進し、隅田川東署刑事課に異動したばかりでの出来事。玉城刑事とともに、主婦殺害未遂事件を追う。人付き合いも良く世話好きで全く悪口というものを聞かない主婦が何故襲われたのか、捜査は難航する。やがて明らかになった事実は・・・。 『残りの春』は、キャリアの沢木警部補とバディを組み、老人問題と地元の住民からの苦情に対処。この沢木警部補、一回りも年下のうえ、口の利き方も聞き込みも判らず、さすがの貴子も持て余している。 『木綿の部屋』は、あの皇帝ペンギン=滝沢刑事が貴子になんと助力を求め、彼のプライバシーが明かされるというユニークな1編となっている。娘のために四苦八苦し、滝沢はひどく疲れた顔をしていて、「この男もやがて老いていく」のだと、貴子が思う。 表題作の『嗤う闇』は、連続するレイプ事件を追う。『鎖』でレイプ被害者になる寸前まで追い込まれた経験を持つ貴子は、この手の犯罪に対して思い入れがあり、必死に捜査を続ける。ひょんなことから、恋人晃一がその犯人と疑われる事態も発生し、貴子はより一層犯人検挙に邁進する。 再読残りは、長編『風の墓碑銘』か。
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滝沢の生活の一部が見られる「木綿の部屋」、 今も平気で起こっているレイプについて書かれたタイトルにある「嗤う闇」 が良かった。 著者について自分は人物の心情と場面をとても丁寧に書く人だとこのシリーズを読んでいて思っていて、それが今回の「嗤う闇」については短編でそのとある描写につい...
滝沢の生活の一部が見られる「木綿の部屋」、 今も平気で起こっているレイプについて書かれたタイトルにある「嗤う闇」 が良かった。 著者について自分は人物の心情と場面をとても丁寧に書く人だとこのシリーズを読んでいて思っていて、それが今回の「嗤う闇」については短編でそのとある描写については簡潔に書いてあるにも関わらず、胸糞が悪くなるような印象さえ感じた。
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音道刑事シリーズ第5弾。 短編シリーズとしては第3弾。 ・その夜の二人 ・残りの春 ・木綿の部屋 ・嗤う闇 この作品では音道貴子は巡査部長に昇進し、機動捜査隊から隅田川東署に異動しています。 お馴染みの滝沢刑事も出てます。 安心して読める一冊でした。
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音道貴子シリーズ5作目の短編集です。音道シリーズは短編より長編の方が好きなので、後回しで最後になりました。でも、6作目のあの奈苗が、あの昂一が、あの滝沢が、と色々楽しめました。滝沢の娘、結局どうなったのかなぁ。続きが知りたい!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「凍れる牙」の音道貴子のシリーズということで期待して読み始めました。 期待度が高すぎたのか? 好きじゃない短編集だからか? ちょっといまいちでした。 一つ一つは良かったけど、のめり込む前に終わってしまうのが残念でした。
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音道貴子のしゃきっとしていてかわいいところもあって働く女って感じがすき。短編なので読みやすくてよい。
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音道刑事シリーズ、というものがあるのを知らずに手にとった短編集。 刑事ではあるけれど、プライベートではもちろんどこにでもいるような女性である音道刑事と、個性的な周りの男性刑事たち。こんなに男くさい職場にはいたくないなぁと思う一方、そんな中できらりとひかる女性刑事はとても魅力的。シ...
音道刑事シリーズ、というものがあるのを知らずに手にとった短編集。 刑事ではあるけれど、プライベートではもちろんどこにでもいるような女性である音道刑事と、個性的な周りの男性刑事たち。こんなに男くさい職場にはいたくないなぁと思う一方、そんな中できらりとひかる女性刑事はとても魅力的。シリーズの他の作品も読んでみたい。
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すっごいスイスイ読めちゃった~。 そんなにすっごい犯罪じゃないんだけど、なんかよくある犯罪ぽくて、自然に共感できるからかな? 普通に面白いミステリーでした。 あの滝沢さんの意外な一面も見れたしね。
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だんだんよくなる法華の太鼓 音道シリーズが楽しみになる1冊 コーウェルのケイ・スカーペッタを彷彿させるねえ 4.3点
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知らないで読み始めたけど、あの「凍える牙」の音道刑事シリーズの4つの短編でした。巡査部長に昇進していて機動隊じゃなくなっていましたが、表題にもなった最後の「嗤う闇」では、あのぞくぞくするようなバイクでの追跡シーンが思い出される一面も!木綿の部屋も深かったな・・・。ただの刑事ものじ...
知らないで読み始めたけど、あの「凍える牙」の音道刑事シリーズの4つの短編でした。巡査部長に昇進していて機動隊じゃなくなっていましたが、表題にもなった最後の「嗤う闇」では、あのぞくぞくするようなバイクでの追跡シーンが思い出される一面も!木綿の部屋も深かったな・・・。ただの刑事ものじゃない。この間に長編が1つ短編が2つも挟んであるのを裏表紙で知る。そっちも読まなくては。さっそく予約を^^
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