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卒業式まで死にません の商品レビュー

3.9

107件のお客様レビュー

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2011/12/02

今、彼女は彼岸の彼方にいるけれども、彼女は一体どんなまなざしで僕のことをみているのかな。この本を読むたびにそんなことを考えている自分がいます。 この本を最初に読んだのはもう6年近く前のことで、自分がかつて、漂泊していたころのことを思い出すし、内容も内容で、明るくは書いています...

今、彼女は彼岸の彼方にいるけれども、彼女は一体どんなまなざしで僕のことをみているのかな。この本を読むたびにそんなことを考えている自分がいます。 この本を最初に読んだのはもう6年近く前のことで、自分がかつて、漂泊していたころのことを思い出すし、内容も内容で、明るくは書いていますけれど、重度のリストカッター。精神科。そして数々のクスリに関する内容…。できればこの本は十代の後半、もっと具体的にいうなれば、高校生のころぐらいに読んでいただく、というのが一番妥当な線ではないか?そんなことを考えながら再読をしていました。 作者の南条あやさんは、ネットの世界では有名な方だったようで。僕もこの本を読んでから、彼女の「生きた証」が残されているWebサイトに飛んでいって、すべての内容を確認したことがあります。それはそれは大変痛々しいまでのもので、その「痛み」を笑いや毒を添えて表現できるという稀有な才能と、18歳の若さで逝去して、今はもうこの世に彼女はいないんだ、という現実になんともやりきれない思いがこみ上げてきたことを思い出します。 今、彼女が生きていたらどうなっていただろうか?自らの病と向き合いつつも、その個性豊かな文章で僕たちを楽しませてくれただろうか?はたまた、結婚して、子供を生んで…。と女性の「幸せ」つかんでいただろうか?彼女の日記に出てくる「エヴァンゲリオン」や「Cocco」というキーワードの中に、僕はそんなことを思うのでした。

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2011/11/07

ただの女の子の日記にしか見えないのに、確かな悲しみと、諦めのようなものを感じました。 生きていく重圧。

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2011/09/11

日記を書いていた当時、読者のことをすごく考えて書いていたんだろうなというのが伝わる。 死にたくて生きたくて生きたくて薬を飲んで自傷してたのかな?

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2011/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学生時代に南条あやの保護室に辿り着いて好きになって買った。 私の中では、辛い時期を一緒に過ごした大切な一冊。 文章の中では明るく振る舞ってるけど、きっとリアルではそんな感じのヒトではなかったんでしょう。 無理をしてるような印象で、そこがとても痛々しい。

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2020/02/07

2月28日の自殺騒動のときの日記につけられた父親の注釈がひどく残念だった。 精神疾患の患者が、病状が重いときとかに他人の意見を曲解してしまったり、こちらの話を解ってくれないとかはよくあるし、苦労もそれなりに分かる。腹立たしいときもあるっていうかむかつきます(笑)正直。 でもあ...

2月28日の自殺騒動のときの日記につけられた父親の注釈がひどく残念だった。 精神疾患の患者が、病状が重いときとかに他人の意見を曲解してしまったり、こちらの話を解ってくれないとかはよくあるし、苦労もそれなりに分かる。腹立たしいときもあるっていうかむかつきます(笑)正直。 でもあの注釈は彼女を傷つけてる。例え、フィクションが混じっていても、頼っていた父親から突き放された悲しみの叫びは本当だろうし。(うざったく感じながらも、彼女が父親に認められたい、良い関係になりたいと思っているのは日記からもうかがえるし) むしろ、あんなふうに注釈をつけてしまえることが、彼女の感じていた絶望のひとつだったんだろうなって思う。

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2011/03/18

リストカットによる自傷の話、クスリの話、精神科への通院の話などをネット上にアップしていた、女子高生。 彼女のアップした日記をまとめたのがこの一冊。 メディアでも取り上げられたようなので、知っている人もいるのかな。 カバー写真に写るその顔は、どこにでもいるようなイマドキの女子高生...

リストカットによる自傷の話、クスリの話、精神科への通院の話などをネット上にアップしていた、女子高生。 彼女のアップした日記をまとめたのがこの一冊。 メディアでも取り上げられたようなので、知っている人もいるのかな。 カバー写真に写るその顔は、どこにでもいるようなイマドキの女子高生。 巻末の解説の中で精神科医が書いている「抑えきれないほどの自己表現欲求」「見てもらうことがないかぎり、自分は空っぽだと感じていたのかもしれない」...あまりに明るい日記の書かれ方に、何か不思議な感覚を覚えました。

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2011/02/22

生きたい。死にたい、生きたい。 リストカッターで薬マニアだったフツーの女子高生・南条あや。 彼女の声が聞こえますか? 彼女の叫びが届きますか? 合ったかもしれないもうひとりの わたしの物語。青春ダークサイド。 感性が輝く、哀しく輝く... (院生アルバイトスタッフ・コーディリア...

生きたい。死にたい、生きたい。 リストカッターで薬マニアだったフツーの女子高生・南条あや。 彼女の声が聞こえますか? 彼女の叫びが届きますか? 合ったかもしれないもうひとりの わたしの物語。青春ダークサイド。 感性が輝く、哀しく輝く... (院生アルバイトスタッフ・コーディリア)

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2011/01/06

懐かしいな。小学生とか中学生とか、そのくらい。なんだかこういうことの悪いような部分に惹かれていて、読んだ。なんか詰まってる。批判的な目で読むのも面白いはず。

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2010/06/27

僕はコンプレックスのかたまりで、自分の嫌いな所を数えだしたらきりがありません。それでも、自分の全てを消し去りたいような気持ちに心を埋められた事はありません。自らを殺す、読んで字のごとく自殺って究極的な行動です。死は全ての人に必ず訪れます。どんな偉人にも、どんな悪人にも必ず訪れる逃...

僕はコンプレックスのかたまりで、自分の嫌いな所を数えだしたらきりがありません。それでも、自分の全てを消し去りたいような気持ちに心を埋められた事はありません。自らを殺す、読んで字のごとく自殺って究極的な行動です。死は全ての人に必ず訪れます。どんな偉人にも、どんな悪人にも必ず訪れる逃れようのない現実、それが死です。だから僕は死を恐れ、死を敬い、そしてやがて受け入れる、僕にとっての死の認識です。この本の著者南条あやさんにとっての死は僕とはずいぶん違うようで、薬物の過剰摂取、リストカットといった自傷行為、彼女の周りには常に死が存在し、それは僕の認識する死に比べ、あまりにも軽やかであり、透明であったように思います。今回、彼女の本を読み、彼女の思い、彼女の才能に触れ、彼女のあったはずの可能性を思い、やはりどんな思いがあったとしても、自殺なんかしてはいけないと改めて思いました。

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2010/02/19

おかしいな、ただの明るく面白い日記なのに読み終わると何で涙が止まらなくなるのだろう。 ====== 基本活字が大の苦手なので本自体を中々読まないのですが、これ程読み返した本は無かったです。ネットで観ても本で読んでもそれぞれ違う感覚で面白い。実は私の勝手なるバイブル本。 ...

おかしいな、ただの明るく面白い日記なのに読み終わると何で涙が止まらなくなるのだろう。 ====== 基本活字が大の苦手なので本自体を中々読まないのですが、これ程読み返した本は無かったです。ネットで観ても本で読んでもそれぞれ違う感覚で面白い。実は私の勝手なるバイブル本。 ★が4つなのは私が薬擬人化やっている身でもある為、彼女に対しての軽蔑の意も尊敬の意も込めて。 自分の顔を知る友人とかには絶対に薦められないけれど(怪し気な意味で)、「好きだ」という友人がいたら一生気が合う気がします… この本を読んだ後に「南条あやになれなくて」を聴くと泣きます。私が勝手に。

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