ボタニカル・ライフ の商品レビュー
僕にとって作者は仏友…
僕にとって作者は仏友、はおこがましいか、仏先輩である。面識は勿論ない。だがみうらじゅんと共に寺を回りまくる姿に憧れ、共感したのである。その”いとうさん”がベランダーとして鉢植えを愛する生活を持っていたのを知った驚き。実は僕も最近になって妙に植物に目覚めたのである。ただ、仏(ブツ)...
僕にとって作者は仏友、はおこがましいか、仏先輩である。面識は勿論ない。だがみうらじゅんと共に寺を回りまくる姿に憧れ、共感したのである。その”いとうさん”がベランダーとして鉢植えを愛する生活を持っていたのを知った驚き。実は僕も最近になって妙に植物に目覚めたのである。ただ、仏(ブツ)のそれぞれの個性を愛し発見する感性は、さまざまな植物に出会い癒され、その魅力を発見しヨロコブ、という行為と、さほど深くないレベルで繋がっていると感じる。いずれにしても、花が枯れないように、水をやるのは重要である。やりすぎもいけない
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観察眼鋭い文章家・い…
観察眼鋭い文章家・いとうせいこうによる植物生活エッセイ本。ある程度のマメさと思いやりが必要な植物との暮らしができる人は、実はオトナかも、ということに気づいた本。
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植物についてよくわか…
植物についてよくわかりますよ!!これを読んで育ててみるのもいいかも。
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庭のない都会で植物を…
庭のない都会で植物を育てるにはベランダなどを使ってやるしかない。そのベランダーとも言うべき植物生活についてのエッセイ集。
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引用 ---- 鉢植えが好きだとか、ベランダで水をまくとか言うと、どうも過度に優しい上品な人間だと思われやすいのである。よく凶悪犯罪のあとの聞き込みで「普段はいい人でした」とか言ってるが、ああいうのも実際は「普段はよくタチアオイに水をやってました」という意味だったりするのではなか...
引用 ---- 鉢植えが好きだとか、ベランダで水をまくとか言うと、どうも過度に優しい上品な人間だと思われやすいのである。よく凶悪犯罪のあとの聞き込みで「普段はいい人でした」とか言ってるが、ああいうのも実際は「普段はよくタチアオイに水をやってました」という意味だったりするのではなかろうか。植物を愛することがいい人の象徴なのである。だが、どんなに冷たい人間も凶暴な輩も等しく植物を育てる。 ---- ただ、家で植物を育てていることを書いた日記なのに、こんなに面白く表現できることがすごいと思った。植物が好きな方はなおさら面白く読めるのではないだろうか。(38歳ニート時に読了)
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〈再登録〉自らをガーデナーならぬ「ベランダー」(都会のベランダで植物を育てる人)と称するいとう氏。レイアウトに凝るくらいなら、そのスペースに鉢を置く。知識よりもまず植えてみる。その姿勢は男の園芸とでもいうのでしょうか。 月下美人が美人とは言いがたい姿に育ってしまったり、水草を育て...
〈再登録〉自らをガーデナーならぬ「ベランダー」(都会のベランダで植物を育てる人)と称するいとう氏。レイアウトに凝るくらいなら、そのスペースに鉢を置く。知識よりもまず植えてみる。その姿勢は男の園芸とでもいうのでしょうか。 月下美人が美人とは言いがたい姿に育ってしまったり、水草を育てていたはずがメダカや金魚の世話に追われたりと様々なエピソードが軽妙な文章で語られています。
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こんな本があったのか‼︎僕も植物大好き‼︎ 書店で見つけたとき「おお‼︎」と声に出していたかもしれない。なんなら小躍りすらしてたかも。してないけど。内心では拍手喝采を送りましたよ。あったんだなあ、こんな本が‼︎ブラーボ‼︎ 知らなかったなあ、と。 本書でのカテゴリー分けでは、僕は...
こんな本があったのか‼︎僕も植物大好き‼︎ 書店で見つけたとき「おお‼︎」と声に出していたかもしれない。なんなら小躍りすらしてたかも。してないけど。内心では拍手喝采を送りましたよ。あったんだなあ、こんな本が‼︎ブラーボ‼︎ 知らなかったなあ、と。 本書でのカテゴリー分けでは、僕はベランダーではなくガーデナーですな。植物は自宅の庭で育てているので。水草からのキンギョ、メダカ飼育への流れには最も共感した。「…ダメじゃん‼︎」オチを読む前に大笑いしてしまった。しかもヤゴまで。イトトンボでしょう?ウチのメダカ飼育箱にも居たんですよ。イトトンボのヤゴが。僕の経験も丸被り。ウチのヤゴたちは皆、無事に羽化してどこか飛んで行ってしまった。彼らは一体いつの間に入り込んだのだろう。謎は謎のままです。 買ってきては枯らすの繰り返し、なあんだ、それでいいんだ。本書を読んで気が楽になった。ベランダでなくても庭で育てていても、枯れるものは枯れる。枯らすなんて気が滅入る原因でしかなかったと信じていた時期は苦しかった。向いてないから「もうやめよう」舌の根も乾かぬうちに植物の苗を手に入れて、ほくほくしながら帰途に就くなど、僕だって一度や二度ではありません。だって鉢が空いてるんだもん。もったいないという言葉は空っぽの鉢にこそ相応しい。ムダにはしませんよ。 共感を山ほど繰り返す読書体験。 これはいい本を手に入れたぞ。
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自称「ベランダー」のいとうせいこうさんのボタニカルライフが詰め込まれた一冊。良い意味で園芸ハードルを下げてくれます。 なかなか自分の思い通りにはならない植物たちですが、悪戦苦闘しつつ懸命に植物と向き合うせいこうさんの植物への愛を感じることができめす。 園芸初心者からベテランまで楽...
自称「ベランダー」のいとうせいこうさんのボタニカルライフが詰め込まれた一冊。良い意味で園芸ハードルを下げてくれます。 なかなか自分の思い通りにはならない植物たちですが、悪戦苦闘しつつ懸命に植物と向き合うせいこうさんの植物への愛を感じることができめす。 園芸初心者からベテランまで楽しめるかと思います。
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疲れたときに気軽に読むのに良い本。 私も植物をそだてるのがすきなので、「あるある」と共感できる内容もあって面白かった。
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植物熱が数年ぶりに高まっているこの頃。たまたまいとうせいこうさんのこのタイトルが目に止まって購入。 ベランダーで植物を育てる一喜一憂に、言葉のリズムに、オチに、人生の比喩に、読んでいる方も笑ったりしみじみしたり。エッセイとはかくあるべし、という一冊。 兎に角、いとうさんの文才とい...
植物熱が数年ぶりに高まっているこの頃。たまたまいとうせいこうさんのこのタイトルが目に止まって購入。 ベランダーで植物を育てる一喜一憂に、言葉のリズムに、オチに、人生の比喩に、読んでいる方も笑ったりしみじみしたり。エッセイとはかくあるべし、という一冊。 兎に角、いとうさんの文才といい、言葉セレクトといい素晴らしいので、植物に興味がない方でも楽しめる本だと思う。 ヤゴロク……。
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