仮面舞踏会 の商品レビュー
探偵小説を如何にいま…
探偵小説を如何にいま面白くそれらしく描くかというツボを、よく心得てますこの作者。フィル・ボーモントが活躍する探偵シリーズ第2弾。伏線の張り方が秀逸で、読後はとても満足。
文庫OFF
名探偵登場を読み終わってからの再読。 こちらはもう6年位前に読んでたようです。 再読で★3→★4へ。 ミス・ターナーのお手紙に磨きが掛かってる! 時に辛辣で時に少女のような雰囲気が素敵。 三作目も邦訳されるといいのになぁ。 前作と訳者の方は違うのだけど、雰囲気ほぼそのままに楽しめ...
名探偵登場を読み終わってからの再読。 こちらはもう6年位前に読んでたようです。 再読で★3→★4へ。 ミス・ターナーのお手紙に磨きが掛かってる! 時に辛辣で時に少女のような雰囲気が素敵。 三作目も邦訳されるといいのになぁ。 前作と訳者の方は違うのだけど、雰囲気ほぼそのままに楽しめました。 ご飯を作りながら交わされる会話のシーン良かったなぁ。良かったのになぁ…! ヘミングウェイも意外と好きです。お近づきにはなりたくないけど(笑。
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「名探偵登場」に続く2作目。 1923年、フランスでの事件。 フィル・ボーモントは、ピンカートン探偵社に勤める大柄なアメリカ人。 アメリカ人の変死事件の調査のために、パリへ。 第一次大戦後、女性のスカートが短くなり始めた頃。 出版者で恵まれていたはずのリチャード・フォーサイスが愛...
「名探偵登場」に続く2作目。 1923年、フランスでの事件。 フィル・ボーモントは、ピンカートン探偵社に勤める大柄なアメリカ人。 アメリカ人の変死事件の調査のために、パリへ。 第一次大戦後、女性のスカートが短くなり始めた頃。 出版者で恵まれていたはずのリチャード・フォーサイスが愛人とホテルの一室で心中した模様。納得できない母親の依頼で調査に。 妻ローズの話では、じつは自殺願望はあった(太宰みたい?ただ才能だけがなかったらしい…)のだが。 愛人ザビーネはドイツ人で貴族とか。盲目的に慕っていた若い女性ということだったが、意外な背景が…? ボーモントに協力するのは、パリの調査員アンリ・ルドック。これが洒落者でグルメ。ちょっとポワロを若くしたよう。 警察にも行くが、当時のパリは警視総監ラ・グランドの意のまま。 警察はなぜか動きが鈍く、おそらくは総監の命を受けた何者かがしつこく尾行までしてくる。 やはりピンカートンで働くイギリス人女性ジェーン・ターナーは、フォーサイスの叔父の子供達の家庭教師として潜入。ボーモントと同じ仕事だが別々な指令で動きます。 ジェーンの捜査は、友達に書き送った手紙の形で、挿入されます。 前の事件で出会っていた二人は、互いに意識している様子。 パーティ会場でばったり出会いますが‥ 脇役も華やか! サロンの女主人、仮面舞踏会を開く貴族、小舟にご馳走を乗せて遊覧する退役大佐夫妻。 若きヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、エリック・サティ、はてはピカソまでちらっと登場して、いきいきと描かれます。 新聞記者で駆け出しの作家ヘミングウェイの回りじゅうの物をなぎ倒す不器用さにはビックリ。 アガサ・クリスティを思わせる女性作家シビル・ノートンも登場。 これは人物像を少しずらしてあって、事件の容疑者の一人に。 時代色たっぷりで楽しめました。
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20110619 前回の「名探偵登場」で出てきたジェーンが探偵となり、 身分を隠して初の潜入捜査をすると同時進行で ボーモントはグルメなフランス人を相棒にして 同じ事件を探偵として正面から調べ始める。 面白かったー 前回のフーディーニも強烈で面白かったけど 今回の歴史上の人物も...
20110619 前回の「名探偵登場」で出てきたジェーンが探偵となり、 身分を隠して初の潜入捜査をすると同時進行で ボーモントはグルメなフランス人を相棒にして 同じ事件を探偵として正面から調べ始める。 面白かったー 前回のフーディーニも強烈で面白かったけど 今回の歴史上の人物も面白かったです。 出ずっぱりではないので、数で勝負って感じもあったけど、 ヘミングウェイのキャラは強烈でした。笑 フランスが舞台だからかグルメネタが美味しそうでした。 ジェーンの嫉妬も面白かったし。 結末はすごいっと言うものでもなかったけど、 なるほどなーとは思いました。 ちょっと世界情勢ネタも入って複雑だったけど、 これは次のシリーズへの伏線になるわけですね。 アメリカ人探偵がヨーロッパで活躍する話は なかなか興味深いですね。 時代を考えるとまた。 フランスで同性愛者の話と言うのが面白いです。 今はオープンダッタリするのにねー
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