1,800円以上の注文で送料無料

確率的発想法 の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/01/02

後半は筆者の社会的思想に色濃く移っていくが、これほど分かりやすいベイズ推定の説明を読んだことがない。

Posted byブクログ

2018/11/12

タイトルからは想像できなかったが、これは経済学の入門書。確率の考え方を使って、経済学における問題のとらえ方をやさしめ(やさしくではない。。)解説している。言葉だけでは解説しきれず、確率で使われる記号を用いて説明しているので、数字アレルギーがある人には少しきついが、そうでない人は、...

タイトルからは想像できなかったが、これは経済学の入門書。確率の考え方を使って、経済学における問題のとらえ方をやさしめ(やさしくではない。。)解説している。言葉だけでは解説しきれず、確率で使われる記号を用いて説明しているので、数字アレルギーがある人には少しきついが、そうでない人は、是非一読すべし。新たな発想が得られることと思う。 [private] 以下注目点 第3章 リスクの商い P.84 ・デリバティブの普及した高度金融社会とは、高い金を出す気があるなら誰でもたいていのリスクを他人に渡すことが出来る社会、そう規定することができます。もちろんこのことが、わたしたちに便宜をもたらしている面は否定しません。しかし、いろいろな問題点もあります。それは、「知らないうちにいつのまにかリスクを背負わされている」という危険性です。 第4章 環境のリスクと生命の期待値 P.101 ・自己責任論が成立するためには、3つの前提が必要なことを確認しなければなりません。  1. ルールの公平性  2. 効用の完全知  3. 個人の情報と知識によって参加を回避できる。 P.105 ・宇沢が試算したのは、「仮に自動車がなかったとしたら、市民が享受できたであろうものを、自動車が存在する中で回復するには、どのくらいの費用が必要となるか」、そういう計算です。 第5章フランク・ナイトの暗闘 P.126 ・9・11テロの直前に何者かが株式市場で大量の空売りをしたことがわかっています。これは所有していない株を売っておいて、世界中で株が暴落した後に買い戻し、大儲けした例で、テロを事前に知っていた人物ではないか、と疑われています。 第6章 ぼくがそれを知っていると、君は知らない P.154 ・各人すべてが知っていることであっても、それは集団の知ではないかもしれないのです。このことはある意味では、「公共」というものが「個人を総合したもの」とは、本質的に異なるかもしれないことを暗示している、といってもいいでしょう。 第7章 無知のヴェール P. 161 ・平等は、人類全体にもたらされる厚生の総量を減少させる悪効果を持つことにもなるのです。 第8章 経験から学び、経験にだまされる  P.203 ・市場社会における知識の不備を認め、推測の不完全性を認め、個人的な論理が過誤をおかしている可能性を認めるならば、むしろ私有されない環境が存在することこそが、人々を最適行動に導く道を拓く、そういえるのです。 P.206 ・わたしたちは、学校という場所で、この社会の仕組みを知り、法の意義を知り、さまざまな人生の危機から脱出するすべを知ります。学校が大切なのは、そのような知識を与えてくれるからではありません。そのようなことを知る機会があるのも分からない未成年のときに、そのような知識が得られる、ということが大切なのです。 その結果、「学校に行かなかったことが損失」ということも理解出来なくなる可能性がある。 終章 そうであったかもしれない世界 P.220 ・「人は過去をも最適化したいと思っているし、またそうあるべきだ」という論点 [/private]

Posted byブクログ

2018/11/05

フィッシャーの統計的推定は大数の法則を利用した「イカニモ」な確率、一方、ベイズ推定は主観確率、逆確率。 第4章で中西準子の環境リスク論に触れ、単純なリスクの数量化を需要の価格弾力性の観点から批判している。しかもタイムリーに原発のリスクの話まで出てくるが、低価格に生まれた需要を過...

フィッシャーの統計的推定は大数の法則を利用した「イカニモ」な確率、一方、ベイズ推定は主観確率、逆確率。 第4章で中西準子の環境リスク論に触れ、単純なリスクの数量化を需要の価格弾力性の観点から批判している。しかもタイムリーに原発のリスクの話まで出てくるが、低価格に生まれた需要を過剰消費としか見ていないのは疑問。まさに、その増えた電力消費に経済的な価値があると思うのだが。 第5章はナイトの不確実性。 ・リスク=オッズは分かっていて結果が分からないだけ ・不確実性=オッズすら分からない状態 更に言えば現実世界ではどんなステイトがあるのかすら分からないことの方が多いだろう。リスクと不確実性は大違い。ヒトが不確実性を避けるので、エルスバーグ・パラドックスのような、確率を足して1にならない事態が起きる。 コモン・ノレッジや無知のヴェールにつては面白く読んだが消化し切れていない。しかし終章の、「そうであったかもしれない世界」論、「過去の最適化」「過誤に対する支払い」はすっと腹に落ちる。少し感動すらした。この考え方によれば、施し的な発想によらず社会保障がなりたつだろう。

Posted byブクログ

2018/08/26

書店でみかけて、あまり興味なくペラペラとめくったら、数学(確率論)の視点からロールズの「無知のヴェール」を説明しているところが気になって購入。 読んでよかった。せっかく買ったので「無知のヴェール」のところだけでなく最初からさらっと読もうという軽い気持ちで読み始めたところ一気に読...

書店でみかけて、あまり興味なくペラペラとめくったら、数学(確率論)の視点からロールズの「無知のヴェール」を説明しているところが気になって購入。 読んでよかった。せっかく買ったので「無知のヴェール」のところだけでなく最初からさらっと読もうという軽い気持ちで読み始めたところ一気に読んでしまった。特に「自己責任論」「不確実性」の説明、「そうであったかもしれない世界」が楽しく読めた。 確率論というと「未来を予測する!」とかのビジネスっぽい感じとか、あと「雷に打たれた」とか「大きなつづらと小さなつづら」みたいな話が多いんだけど、こういう本はおもしろいな。この著者の他の本も読んでみたいわ。

Posted byブクログ

2012/12/24

数学ライターとして著名な小島寛之氏による確率論の啓蒙書。私は確率・統計というものに昔からどうしても馴染めないし、これらを「数学」と呼ぶことには抵抗があるのだが、小島氏の啓蒙書をもってしても確率論の面白さはまったく伝わってこなくて残念である。やはり私には合わないのだろう。確率論は、...

数学ライターとして著名な小島寛之氏による確率論の啓蒙書。私は確率・統計というものに昔からどうしても馴染めないし、これらを「数学」と呼ぶことには抵抗があるのだが、小島氏の啓蒙書をもってしても確率論の面白さはまったく伝わってこなくて残念である。やはり私には合わないのだろう。確率論は、頻度主義とベイズ主義のイデオロギー対立が解消していないし(情報系でベイズ主義が流行っているのは、単にコーディングとの相性が良かっただけ)、そもそもどちらにしても基本的な公理からして怪しさ満点なので、どうも頑健な学問という感じがしない。ギャンブラーによるギャンブラーのためのエセ科学、とまで言うと言い過ぎかもしれないけれど。本書の話に戻ると、あとがきは著者の心の叫びが込められていて面白い。

Posted byブクログ

2012/07/23

中学・高校で習った「確率」よりも一歩先へ行った確立の話。 難しい計算はほとんどなく、 数々の数学者などが唱えた法則を解説していく。 人間の心理や時系列なども踏まえていて面白い。

Posted byブクログ

2012/06/20

結構、読みごたえがある本。後半は難解だが、前半の基礎でベイズ推定理論のことがよくわかった。収穫あり。

Posted byブクログ

2011/10/09

純粋文系人間の私には難しくてよく分かりませんでした。とても良いことが書いてあるとは思うのですが、いかんせん私の理解力不足のため、この本を読んでもタイトルにあるような確率的発想はできそうにもありません。同じ著者によるもう少しやさしめの本もあるようなので、そちらにチャレンジしてみたい...

純粋文系人間の私には難しくてよく分かりませんでした。とても良いことが書いてあるとは思うのですが、いかんせん私の理解力不足のため、この本を読んでもタイトルにあるような確率的発想はできそうにもありません。同じ著者によるもう少しやさしめの本もあるようなので、そちらにチャレンジしてみたいと思います。

Posted byブクログ

2011/08/05

不確実性が意思決定に関与するのは、未来が存在するからというよりは、過去が今も、そしてこれからもずっと存在し続けるからである。我々が未来の虜となるのは、我々が過去に騙されるからである。 ロバート・ディクソン ナイト流不確実性 コモン・ノレッジ 確率と社会の平等性 ロールズ 帰納...

不確実性が意思決定に関与するのは、未来が存在するからというよりは、過去が今も、そしてこれからもずっと存在し続けるからである。我々が未来の虜となるのは、我々が過去に騙されるからである。 ロバート・ディクソン ナイト流不確実性 コモン・ノレッジ 確率と社会の平等性 ロールズ 帰納的意思決定 選択の自由と自己責任 そうであったかもしれない世界

Posted byブクログ

2011/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 確率の発想さえ身につければ、不確実な状況をうまくコントロールできる。 ギャンブルや保険、資産運用など、日常に即しながら確率の基本的な計算方法を数字の苦手な人にもわかりやすく解説し、経済学や金融工学などが確率をいかに利用しているかを紹介。 さらに、環境問題などのリスクに確率のテクニックを応用して対処する可能性をさぐる。 社会生活に役立つ、異色の数学入門。 [ 目次 ] 1 日常の確率(確率は何の役に立つのか 推測のテクニック-フィッシャーからベイズまで リスクの商い 環境のリスクと生命の期待値) 2 確率を社会に活かす(フランク・ナイトの暗闇-足して1にならない確率論 ぼくがそれを知っていると、君は知らない-コモン・ノレッジと集団的不可知性 無知のヴェール-ロールズの思想とナイトの不確実性 経験から学び、経験にだまされる-帰納的意思決定) そうであったかもしれない世界-過去に向けて放つ確率論 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ