風の歌を聴け の商品レビュー
村上春樹のデビュー作…
村上春樹のデビュー作。冷めた主人公の退屈な日々を描いた今までにない話です。一気に読んでしまいました。
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村上春樹を知る良い一…
村上春樹を知る良い一冊。長くなく、とても読みやすいですよ。
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芥川賞候補作です(第…
芥川賞候補作です(第八十二回)。主人公は一体何を考えているんだ!と思いました。
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2025.01.19〜2025.01.20 さらりと読める村上春樹。二人の若者の悩みながら生きていく姿がどこか自分の大学生活を思い出す。 深いようなそうでないような、その曖昧さが嫌いじゃない。
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村上春樹の本を読むのはこの作品が初めてだった。 古本屋でみつけて購入した。 文章のテンポ感というか、言い回しが独特で、唯一無二な感じがする。 あるあるとないないが交互に訪れて、気づいたら物語が進行していく。 エモーショナルな世界に引き込んでくれるし、170-180ページくらい...
村上春樹の本を読むのはこの作品が初めてだった。 古本屋でみつけて購入した。 文章のテンポ感というか、言い回しが独特で、唯一無二な感じがする。 あるあるとないないが交互に訪れて、気づいたら物語が進行していく。 エモーショナルな世界に引き込んでくれるし、170-180ページくらいだけど満足感があった。 個人的には、 みんな同じさ。強い人間なんていない。 強い振りのができる人間がいるだけさ。 このことに気づくことができたら、少しでも強くなろうと、努力することが大切なんだ。 強い振りをするだけでも構わない。 うろ覚えだけど、このフレーズが忘れられない。 物語にメッセージ性を自然に溶け込ませるのが、彼の魅力だと思う。 自分に自信が無くなったり、落ち込んだりする時には、この本のことを思い出すようにしている。 これからも村上春樹の色々な作品を読んでいきたいと思った。
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自分自身が、立場とか場所を変えた時に、いつも読むのがこの風の歌を聴けだ。 本は、スパゲティを茹でる間に読むものだ。 初めて彼女の部屋に行ったところのくだりは、本当に面白くて、村上春樹の初期の文体を本当に代表している。「彼女はレコードをマービンゲイに替えた。時計は8時近くを指してい...
自分自身が、立場とか場所を変えた時に、いつも読むのがこの風の歌を聴けだ。 本は、スパゲティを茹でる間に読むものだ。 初めて彼女の部屋に行ったところのくだりは、本当に面白くて、村上春樹の初期の文体を本当に代表している。「彼女はレコードをマービンゲイに替えた。時計は8時近くを指している。」読者を、部屋に放り込んでくる。この視点の切り替え、写し方で、読者は客観的に、でも世界観に入っていく。文学とはなんだろうな、そして、これなんだろうなといつも思い出させてくれる本作品は、自分自身をある種の21歳に戻してくれる気がする。そして、鼠と主人公の間の距離感も、「あなたやっぱり変わっているわね。」と言われたい、男性のエゴみたいなものも、全て含めてかっこいいんじゃないかと訴えてくる。 死んだ後は誰も覚えていない。それくらい、人生は虚しいものだ。そういう、倦怠感のある、諦めにも似た感情と、そういう中で生きている自分への陶酔。若い時にこそある、この感覚は、今もなお、少し甘酢ぱい思い出として残っている。昔の彼女を思い出して書いていくということ自体が、男性的であり、美化してしまった後の思い出に過ぎず、それは真実ではない。真実ではないことを吐き出すように書き記していくことが、自分への慰めでもあるのだろう。あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。この一節に、この短い小説の肝が入っているように思う。何もしなくても、何かしたとしても、風のように通り過ぎ、後で見たら誰も覚えていないんだ。だからこそ、仕事も、プライベートも、恋も家族も、全ては自分が、どういうふうに生きたいか、という物差し以外で見ることには意味なんてないだ。今、自分はここに立っている。その事実だけを見て、頑張れ。
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村上春樹さんの、デビュー作。 その頃は他の作家さんを読んでいて、名前だけしか知らなかった。 読み終わって、作品の原点というか、芯の部分は全然今と変わっていないことを痛感した。 「海辺のカフカ」「ノルウェーの森」を思い浮かべながら楽しんで読んだ。 1970年代といえば、アメリカ...
村上春樹さんの、デビュー作。 その頃は他の作家さんを読んでいて、名前だけしか知らなかった。 読み終わって、作品の原点というか、芯の部分は全然今と変わっていないことを痛感した。 「海辺のカフカ」「ノルウェーの森」を思い浮かべながら楽しんで読んだ。 1970年代といえば、アメリカへのあこがれ全盛期。 音楽も映画も、日本の若者たちはかなり影響を受けたと思う。 フィッツジェラルドの「グレートギャッツビー」は映画を視て、後に村上春樹さん翻訳の本も読んだ。 未だ10代だった自分が、その頃の村上春樹さんを理解するのは難しかったと思う。 何冊も作品を読んだ後で、今の年齢で読んだことが、とてもよかった。
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バーのカウンターでビールを飲んでいる。 1979年、僕が生まれる前。図書館で借りたこの本にはバーコードも見つからない。でも古くささや埃っぽさは微塵も感じなかった。 ⭐︎ 僕が高校生の時、国語の時間が退屈で、ずっと便覧(資料集?)を眺めていた。開けば文学史を彩る作家たちが紹介されて...
バーのカウンターでビールを飲んでいる。 1979年、僕が生まれる前。図書館で借りたこの本にはバーコードも見つからない。でも古くささや埃っぽさは微塵も感じなかった。 ⭐︎ 僕が高校生の時、国語の時間が退屈で、ずっと便覧(資料集?)を眺めていた。開けば文学史を彩る作家たちが紹介されていた。なぜそれが好きかって、写真があるから。写真や図があると僕の記憶は動き出すから。そこには、武者小路実篤がいて、志賀直哉がいて、村上龍がいて、村上春樹がいた。肖像から、この(表情)の作家はどんな話を語るのかと想像していた。そんな時、まず手に取ったのは『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だった‥ ⭐︎ あれから幾年も過ぎた。あの時分からなかったことが分かったかもしれないし、あの時分かったつもりでいたことが今は分からなくなっているのかもしれない。 ⭐︎ とりあえず言いたいのは、僕もジェイズ•バーでビールを飲み、フライドポテトをつまみ、ピンボールで時間を忘れたいということだ。 今回の感想は、語り口を寄せてみた。とはいえ、それはただの自己満足に過ぎない。それでもやってみたくなる魅力を、この本に感じている。
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村上春樹さんのデビュー作。インスタの投稿を見ているような内容だった。 素敵なロケーション、ビールや煙草などのアイテム、有名アーティストの曲名など、映えを意識したシーンが細切れに流れていくような感覚。 精神的な葛藤などは映えない。登場人物の悩みが述べられる所もあるが、所詮インス...
村上春樹さんのデビュー作。インスタの投稿を見ているような内容だった。 素敵なロケーション、ビールや煙草などのアイテム、有名アーティストの曲名など、映えを意識したシーンが細切れに流れていくような感覚。 精神的な葛藤などは映えない。登場人物の悩みが述べられる所もあるが、所詮インスタのコメント欄や動画や画像の上に配置されたテキストレベルの悩みで、映えのパーツに過ぎない。 そういった感覚に着目し、70年代に日本語で表現した村上春樹さんはやっぱり凄いのかもしれない。
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スローターハウス5に似ているなと思った。うーん、、、 何かを伝えたいのはわかるけど、何を伝えたいのだろう。いくつかのキーワードには惹かれたのだけど、小説そのものをそれ以上深く読み解くことはできなかった。 まだ僕が読むべき小説ではないということなのか。いつか再読しよう、そう思った
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