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風の歌を聴け の商品レビュー

3.7

1063件のお客様レビュー

  1. 5つ

    213

  2. 4つ

    321

  3. 3つ

    310

  4. 2つ

    94

  5. 1つ

    10

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2024/08/24

10年以上前、私が大学生のとき 1Q84と海辺のカフカを読んで以来の村上春樹。 読み始めて30ページくらいで 村上春樹の文体が凄く懐かしかった。 オシャレでユーモアあるけど 別に笑えるわけではないこの感じ好きww 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しな...

10年以上前、私が大学生のとき 1Q84と海辺のカフカを読んで以来の村上春樹。 読み始めて30ページくらいで 村上春樹の文体が凄く懐かしかった。 オシャレでユーモアあるけど 別に笑えるわけではないこの感じ好きww 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 これは名文すぎる!!

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2024/08/22

平日の昼間、下北沢の静かなカフェで、ビールを飲みながら時間を潰す、そんな最上の贅沢にうってつけの小説でした。

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2024/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上春樹さんはわたしを全く知らない場所ではなく、なぜか知っているようで知らない、夢のような、いやわたしが夢を見ている時間に別の世界で起きていることをのぞかせてくれるような、そんなピリッとした刺激を与えてくれる。 「風の歌を聴け」の中で出てくる女の子は憧れてしまう。無防備で隙があるのに簡単に心には入らせてくれない。なのに体はオープン。 タバコはどこで覚えたんだろう。 生きてきた環境の過酷さをそれほど深く掘り下げずに、軽やかに村上春樹さんは描く。読んでいるうちは軽やかにステップしていく彼女が、読後にわたしの心に虚しく残るのは、まるで「僕」と同じように彼女に恋をしていたからなのかも知れない。

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2024/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏の暑い時期に読み、短い小説ということもあってさっと読み終えた。ジェイズバーでビールを飲むシーンがよくあるのでビールを飲みながら読みすすめた。村上春樹は初心者なので、理解できていない部分も多い気がするが、読後はなんだか爽やかなような、物悲しいような、懐かしいような気持ちになった。2部も読んでみたいと思う。 個人的に好きな一節。何故進化するのかに対する回答。 ただ確実なことは宇宙自体が進化してるってことなんだ。そこに何らかの方向性や意志が介在しているかどうかってことは別にしても宇宙は進化しているし、結局のところ僕たちはその一部にすぎないんだ。

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2024/07/29

今年18冊目。村上春樹のデビュー作である風の歌を聴け。大学2年生以来に久々に読みました。このノスタルジックかつ、ちょっと気だるいような気持ちになるような独特の世界観に一瞬で包まれました。1時間半で読める軽めの小説で、少し物足りない感じもあるんだけど、唯一無二の村上ワールドは初期の...

今年18冊目。村上春樹のデビュー作である風の歌を聴け。大学2年生以来に久々に読みました。このノスタルジックかつ、ちょっと気だるいような気持ちになるような独特の世界観に一瞬で包まれました。1時間半で読める軽めの小説で、少し物足りない感じもあるんだけど、唯一無二の村上ワールドは初期のこの頃からしっかり全開だなと思いました。鼠と、ジェイと、突然知り合った手の指が4本の女性との話。 与えるのもののみが与えられることができる。

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2024/07/02

【2024年138冊目】 これは「僕」のたった19日間の出来事を描いた作品である。二十一歳の「僕」から見た世界、関わった人々、影響を受けた作家――歳を重ねた「ぼく」が振り返った、とある青春の一時。村上春樹の鮮烈なデビュー作。 何度も読んだことある作品なのですが改めて読んでみまし...

【2024年138冊目】 これは「僕」のたった19日間の出来事を描いた作品である。二十一歳の「僕」から見た世界、関わった人々、影響を受けた作家――歳を重ねた「ぼく」が振り返った、とある青春の一時。村上春樹の鮮烈なデビュー作。 何度も読んだことある作品なのですが改めて読んでみました。読む度に印象が違って面白い。デビュー作にしては癖が強すぎるし、この感じで本を出そうと決断した編集と出版社が強すぎる。結構博打だったのでは。 一人称「ぼく」の小説であるのが特徴ですが、本作の「ぼく」もなかなかパンチが強い。付き合った三人目の彼女が人知れず自殺して二週間誰にも見つけられなかったとか差し込んでくる??? デレク・ハートフィールドが架空の人物だなんて、あとがきに替えた文で言及までしてるのにという驚き。なんなんだ、なんなんだよ、この新人。癖が強すぎるだろ、非凡な才能が爆発し過ぎてる。 と、ここまで茶化して書きもしましたが、私はしんしんとした静かな世界観と、淡々と、でも読みやすい文体がとても好きでして、本作のみならず村上春樹さん他の作品もよく再読していたりします。強い

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2024/06/30

著者、村上春樹さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 村上 春樹(むらかみ はるき、英語: Haruki Murakami、1949年〈昭和24年〉1月12日 - )は、日本の小説家・翻訳家。京都府京都市伏見区生まれ、兵庫...

著者、村上春樹さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 村上 春樹(むらかみ はるき、英語: Haruki Murakami、1949年〈昭和24年〉1月12日 - )は、日本の小説家・翻訳家。京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市育ち。 早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。 ---引用終了 気になった箇所は、p9に登場する3人の作家。 デレク・ハートフィールド(1909~1938) ヘミングウェイ(1899~1961) フィツジェラルド(1896~1940) いずれもアメリカの作家だが、デレク・ハートフィールドは本作に登場する架空の人物。 ヘミングウェイは有名なので知っているが、フィツジェラルドは知らない。 この機会に、氏の著作を読んでみようかと思う。

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2024/06/29

すごく良かった。村上春樹のデビュー作。 軽やかで読みやすく、あたたかい文章。 主人公の友人、鼠が語った、 「蝉や蛙や蜘蛛や、夏草や風のために何かが書けたらどんなに素敵だろうってね。」 村上春樹の決意が見えた気がして鳥肌。

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2024/06/22

村上春樹のデビュー作。とても読みやすく、ページ数も少なくのでサラッと読めた。村上春樹の好きな所は文体が面白い所で、フレーズが少し笑えるものが多い。この話は羊シリーズの一作目でもあるようなので鼠がどのような人物なのか今後の話でもっと深く知りたいです。

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2024/06/19

私はやはり村上春樹の作品を好まないが、彼が天才であるということは絶対に否定出来ない。 現代の日本文学において多くの可能性を切り拓いた作家であり、それほど偉大な作家が産声と呼ぶには完成し過ぎた言葉の数々で綴られた作品、それが『風の歌を聴け』である。

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