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倒錯の帰結 の商品レビュー

2.7

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

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  5. 1つ

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3部でできていて、ど…

3部でできていて、どの話もはまりました。やっぱり面白いと思わせてくれます。

文庫OFF

前後どちらから読んで…

前後どちらから読んでもかまわないという凝ったつくりの本。倒錯シリーズの完結編ということで、完成度も高い。

文庫OFF

2019/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お勧め度:☆6個(満点10個)。はっきり言って、何かよくわからない。ストーリーではなく、繋がりというか、前二作「倒錯の死角」「倒錯のロンド」を読んでいないからかもしれないけど、あまりにも凝りすぎている気がする。さらに主タイトルのほかにタイトルが二つ「首吊り島」と「監禁者」が始めと終わりに1冊として結合されていて、いかにも奇抜さを表現してるし、ちょっとなあ・・・という感じ。内容は両方とも関連してはいるけど、結局、密室の謎も何も解決していないし、何だか馬鹿された気がして仕方ないと思う。ちょっと面白くなかった。

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2020/12/13

倒錯の帰結 登場人物 清水真弓 30 山本と同じマンション 山本安雄 30 作家。私。 大島良江 40 新見家に住み込み。 大島梅吉 47 良江の夫 多々良英助 51 元校長。郷土史家 仲谷光照 52 華獄寺元住職 新見厳一郎 53 新見家本家当主。小次郎の兄 新見小次郎 53 ...

倒錯の帰結 登場人物 清水真弓 30 山本と同じマンション 山本安雄 30 作家。私。 大島良江 40 新見家に住み込み。 大島梅吉 47 良江の夫 多々良英助 51 元校長。郷土史家 仲谷光照 52 華獄寺元住職 新見厳一郎 53 新見家本家当主。小次郎の兄 新見小次郎 53 新見家分家当主。厳一郎の弟 新見秀子 厳一郎の妻 新見修平 64 厳一郎の子 新見雪代 厳一郎の長女 絵 新見月代 厳一郎の次女 小説 新見花代 厳一郎の三女 音楽 新見武彦 122 小次郎の子 豊橋健治 183 取り立て屋 兄貴

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2019/06/14

倒錯シリーズ完結編。前2作を読んでいなくても、とのことですが登場人物は被っているしネタバレ的な部分もあるので読んでいた方がより楽しめると思います。表紙絵のように前からと後ろからと系統の違う2つの話を読んで最後に中央の袋綴じを開くと2つの関連がさらにはっきりする(?)という作りは斬...

倒錯シリーズ完結編。前2作を読んでいなくても、とのことですが登場人物は被っているしネタバレ的な部分もあるので読んでいた方がより楽しめると思います。表紙絵のように前からと後ろからと系統の違う2つの話を読んで最後に中央の袋綴じを開くと2つの関連がさらにはっきりする(?)という作りは斬新で楽しいですが、開いても頭の中はメビウスの輪。完結編というのには納得ですが実際は翻弄されたまま、残ったのは袋綴じのラストで明かされた衝撃だけだったりします。しかし折原作品は頭がごちゃごちゃになるのに妙な中毒性がありますね。

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2017/02/16

どこからが現実で、どこからが非現実なのか。 まるで境目のない終わりのないミステリーを目指したのかもしれないけれど、「首吊り島」が連続殺人事件を扱っている密室ミステリーだったのに対し、「監禁者」はまるで幻覚症状のある男の妄想のような物語になっている。 このアンバランスさが良いという...

どこからが現実で、どこからが非現実なのか。 まるで境目のない終わりのないミステリーを目指したのかもしれないけれど、「首吊り島」が連続殺人事件を扱っている密室ミステリーだったのに対し、「監禁者」はまるで幻覚症状のある男の妄想のような物語になっている。 このアンバランスさが良いという人もいるだろうが・・・。 どうしても座り心地の悪さを感じてしまい、不安定な足場の上に立って揺らされているような気持ち悪さが残ってしまった。

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2013/10/07

「首吊り島」と「監禁者」の二つの物語を組み合わせており、更に袋とじの解決篇を真ん中に挟み込むという、非常に凝った仕組みになっています。 しかし、ストーリーは正直ぱっとしない印象ですし、解決篇は強引にねじ伏せた感じがしました。全然解決していないような気がします。

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2012/09/22

画期的な構成の本。三部作の三冊目だとか。 楽しめたが、感想はまあまあ。 年齢によって感じ方が違うにかもしれない。昔なら星5つだったかもしれないが。

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2012/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『倒錯のロンド』『倒錯の死角』に続く倒錯シリーズ3作目、 にして完結編、にして途中まで傑作('A`) まずは孤島で起こった事件解決を迫られる モテモテ作家山本の一人称視点『首吊り島』、 侵入逃亡不可能な海上のお堂で次々起こる密室殺人事件とは! そして見知らぬ女性にアパートで監禁され執筆を強要される 別の意味でモテモテ作家山本の一人称視点『監禁者』、 ただのアパートなのになぜ逃げられぬ! そして激強の女性の意図とは!首吊り島との関連性は! な2作品がこの本の前と後ろに逆さに収録されており どちらから読んでもOKだが『首吊り島』から読む方が驚く、 という注釈を挟んで中心部に袋とじの『倒錯の帰結』が入ってます。 結論から言おう。 『首吊り島』→『監禁者』→袋とじで『倒錯の帰結』 の順番で収録すればええんとちゃうか感でいっぱい。 そして読者は先の2作が中途半端な結末なのでこう思う。 「袋とじを開ければそこに全ての伏線を回収された  スタイリッシュな結末が待っている・・・ふふ」 残念!待っていないよ!楽屋オチだよ! 『首吊り島』は真弓が山本を島に連れて行き、 山本は月代と出会い『監禁者』を執筆。それが1年前。 1年後、山本は月代に監禁され『首吊り島』を執筆。 娘・真弓のふりをしているミサ子が助けようとして失敗。 真弓部分を省くと、2作品で山本が互いの作品を執筆しつつ 両者をまたがってメール交換が行われる訳だ。 そしてその2作品は実はペンネーム月代が 誰か(おそらく作者の折原一氏)に監禁されて書いていたということ。 以上がこの袋とじ作品で分かるところなのだが、 その月代はアナグラムで並べ替えると・・・がオチ。 あのさーーーーーーーーーーーーー 並べ替えても誰か分からないってどないやねん。 袋とじ読み終わって「え?」となったので調べまくった訳だ。 正解は折原さんの奥さんでした(知らんがな)

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2012/04/22

折原一の代表作とも言える、倒錯三部作の三冊目であり、 表からも裏からも読めるという趣向を凝らした一冊。 初読ということで、作中の勧め通り「首吊り島」→「監禁者」と読んだ。 片側のストーリーではわからなかったことが、読み進めて行くうちにもう片方で起きたことと徐々にリンクして...

折原一の代表作とも言える、倒錯三部作の三冊目であり、 表からも裏からも読めるという趣向を凝らした一冊。 初読ということで、作中の勧め通り「首吊り島」→「監禁者」と読んだ。 片側のストーリーではわからなかったことが、読み進めて行くうちにもう片方で起きたことと徐々にリンクしていく。 するとどうだろう。…余計に分からなくなる。 今は現在なのか、過去なのか。いま起こっていることが先なのか後なのか。 謎が解けるほど終わりのない物語の中に置かれるような感覚を抱いたところで2つの小説が終わる。 2作を読み終えたのち、2作の狭間にある袋とじ、「倒錯の帰結」を破り開く。 ははあ、なるほど。 これを書きたいがために2つの作品を繋げたのか。 そういえば、この書のタイトルは袋とじと同じ『倒錯の帰結』だったなあと巻末の解説を読んで納得。 とはいえ、袋とじの内容だけで話しが成立するか、というとそうではなく。やはり「首吊り島」「監禁者」に「倒錯の帰結」があって初めて一冊の『倒錯の帰結』が完成するのだろう。

Posted byブクログ