ウェルカム・ホーム! の商品レビュー
血のつながりがあっても、最近”家族なの?”と思える”グループ"が多くなった世の中になりました。 その中でこの物語は、その形はどうであれ、こういうのが「家族」だよと教えてくれる作品です。
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この人が死んだことは、今でも悔しい。とても、この人の未来を、見たかった。あたしを知りたいと思うならば、鷺沢さんの本を手にとって欲しい、本当に。
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某サイト様でもオススメになっていたのですが、最初の方の話を兄ちゃんズに当てはめて読めるんです。家族の暖かさが伝わる素敵なお話です。
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鷺沢さんはやっぱり上手い。そしてこれは、今私がはまっている事柄にマッチしまくりだ。自由なさまざまな生き方!規制の「普通」にとらわれない生き方!それってちょっと困難。だけど、それでいいんさ。自分の生き方、貫きたいよ。
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私が今普通ではない?生活をしているからかもしれない。この2つの話に出てくる子供達のようにうちの子も自分のことを思ってくれてたら、どんなに嬉しいだろう!!辛いこともこの本を読んだら未来を見て頑張ろうと思えた。普通の形ではない家庭だけど、とってもとっても温かい家族の話です!
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久々に鷺沢作品を読んで「面白い なあ」と思った矢先の訃報…つくづく残念。一見普通じゃない家族の 暖かな世界。読み終えた時、ふっと 笑顔になれるかも。そんな読後感。
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「渡辺毅のウェルカム・ホーム」と「児嶋律子のウェルカム・ホーム」の2話収録。 両方ともテーマは家族。 と言ってもいかにもな感じじゃなくて 家族・家庭の再定義といいますかね。 寺山修司は文明社会では「家」の機能のうち、 保護・教育・経済・振興・育児・健康・性などは 学校・銀行・映画...
「渡辺毅のウェルカム・ホーム」と「児嶋律子のウェルカム・ホーム」の2話収録。 両方ともテーマは家族。 と言ってもいかにもな感じじゃなくて 家族・家庭の再定義といいますかね。 寺山修司は文明社会では「家」の機能のうち、 保護・教育・経済・振興・育児・健康・性などは 学校・銀行・映画館・劇場・信仰団体・ 病院・モーテル・運動場スタジアムなどに吸収され 「家」に残された機能は「血族的な愛情」だけである と事あるごとに述べていたけれども 鷺沢 萠はこの小説の中で 現代日本においてその血族性さえも解体してみせた。 それは一つの不幸であると同時に可能性でもある。 この2つの話では双方に「血族的でない愛情」があり そしてそれが家族としての絆に結びついている。 フツーじゃなくてもそれが自分たちにとってフツーならいいんだよって感じで 最後はどっちも温かい気持ちになる。 裏テーマというか、もう一つ両方に共通しているところがあって それは性差における社会的地位の問題。 流行の言葉でいうとジェンダーってやつですか。 女は結婚したら家を守るもんだとか 女なのにそんなに仕事してとか まぁそういうやつですね。 そういうのに対する反感ってこの人はずっと一貫してる。 バブルの描写が出てくるんだけど バブルを体験していない僕らにはよくわかりません。 文章は相変わらずかる〜く読める感じ。 ちょっときどってる感じがデビューした頃から変わってないんだけど なんかバブルっぽい感じがして今っぽくない感じはしなくもないですが(笑)。
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