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ロシア幽霊軍艦事件 の商品レビュー

3.9

33件のお客様レビュー

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2013/09/10

御手洗シリーズ。 箱根のホテルに飾られていた一枚の写真には 芦ノ湖に浮かぶロシア軍艦が写っていた。 嵐の夜に現れ忽然と消えた軍艦の不可解な謎、そして ロマノフの皇女アナスタシアの真実に迫る歴史ミステリ。 ロシアの歴史を振り返る形で、深ーく考察された話は どこまでが史実なのか...

御手洗シリーズ。 箱根のホテルに飾られていた一枚の写真には 芦ノ湖に浮かぶロシア軍艦が写っていた。 嵐の夜に現れ忽然と消えた軍艦の不可解な謎、そして ロマノフの皇女アナスタシアの真実に迫る歴史ミステリ。 ロシアの歴史を振り返る形で、深ーく考察された話は どこまでが史実なのか判らないほど 説得力があり読み応えがあった。

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2013/08/18

歴史の教科書には載らない部分に、本当の歴史の面白さが、あるいは人間の闇深さや美しさがあるのではないでしょうか。

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2013/08/15

ロマノフ王朝最後の皇帝、ニコライ2世の娘「アナスタシア」と芦ノ湖に突如出現した「幽霊軍艦」を巡る「歴史ミステリー」です。 歴史上の謎をストーリーの中心に据えて、御手洗に対峙させるという構図は読み応えがありました。 ただ、「幽霊軍艦」は早い段階で解決しますし、全体的に「研究論文」...

ロマノフ王朝最後の皇帝、ニコライ2世の娘「アナスタシア」と芦ノ湖に突如出現した「幽霊軍艦」を巡る「歴史ミステリー」です。 歴史上の謎をストーリーの中心に据えて、御手洗に対峙させるという構図は読み応えがありました。 ただ、「幽霊軍艦」は早い段階で解決しますし、全体的に「研究論文」を読んでいるかのようだったので、ミステリー的にはやや物足りなかったです。

Posted byブクログ

2012/11/26

確か冬の話だったはずと読み始めたら真夏の話だったという…(エピローグは冬でしたが)。店内とはいえ真夏にボルシチはつらくないかい石岡君。英語のヒヤリングはできるのか出来ないのかどっちなんだい石岡君。

Posted byブクログ

2012/08/12

「ロシア皇女アナスタシアの数奇な運命」 箱根富士屋ホテルに残された一枚の古い写真。そこには雷雨に煙る芦ノ湖に浮かぶロシアの軍艦が写っていた。アナ・アンダーソン・マナハンという老婦人に纏わる一通の手紙に導かれて、御手洗潔がこの軍艦の謎に挑む。 本書は一枚の写真に秘められた謎に挑...

「ロシア皇女アナスタシアの数奇な運命」 箱根富士屋ホテルに残された一枚の古い写真。そこには雷雨に煙る芦ノ湖に浮かぶロシアの軍艦が写っていた。アナ・アンダーソン・マナハンという老婦人に纏わる一通の手紙に導かれて、御手洗潔がこの軍艦の謎に挑む。 本書は一枚の写真に秘められた謎に挑む、歴史ミステリです。大正時代の芦ノ湖に忽然と現れたロシア軍艦、自分はロシア皇女アナスタシアだと名乗る偏屈な老婦人、彼女に謝りたいとの意思を残して亡くなった倉持老人、これらの謎がやがてロシア革命で「暗殺された」皇女アナスタシアの数奇な運命に繋がり、一本の糸となってゆきます。 ロシアに関する歴史から脳医学に至るまで、謎解きに挑む御手洗潔の知識が冴え渡っています。ミステリといえば殺人が絡んでいたり、難解な謎解きを想像していましたが、本書はむしろフィクションと史実の境界にたゆたいながら、ロシア最後の王朝ロマノフの血を受け継いだ一人の女性の数奇な運命を辿る歴史ドラマとなっています。 「表では吹雪がふきあれていた。それは雪崩のように地を震わせ、爆風のようにテントを揺すりたてる。」 御手洗の推理が鮮やかな平成の世から、舞台は一転革命下のロシアへ。アナスタシアの運命を象徴するかのようなこの書き出しに始まる「エピローグ」が秀逸です。 ニコライ二世の四女として生まれたアナスタシアが、ロシア革命の後、その高貴な血を受け継いだゆえに家族とともにその名誉と誇りを辱められ、17歳の少女にはあまりにも苛酷な旅の果てにたどり着いた先とは―芦ノ湖の軍艦を始めとするすべての謎が明かされアナスタシアの告白としてここに結実しています。ここだけでも一つのドラマとして読み応えのある一章です。フィクションとはわかっていても、歴史に翻弄された彼女の身上を思うとき、言葉にし難いやりきれなさと哀しさがこみあげてきました。

Posted byブクログ

2012/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルからはロシア船の密輸の話かな?とか勝手に思っていたんだけど、ふたを開けてみたら、軍艦が芦ノ湖に突然発生して、その船を巡る謎につながり、その謎がロシアの帝政の話につながるとか。 まぁ、壮大すぎる話で非常に楽しめた。世の中には自分が知らない物語がたくさんあるという事実に改めて気づかされた。

Posted byブクログ

2012/01/24

ミステリーを期待して読んだのですが、その意味では期待外れ。しかし、違った部分での面白さが補って余りある。 ミステリー部分は、荒唐無稽。シリーズを通して、そうなのだが、今回はロジカルに問題を解くことができない。御手洗さんがいつも以上に神懸かっている。 個人的に面白いのは、事件解決後...

ミステリーを期待して読んだのですが、その意味では期待外れ。しかし、違った部分での面白さが補って余りある。 ミステリー部分は、荒唐無稽。シリーズを通して、そうなのだが、今回はロジカルに問題を解くことができない。御手洗さんがいつも以上に神懸かっている。 個人的に面白いのは、事件解決後のエピローグから。切なくなる物語。

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2011/08/11

島田荘司=ミステリーだと思ったのに、誰も殺されてないじゃないかー!(不謹慎)…とはなりませんでした。読み応え、満点! 説得力ありすぎて、途中からノンフィクションを読んでる錯覚に陥りました。 山奥の湖に突如現れた軍艦、のトリックも蓋を開けたら推理のしようもない内容だし、正直そこは...

島田荘司=ミステリーだと思ったのに、誰も殺されてないじゃないかー!(不謹慎)…とはなりませんでした。読み応え、満点! 説得力ありすぎて、途中からノンフィクションを読んでる錯覚に陥りました。 山奥の湖に突如現れた軍艦、のトリックも蓋を開けたら推理のしようもない内容だし、正直そこはちょっとムッとしましたよ(笑)。やっぱり推理小説読むからには、推理したいですし…。 ミステリ的には全然満足できないわ〜星2つ〜、で多分終わってたと思います、他の作家が書いてたら。そうならないのは、流石島田荘司ですね…。UFOといい幽霊船といいファンタジーといい、ちょっと他では見ない超常現象な謎をスパイスにしてミステリするの上手いよなあ…。 アナスタシアの謎に肉迫する御手洗の手腕は、毎回思うけど神がかってますね。嘘やーん!なタイミングで小技繰り出して、石岡君がたまげるお馴染みパターンキタコレ(笑)。何度やられても楽しい鉄板(笑)。 御手洗の推理にワクワクした後だけに、エピローグのある恋人達のエピソードは胸を引き絞られるくらい切ないです。本編の「彼女」とのギャップもそうですが、「彼等」の生涯をかけて貫いた愛の大きさにたまげます。 松崎レオナから届いた一通の手紙。奇妙な内容のその手紙に導かれ、御手洗は山中の湖に浮かぶロシアの軍艦が写った写真に出会う。嵐の夜に突如として現れ、軍人たちが降りるや姿を消したという軍艦は果たして実在したのか。 そして、調査途中で浮上した「皇女アナスタシアを名乗る女」は果たして本物なのか。

Posted byブクログ

2011/05/07

長編だけど二日で一気に読んでしまった。 箱根のホテルに残る一枚の軍艦の写真から、ロマノフ王朝の皇女アナスタシアをめぐるエピソードに発展、奇想天外な物語だが、本当だと言われても納得してしまうほどの説得力。

Posted byブクログ

2011/03/05

箱根のホテルに飾られていた一枚の古い写真。そこには、芦ノ湖に浮かぶ帝政ロシアの軍艦が写っていた。その軍艦は嵐の夜に突如として現れ、軍人たちが降りると忽然と姿を消してしまったというのだ。山間の湖にどうやって軍艦が姿を現せるというのか。御手洗と石岡は、この不可解な謎に挑むことになり....

箱根のホテルに飾られていた一枚の古い写真。そこには、芦ノ湖に浮かぶ帝政ロシアの軍艦が写っていた。その軍艦は嵐の夜に突如として現れ、軍人たちが降りると忽然と姿を消してしまったというのだ。山間の湖にどうやって軍艦が姿を現せるというのか。御手洗と石岡は、この不可解な謎に挑むことになり...。名探偵・御手洗潔の推理によって、歴史に隠された壮大なロマンと清冽なる感動が浮かび上がる、傑作長編ミステリー。

Posted byブクログ