トゥルー・ストーリーズ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ポール・オースターのエッセイ集です 前に「リヴァイアサン」を読んだ事があって、主人公とサックスの関係に萌えました。 この本も萌え要素あり。笑 P130の展開がすごく切なくて好きだー。 およそ現実では絶対にお目にかかれないであろう、偶然的なエピソードが次から次へと出てきます。 こういう事を小説で書くと「ご都合主義」とか「リアルじゃない」とか云われてしまいそうだけど、現実って考えもつかない事が普通に起きてしまうもんだよなー、と思いました。 そういう偶然を排除してしまうと逆にリアルじゃなくなるよね。多分。
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オースターらしいオースター自身の話だ。確かにこんなことは偶然でも起きないよ、ということは現実の世界でまま起きることだ。それにしてもオースターの人生というのは苦しくも楽しいものなんだな、と思う。 彼の書く小説もまた偶然の重なりが思わぬ展開を呼ぶ、というおよそ小説家が避けるような設定...
オースターらしいオースター自身の話だ。確かにこんなことは偶然でも起きないよ、ということは現実の世界でまま起きることだ。それにしてもオースターの人生というのは苦しくも楽しいものなんだな、と思う。 彼の書く小説もまた偶然の重なりが思わぬ展開を呼ぶ、というおよそ小説家が避けるような設定をしている。なぜ彼がそういう物語を書くようになったかが判ったような気持ちになれる。偶然というのは恐ろしい力があって、必然なんてどうでもよくなってしまう。 考えてみれば偶然の結果人生は動く。私が転職したのだって、もちろんそういうタイミングだった、という必然の部分はあるが、それを実際に動かしたのは会社のお荷物だった人間が私の上司というポジションに来たからだ。それなりにいい仕事を当時の私はしていたと思うが、だからと言ってそんなお荷物に業績を付けてあげる役なんて真っ平だった。おかげで一気に転職が具体的なものになった。そういうものなのかもしれない。偶然には力があるのだ。 2000年前後までの彼のエッセイをまとめた本なのだが、気になるのはその後、今日までの1、2年間の世界の動きに彼は何を感じ、どんな文章を発表しているのか、だ。もちろん新しい小説も読みたいのだけれど。
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真実は小説よりも奇なり、を地でいくヒトだなあと思った。入院中に暇だからて読んだんだけど1日で読み終えてしまって非常に不経済な本(´ー`)
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不可解で嘘のような本当の話が連綿と続き、それは一つの自伝となる。「その日暮らし」だった頃や、悲しみ、静かな怒りを綴ったエッセイもあり、オースター氏をより一層知ることができたと思う。最低もう一度、読むつもりでいる。
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