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心残りは… の商品レビュー

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池部良の思い出話。人…

池部良の思い出話。人生を長く生きてきた人なので、単なるタレントが書く軽薄な文章とは違う。含蓄があってなるほどと思わせるものが多い。

文庫OFF

名俳優池辺良氏のエッ…

名俳優池辺良氏のエッセイ集。往時の日本映画界の熱気が伝わってくる、貴重な資料です。

文庫OFF

2023/09/11

読んだのは亡父の本棚にあった単行本である。 池部良といえば私は「昭和残侠伝」シリーズの記憶しかなかったが、「早春」「妖星ゴラス」にも出演なさってたのか……覚えていない。 というか、最初は青春スターさん的な位置だったのも意外だ。何せこっちは「~残侠伝」のイメージなのだから。 いろい...

読んだのは亡父の本棚にあった単行本である。 池部良といえば私は「昭和残侠伝」シリーズの記憶しかなかったが、「早春」「妖星ゴラス」にも出演なさってたのか……覚えていない。 というか、最初は青春スターさん的な位置だったのも意外だ。何せこっちは「~残侠伝」のイメージなのだから。 いろいろな映画のエピソードが披露されており、知らぬ名も多いが面白い。映画が娯楽の王様だったころの古き良き映画人たちよ! で。 徳川夢声の戦中日記を読み、殿山泰司のエッセイを読み、そして今回池部良の自伝を読んだわけだが、この3冊に登場する女優さんがいる(女優を「俳優」という風潮があるが、私は畏敬と憧憬の意味を込めて「女優」という言葉を使う)。デコちゃんこと高峰秀子さんである。 となるとですな、当然高峰秀子さん著の本を読んでみたくなろうというものである。 子役からで芸歴の長い彼女だが私が観たの作品といえば「張り込み」「衝動殺人 息子よ」くらいなのであった(調べたら学校で見させられた「二人のイーダ」もそうだ)。 「二十四の瞳」「カルメン故郷へ帰る」「名もなく貧しく美しく」「喜びも悲しみも幾年月」は観てみたいな……って、池部良と全然関係ない思いにとらわれてたいへん失礼なのであともう一冊、池部さんの本を読んでみまする。

Posted byブクログ

2015/09/12

日本の映画俳優の名エッセイストは、主役級で高峰秀子と池部良、脇役級では沢村貞子と殿山泰司、と思っている。この本は池部良の半生記であるが、やはり自分の出演した映画のことが中心になっているので、戦後日本映画の側面史になっている。登場する俳優、監督、スタッフ等が池部良独特の観察批評眼と...

日本の映画俳優の名エッセイストは、主役級で高峰秀子と池部良、脇役級では沢村貞子と殿山泰司、と思っている。この本は池部良の半生記であるが、やはり自分の出演した映画のことが中心になっているので、戦後日本映画の側面史になっている。登場する俳優、監督、スタッフ等が池部良独特の観察批評眼と少々皮肉っぽい表現で活き活きと描写されている。まあ、本人も後書きで弁解している通り、三十年以上前のことを記憶で書いているので、多少脚色してあるという雰囲気は強いのであるが。しかし、池部良の筆力は、画家であった父親譲りの観察力かシナリヲライター志望だった本人の資質の故か、文章表現に十分に結実している。岸恵子を初めて見た時のビジュアルな表現(P231) など感嘆させられる。

Posted byブクログ

2010/11/07

再読。 先日亡くなった池部良のエッセイ。子供時代から軍隊、映画界とざっとダイジェスト。他の細かいエッセイの方が面白いが、最初に読むのにちょうどいいので★四つ。 それにしても、この人のお父さんは抜群におかしい。たった2~3行のセリフの最初と最後で言っていることが180度違っている!...

再読。 先日亡くなった池部良のエッセイ。子供時代から軍隊、映画界とざっとダイジェスト。他の細かいエッセイの方が面白いが、最初に読むのにちょうどいいので★四つ。 それにしても、この人のお父さんは抜群におかしい。たった2~3行のセリフの最初と最後で言っていることが180度違っている!! まじで爆笑もんです。ぜひ読んでほしいです。

Posted byブクログ