ダレカガナカニイル… の商品レビュー
たくさんの要素が含まれているのに決してややこしくならず読みやすいです。相変わらず意表をつくストーリー展開がお見事ですね。 主人公の西岡さんと<声>との遣り取りの中にはクスッと笑える箇所もあって、シリアスな場面とのバランスが良かったです。全体的な雰囲気としては「メドゥサ、鏡をごら...
たくさんの要素が含まれているのに決してややこしくならず読みやすいです。相変わらず意表をつくストーリー展開がお見事ですね。 主人公の西岡さんと<声>との遣り取りの中にはクスッと笑える箇所もあって、シリアスな場面とのバランスが良かったです。全体的な雰囲気としては「メドゥサ、鏡をごらん」に近い感じです。ただ、「メドゥサ〜」は後味が悪い感じでしたが、こちらは後味が悪いというよりも悲しかったです。とても切ないラストで胸がキュッと締め付けられました。西岡さん、可哀相…。 しかし、もし自分の頭の中に他人の声が聞こえて来たとしたら…想像するだけで怖いです。私ならどうしてよいか分からずにパニックに陥っちゃいそうです。いや、誰でもそうでしょうね。西岡さんはよく頑張った(?)と思います。
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信じがたい出来事が生み出す葛藤、不安、恐怖。 焼死の謎、灼熱の恋、そして世界を一変させる衝撃の結末。 斬新な発想と緻密な構成で描き切った、究極のミステリー
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警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。だが着任当夜、監視カメラの目の前で道場が出火、教祖が死を遂げる。それ以来、彼の頭で他人の声がしはじめた。“ここはどこ?あなたはだれ?”と訴える声の正体は何なのか?ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑...
警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。だが着任当夜、監視カメラの目の前で道場が出火、教祖が死を遂げる。それ以来、彼の頭で他人の声がしはじめた。“ここはどこ?あなたはだれ?”と訴える声の正体は何なのか?ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑作
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主人公の頭の中に突然現れた「彼女」は誰なのか。主人公と彼女は惹かれあうが。。。とてもせつなくて悲しい物語。
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井上夢人らしいホラーちっくな作品。小説だからか、頭の中に別の誰かがいるという設定がそれほど不自然に感じません。ラストの落とし方が納得できるようなできないような・・・まあこんなのもアリだとは思います。
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警備保障会社に勤める西岡悟郎は、山梨県にある大高村へ左遷され、そこにある「解放の家」と呼ばれる新興宗教の警備の任に付く。解放の家と住民達の軋轢に戸惑うものの、同僚の松崎と共に警備に付く西岡。午後10時、解放の家の信者である葉山晶子が差し入れを持って現れた時、西岡は突如、目に見えな...
警備保障会社に勤める西岡悟郎は、山梨県にある大高村へ左遷され、そこにある「解放の家」と呼ばれる新興宗教の警備の任に付く。解放の家と住民達の軋轢に戸惑うものの、同僚の松崎と共に警備に付く西岡。午後10時、解放の家の信者である葉山晶子が差し入れを持って現れた時、西岡は突如、目に見えない何かによって突き飛ばされ、その場に倒れこむ。その原因を突き止める間もなく、解放の家から火の手が上がる。その日を境に西岡の頭の中では誰かの声が聞こえるようになった。 結に唸りました。ん?と一瞬考えたが、なるほど!上手い!という感じでオチはやられました。 何度も語られる主人公・西岡の夢の謎(何故こんな夢を見るのか)は、冒頭のシーンに大きな布石が置いてあるので、読み解ける人はいるとは思いますが、私は全く。確かに読んだとき、一瞬だけ「ん?」と思ったが忘れてたよ(笑) この布石に気付き、想像を膨らませば西岡の頭の中に入り込んだのは誰かというところまで読み解けるかも。 私の場合は夢に惑わされたというか、妙に思い込んでしまったので、夢と現実との絡みが見いだせなくて結局、唸る羽目になったという感じ。まぁ、ホラーだホラーだと思い込んで読んでた節があったのでまんまと騙されました。ちなみにこの話はホラーじゃないです。ミステリー。なので全く怖く無いです。 文章自体は、西岡と頭の中にいる誰かとの会話が中心で物語を引っ張って行くので、読みやすさはかなりあります。会話オンリーの部分もあるし。 頁数はありますが、テンポ良く話が進むのであっという間に終ったという感じ。 冒頭の章と、物語中盤で主人公がみる白昼夢が謎解きのポイントかな。
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