ダレカガナカニイル… の商品レビュー
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推理はややこしくなく、スッキリ納得。タイムリープものであることを除けば。 ダレカガナカニイルことすらトリックでロジックで解き明かしてくれるもんだと勝手に勘違いしていたので、本当にダレカガナカニイタ展開にがっかり。
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あらすじは他の方が書いてるので省略。 長い、という感想が多いですけど、僕はそれによってミステリーファンの裏をかきまくってる風に読みましたね。 退屈なシーンですが、「犯人?と思われる男は誰か」ということを考えてたり、「教団内部にいるはずの女の子が見つからないのはなぜか(途中で声はでてくるが本物かわからない)」とか考えてると、この分量は読者を引っ掻き回すために仕方なかったと思ってます。 ヒロインがなぜ主人公に惚れたのかの根拠が薄い、という批判もありますね。それはまぁ確かに。 でも、一目惚れってあるし、自殺する直前に誰もいないはずの場所に現れた男ってとこで特別感を覚えたって説明はしている。 また、「まどかマギカ」じゃないが、輪廻を重ねることによって主人公への愛も無意識的にふくらんできたのかもしれない。 それは作中では言及されてないが、そういうかいしゃくはできるんじゃないかな。 簡潔に感想。 切ない純愛物語だった。 素敵な恋人が死んでしまうのは定番ですけど、それ故に鉄板で心に響きます。
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同じことを繰り返す文章が多くて無駄に長かった。 精神科医とのくだりは省いて 夢の部分も2度目からは簡潔に もっと短い話にしたら良かったのに。 そうしたらラストがもっといきてくるのにな。
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一気読み必死。 最大のテーマは、ナカニイルのはダレなのか、ということ。 それが解き明かされた後のこの結末は、……悲しすぎる。
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コウトウムケイスギテツイテイクノムリ - 井上夢人「ダレカガナカニイル」 ★★☆☆☆ 何だこりゃ。世界観が突飛すぎてついていくのがやっとです。 コメディタッチだったらまだ何とかなったかもしれませんが、永遠と真面目トーンできつさ倍増。 著しく可読性が悪い冒頭を突破しても、2段組で...
コウトウムケイスギテツイテイクノムリ - 井上夢人「ダレカガナカニイル」 ★★☆☆☆ 何だこりゃ。世界観が突飛すぎてついていくのがやっとです。 コメディタッチだったらまだ何とかなったかもしれませんが、永遠と真面目トーンできつさ倍増。 著しく可読性が悪い冒頭を突破しても、2段組で355頁もあります。これを読んでいるだけでポアできそうです。文中の「ポア」は魂を肉体から抜くことなので、某凶悪宗教の「ポア」とは違います。ただ、山梨の村に教団施設をつくるとか住民票を移設するとか明らかに参考にしています。 表紙がホラーテイストですが、ホラー感はないのでご安心くだされ。
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「長ぇ…いつ面白くなるんだ…」って萎えながら読んでたけど、中盤に「おっ」てなる展開があり、それ以降はすらすら読めた!読み終えてみるとなるほどな〜って感じ。タイトルと表紙の印象ほど怖くないファンタジー。
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タイトル通り、誰かの意識が自分に入っちゃった話。 ちょっと『寄生獣』みたいだった。 あまりファンタジーとかSFとかが得意でないので楽しめるか不安だったけど、杞憂だった。 本の厚みを感じさせない面白さだった。 この設定でこれだけ面白く書けるのは才能なんだろう。 一体どういう結末がハッピーエンドなのか判定がつかず、だから物語がどの方向性で進むのかも察知できず、そういった要素もこのミステリ(?)の成功に繋がってる気がする。 でも、考え得るなかで一番ツライ終わり方だった……。西岡、可哀想すぎる……。
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厚い本なので、長く楽しめるかと期待してましたが、冗長に感じました。プロットは面白いけれど、これほど長い必要があったのか… 主人公が解離性同一性障害でない事はわかっているので、医者とのやりとは特に無駄に長く思え、退屈でした。 晶子が主人公にあれほど魅かれる魅力も理解できず、恋愛が安...
厚い本なので、長く楽しめるかと期待してましたが、冗長に感じました。プロットは面白いけれど、これほど長い必要があったのか… 主人公が解離性同一性障害でない事はわかっているので、医者とのやりとは特に無駄に長く思え、退屈でした。 晶子が主人公にあれほど魅かれる魅力も理解できず、恋愛が安っぽく感じました。
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厚い、とにかく厚い。文庫で約700ページもある。手に持つとズッシリ(文庫でこんなに暑いのは京極夏彦くらいではなかろうか)。だから正直これ、最後まで読みきれるかなー、と思ったんだけど、その予想はまんまと裏切られたね。とにかくグイグイ惹き込まれ、こんな厚いのにもかかわらず一気に読んでしまった。先が気になってページをめくる手が止まらなかったわ。 怪しげな宗教、それを追放せんとするちょっと怖い荒くれ集団、宗教団体が火事で消える、残された美人な教祖の娘、他人の意識が入り込んできて1人が2人になる主人公、火事事件の真相を「2人」で追う主人公、などなどこの本にはあらゆるジャンルの面白さが詰まっている。宗教団体の火事事件の真相を追う(ミステリー)、1人の人間の中にもう1人が存在する(SF)、イチャラブ(恋愛)、この本の宣伝文句でもあるが、色んなジャンルが融合されている(解説ではジャンルミックスといっている)。しかもそれぞれのジャンルの良い所をとことん味あわせてくれるのだからお腹いっぱいだ。この事件の犯人は誰なの!? 入り込んできたもう「1人」の意識は誰なの!?、とミステリー要素で引っ張ってくれるし、1人が2人になることで、意識と無意識、心と身体、といったSFチックな要素で興味をそそられる。それだけなく、かわい子ちゃんとの恋愛要素もあるわけだから、読書の様々な欲求を満たしてくれる。これにより長編にも関わらず、飽きずに読むことが出来るだろう。 主人公と「声」の掛け合いが面白い。最初は反発しあってた仲だが、段々と一体感を見せてきて、シュールな掛け合いを見せてくれる。 例えば、 p.182 トイレで用を足していると〈声〉がまた言った。 《ねえ、ちょっと訊いてもいい?》 なんだ。 《それ—指で持ってると、どういう感じなの?》 「............」 はっとして、目を上げた。 「ばかやろう!」 といった具合に、思わずクスッとしてしまうやり取りがいくつもある。ちなみに、「声」がどんな音色であるかの描写がないので、自分なりに色々変換して、脳内再生して遊んでみるのもいいかもしれない。 あなたは、この小説のジャンルを、「ミステリー」色が強い作品と捉えるか、それとも「SF」色が強い作品と捉えるか、かたや「恋愛もの」小説と捉えるか、いや「どれにも属さない」、いやいや「全部融合している」と捉えるか、これもまた人によって違うだろう。 とにかく長いし、内容も宗教、意識と無意識、心と身体、といった精神世界に踏み込んでいるためやや難解である。クセが強い作品のため、万人におすすめできるわけではないが、それでもこの長さを一気に読ませる著者の手腕は見事だ。厚いし重いしかさばるので、持ち歩いて空いた時間にちょくちょく読むよりは、自宅や図書館あるいはカフェなどで、じっくり腰を据えて読むのがオススメだ。
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今回もアタリ作品。 読んでいる間中の違和感、結末まで読んでようやく解消。 今作は騙されたというより綺麗な形で腑に落ちた。 まだまだ、他の作品をむさぼるように読みたい。
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