永遠の初恋 の商品レビュー

ローリ・フォスター(著者),片山真紀(訳者)

女性より男性のほうが…

[文庫ＯＦＦ]

女性より男性のほうが、実はロマンチックだと思う。この本は、それを感じさせてくれました。ヒロインに恋していることに気づかずに、側から消えてしまってから、やっと自分の気持ちに気づいたヒーロー。何年も心にささったトゲのようにヒロインを想い続けます。年月が過ぎ再会してからは、最初は戸惑っていたヒーローも素直にヒロインへの気持ちを見つめなおすことになります。読んでいて、こんな恋っていいな、と素直に思える本です。

2010/04/05

バックホーン・ブラザーズ5
ケンタッキー南部のバックホーンという小さな町から、４０分かけて義父が経営するハードウエア会社に出勤していた。ケイシーが付き合う女性に対して、どうしても信頼しきれず一線を引いてしまうのは、８年前の出来事が理由かもしれなかった。ケイシーのことをあからさまに誘惑していた幼馴染みのエマ・クラークが、忽然と姿を消してしまったのだ。最後に会った日の夜、エマはケイシーだけを頼ってきたくれた。しかし、ケイシーが差し伸べ返した手を取らずに、エマは１人で故郷を後にしたのだ。その後８年間、全く音沙汰のなかったそのエマが、父親が倒れたとのことで故郷に戻ってきている道中に、ケイシーは出くわしたのだった。

一作目ヒーローの息子。過保護と独占欲の遺伝子は健在。なるべくしてなったようなヒーロー。ふるさとを出奔してようやく自分を掴むことができたヒロインを、もう少しやわらかく受け止めてあげればいいのに、と思わなくもない。

2009/10/04

舞台：バックホーン(多分架空の地)

ハーレクインテンプテーションから発売された４部作の続編。
その８年後のお話。なので、４部作のヒーロー達はお父さんになって、40代に突入しているのに、今でも街の女性たちをうっとりさせてしまうくらいハンサムのままらしい。ヒロインたちもそのまま変わらないようだ、現実とは大違い。
始まりは、４部作の終わりから。
全体的にヒーロー目線から書かれています。
ヒロインは見た目が派手で街の嫌われ者。男好きと思われています。一途にヒーローにモーションをかけるけれど相手にされず(実は誘惑を必至で我慢してた...)
ヒロインがヒーローの家に行き助けを求めるのですが、結局その家も逃げ出します。ヒーローはなぜ止めることが出来なかったのか悩みます。

ローリーの作品なので相当ホットなのかと思ったら、半分まで読み進めてもラブシーンはほとんど０。ただ、ヒーローは何度もモーションかけるけど無視されっぱなし、８年前と真逆のパターンです。
切なさを期待したけれど、なぜふるさとを後にしなければならなかったのかという話がそれほど重くなかった。
ただ、ヒロインが逃げ出して公園でのホームレス生活をしていたにもかかわらず、家にいるより幸せだったと語る場面に胸が締め付けられました。
ヒーローに義母弟がいるのですが、10歳にして父の血を引いているのか女好きです。もし彼をヒーローにした作品が出来たとすれば、最低でも15年後ぐらいですから、４兄弟は60近くになってるんですよね。どのようになってるんだろう？気になります。