タイムトラベラーズ・ワイフ(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
愛する人は未来からやってきた――。 クレアが未来からやって来たヘンリーと出会ったのは6歳の時だった。以来、様々な時間から現れるヘンリーと152回の逢瀬を重ねることになる…。しかし、クレアが18歳になるとヘンリーはぱったり現れなくなってしまう。そして2年後、20歳になったクレアとヘンリーは運命的な出会いを果たす。だが、彼はまだクレアの事を知らなかった…。 ドラマ版「きみがぼくを見つけた日」を見て面白かったので、原作を読み始めました(残念ながらドラマ版の続編は制作されないとのことで…涙) ドラマ版が原作を忠実に再現していたので、上巻の内容はほぼ知っていたのですが、お互いの目線で交互に語られていく物語は面白かったです。 タイムトラベルの設定については、おそらくSF的に考えると型破りなんでしょうけど、特に難しいことを考えずに二人の恋物語を楽しみたい私にはとてもいい感じのスパイスになっていました。 ヘンリーから見た視点ではクレアと初めて会ったところから始まり、クレアから見れば子どもの頃からずっと好きだった人にようやく出会えたところから物語は始まります。 タイムトラベルをしているのはヘンリーで、クレアは何の力も持っていないのに関わらず、未来のヘンリーをすでに知っているという状況が、他にない斬新なアイディアでとてもおもしろいです。 上巻が幸せいっぱいで終わったので、下巻を読むのがちょっと怖いですが、二人の恋物語を最後まで見守りたいと思います。
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小川洋子さんが大好きなので、帯につられてつい借りてきました。映画化もされているようです(観ていません)。自分の意志とは無関係に、強いストレスを感じた時などにふいに別の時間に意識も身体も飛んでいってしまうヘンリーと、ヘンリーと恋に落ちて結婚して彼を看取った女性クレアの不思議な物語。...
小川洋子さんが大好きなので、帯につられてつい借りてきました。映画化もされているようです(観ていません)。自分の意志とは無関係に、強いストレスを感じた時などにふいに別の時間に意識も身体も飛んでいってしまうヘンリーと、ヘンリーと恋に落ちて結婚して彼を看取った女性クレアの不思議な物語。これまでのタイムトラベルの常識(同じ時間に同一人物は同時に複数は存在できない、又は遭遇したら恐ろしいことが起こる)?を覆す、タブーなしのタイムトラベルというのが面白かったです。但し自分の身一つでしか移動できないため、行きも帰りも全裸になってしまう(なので行ってしまったということが服の山で現在に残されるクレアらにも分かる)という設定。コントロール出来ないにも関わらず、なぜかヘンリーは繰り返しクレアの自宅付近の草地に現れ、それで未来から自分を訪ねてきていたヘンリーを知っているクレアが、まだクレアを訪ねて過去にタイムトラベルする前のクレアを知らないヘンリーと「現在(リアルタイム)」で出会い、クレアはヘンリーのことを知っているけれどヘンリーは全く知らないという、複雑怪奇でとても興味深い状況が出来上がります。誰かの日記をこっそり読んでいるような妙な背徳感を覚えつつも、興味深く読了。致し方ないのだろうなと思いつつも、タイムトラベルのことを知っている知人が多すぎないか?!とかの細かいいろいろの疑問はわきつつ、そういうのは置いといて、面白かったです。ゴメスという、クレアの親友の彼氏(で後の伴侶)が重要人物なのですが、もうちょっと書き込んでほしかったかなと思います。映画を観たら、活躍しているのかも(またはほとんど意味のない役になっているかも)。
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基本、恋愛小説が嫌いです。 ご都合主義とか、どうせくっつくのにと穿った見方をしてしまうから。 けれど、この小説は、沁みる。 読後の切なさといったら秀逸で、けれどじんわり希望が残る。 ざっくりとしたあらすじは、「これから女と恋に落ちる男」と「何年も前から男に恋をしていた女」が出会...
基本、恋愛小説が嫌いです。 ご都合主義とか、どうせくっつくのにと穿った見方をしてしまうから。 けれど、この小説は、沁みる。 読後の切なさといったら秀逸で、けれどじんわり希望が残る。 ざっくりとしたあらすじは、「これから女と恋に落ちる男」と「何年も前から男に恋をしていた女」が出会う話。 何言ってるの??と思ったらまず読んでください。 全力ですれ違っていた2人がお互いに少しずつ時間を共有してく姿は、美しくて切ないです。
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タイムトラベルすると本人と会ってしまうパラドックスがありますけど、この作品だとガンガン会ってるんですよね。いわんや協力して事にあたったり。 時代が過去未来現代グジャグジャに絡み合いますので、最初はペースを掴むのがちょっと大変かな。 でも上下巻、相当ページ数ですが楽しく読めます...
タイムトラベルすると本人と会ってしまうパラドックスがありますけど、この作品だとガンガン会ってるんですよね。いわんや協力して事にあたったり。 時代が過去未来現代グジャグジャに絡み合いますので、最初はペースを掴むのがちょっと大変かな。 でも上下巻、相当ページ数ですが楽しく読めます。
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出版社/著者からの内容紹介 愛する人は未来からやってきた。やがて来る別れの日を知っていた。 クレアが未来から来たヘンリーと初めて会ったのは6歳のときだった。以来、様々な時代から現れるヘンリーと152回の逢瀬を重ねることになる…。しかし、クレアが18歳になるとヘンリーはぱったりと...
出版社/著者からの内容紹介 愛する人は未来からやってきた。やがて来る別れの日を知っていた。 クレアが未来から来たヘンリーと初めて会ったのは6歳のときだった。以来、様々な時代から現れるヘンリーと152回の逢瀬を重ねることになる…。しかし、クレアが18歳になるとヘンリーはぱったりと現れなくなった。そして2年後、20歳になったクレアと運命的な出会いを果たす。だが、彼はまだクレアの事を知らなかった…。
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愛がどうした、こうした、といった類の恋愛物は正直苦手なのですが、これは結構いけた記憶があります。SFの色が強いからかもしれない。 ヘンリーはストレスを感じると、過去、未来にタイムトラベルをしてしまう体質。多くは、タイムトラベルというのを『おもしろい・体験したい』といった観点で見る...
愛がどうした、こうした、といった類の恋愛物は正直苦手なのですが、これは結構いけた記憶があります。SFの色が強いからかもしれない。 ヘンリーはストレスを感じると、過去、未来にタイムトラベルをしてしまう体質。多くは、タイムトラベルというのを『おもしろい・体験したい』といった観点で見る事が多いが、この話ではタイムトラベルが『障害』として登場している。恋愛物が好きな人も嫌いな人も、是非読んでみて下さい。
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タイムトラベルを題材にした作品の中でも納得のラストを迎える。作中では色々な時代に飛ぶためいつの時代なのかわからなくなるが、それこそが時間旅行。
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未来と過去が錯綜していて複雑。未来の旦那さんに子どもの頃会うって、どうなんだろう?もう未来を決められてみたいで複雑じゃないかなぁ…。(4/9読了)
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上下巻読みました。上巻は面白い。後半はきつい。最後は落丁かと思ったくらい、いりません…ブログに長い感想文があります。
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yasuko購入の本。yasukoは外国人作家の本は購入しない。yasuko曰く登場人物の名前が覚えられないから(誰が誰だか分からなくなる)。なので非常に珍しいのだけど、読んでみて納得。登場人物が少ない。 タイトル通り、タイムトラベルしてしまうわけだが非現実的と感じることもなく...
yasuko購入の本。yasukoは外国人作家の本は購入しない。yasuko曰く登場人物の名前が覚えられないから(誰が誰だか分からなくなる)。なので非常に珍しいのだけど、読んでみて納得。登場人物が少ない。 タイトル通り、タイムトラベルしてしまうわけだが非現実的と感じることもなく時系列が複雑になって話しが分からなくなりそうだがそうなることもない。なかなか良い本です(映画化も決まっているようです)。
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