ディズニーランド深層心理研究 の商品レビュー
「なぜ『ウェスタンリバー鉄道』のトンネルに恐竜が出るのか?」、「なぜゲストは並ばされても喜んでいるのか」、「なぜトイレがあんなにきれいなのか?」という、ゲストから見たディズニーランドの「なぜ」が、「心理学的」に分析され、いかにディズニーランドが人の心を読んで、巧みに計画されてい...
「なぜ『ウェスタンリバー鉄道』のトンネルに恐竜が出るのか?」、「なぜゲストは並ばされても喜んでいるのか」、「なぜトイレがあんなにきれいなのか?」という、ゲストから見たディズニーランドの「なぜ」が、「心理学的」に分析され、いかにディズニーランドが人の心を読んで、巧みに計画されているか、ということを説明した本。 著者は大のディズニー好きらしく、ディズニー嫌いの人が嫌い、という感じが手に取るようにわかる。「近代」と「脱近代」、「生」と「死」、「一神教」と「多神教」などの分かりやすい対立を論点の軸にして、ディズニーの仕組みや現象を解き明かしていっている。急にフロイトの「肛門期」とか「男根期」とか出てきたり、どうも興味本位で論を展開しているようにも思え、学問的には裏付けがあるわけでもなく、疑わしいこと極まりないが、「深層心理研究」という俗っぽいタイトルから想像されるような俗っぽい本だ、と割り切ってしまえば、とても面白い。この本にも書いてあるとおり、これを読めばディズニーランドにまた行きたくなるに違いない。ディズニーランドに行ったことがあり、ある程度アトラクションを知っている人には楽しめる。また、ウォルト・ディズニーの経歴など、これまで知らなかったことも知れて、良かった。(2008/08/24)
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ディズニーランドの徹底したデザイン哲学をもとに逆サイドから「街のディズニー化」を読み解く。すべてのベースになっているのは「サイバーアニミズム」と「サイバネティックス」の2つ。コンピューターを使わず、機械レベルでこの概念を実践した初代ディズニーランドは本当にすごい。
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