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国盗り物語(一) の商品レビュー

4.2

189件のお客様レビュー

  1. 5つ

    71

  2. 4つ

    80

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2023/03/07

斎藤道三という名前は聞き覚えがあったが、具体的な人物像は知らないままであった。 アニメ、ラノベが流行り始めた辺りから日本史の戦国時代を対象としたものが広がり始め、ゲームとしても確立されているため、人物としての名前は知っていてもふんわりとしたものしから知らなかった。 司馬遼太郎...

斎藤道三という名前は聞き覚えがあったが、具体的な人物像は知らないままであった。 アニメ、ラノベが流行り始めた辺りから日本史の戦国時代を対象としたものが広がり始め、ゲームとしても確立されているため、人物としての名前は知っていてもふんわりとしたものしから知らなかった。 司馬遼太郎の作品は人、それを取り巻く時代の流れを丁寧な描きと共に読むことができるため、物語として純粋に楽しむだけでなく勉強としても読むことができるのではないか。 (実際学生時代『項羽と劉邦』を課題図書として読んだ、、、)

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2023/02/12

司馬遼太郎生誕100周年です。 悪人と負け戦の話が好き。 斎藤道三といえば岐阜の人、と思ってましたが京都の僧だったなんて知らなかった。失うものも復讐する相手もいないので何も失敗にはならないし、からっとして明るい。 北条早雲は真面目なせいか、あんまり続きを読む気がせず放置している...

司馬遼太郎生誕100周年です。 悪人と負け戦の話が好き。 斎藤道三といえば岐阜の人、と思ってましたが京都の僧だったなんて知らなかった。失うものも復讐する相手もいないので何も失敗にはならないし、からっとして明るい。 北条早雲は真面目なせいか、あんまり続きを読む気がせず放置しているのに。 そして岐阜について全然知らなかった。 地理的にかなり重要な地点なんですね。 知ってる地名や苗字が大量にでてきて面白い。 学があるので理屈をこねて正当化しても、自分の利益のために周りを巻き込んで迷惑かけまくっているので悪いやつとは言えるけれど。 江戸時代の岐阜の大名の名前を知らないって今思うと不思議なんだけど、幕府の直轄領もあったんですね。知らんかった。

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2022/10/16

道三編の前半。奈良屋乗っ取りから美濃への進出まで、フィクションを交えながら面白く描かれていて、一気に読んでしまいました。

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2022/06/14

戦国の世、牢人から国主へと成り上がっていく松波庄九郎(斎藤道三)と、その娘婿である織田信長の生き様を描いた歴史小説。 言わずとしれた歴史小説の大家司馬遼太郎ですが、読むのはこれが始めて。 第一巻は松波庄九郎(斎藤道三)編の前半ということで、金も権力もない牢人時代から始まって京...

戦国の世、牢人から国主へと成り上がっていく松波庄九郎(斎藤道三)と、その娘婿である織田信長の生き様を描いた歴史小説。 言わずとしれた歴史小説の大家司馬遼太郎ですが、読むのはこれが始めて。 第一巻は松波庄九郎(斎藤道三)編の前半ということで、金も権力もない牢人時代から始まって京の油商人となり、美濃攻略への足がかりを築き上げ……、と庄九郎が徐々に成り上がっていく過程が描かれています。 庄九郎の傲慢ともいえる自信と野心、そして一国の国主になる機会を虎視眈々と伺う様はまさに「蝮の道三」。 それでいて、人心掌握術に優れ、他者を屈服させる気迫を兼ね備えた庄九郎は、周囲の人を惹きつける不思議な魅力があり、梟雄斎藤道三とはまた違った面を見せてくれます。 ……ただ、悲しいことに、この作品自体がどうしても自分に合わなかった。 一番が文体で、地の文でしばしば作者自身が登場して論考を述べていくスタイルゆえに、作者登場の度に現実に引き戻されて小説の世界に浸れず……、残念。

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2022/03/05

最初の主人公は斎藤道三。 人の裏の裏をかくといった道三の才能ぶりとともに、時として強引なやり方が後の道三の人生に影響を与えるであろうと示唆するさまが描かれている。そうした司馬の描写は見事である。 所々に解説を加えている司馬らしさも健在。

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2021/12/22

数多の権謀術数で、戦国の世でのし上がっていく【斎藤道三】の物語の前編。日蓮宗の坊主の野望、京の油商人、美濃の国盗りへと、人も舞台も目まぐるしい展開で語られる、大人向けの痛快歴史小説。

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2021/08/24

斎藤動三編(第一巻、二巻)の方が、道三の自由奔放な活躍が描かれていて面白かった。 また、司馬遼太郎の仏教宗派に対する解釈にはなるほどと思った。 織田信長編(第三巻、四巻)は、信長と明智光秀の二人が主人公であるが、話が進むにつれ光秀への同情が強くなった。信長の冷淡な性格には、大河ド...

斎藤動三編(第一巻、二巻)の方が、道三の自由奔放な活躍が描かれていて面白かった。 また、司馬遼太郎の仏教宗派に対する解釈にはなるほどと思った。 織田信長編(第三巻、四巻)は、信長と明智光秀の二人が主人公であるが、話が進むにつれ光秀への同情が強くなった。信長の冷淡な性格には、大河ドラマ「巧妙が辻」の信長役である舘ひろしがほんとによく似合っている感じだ。(2006.7.18HPの日記より) ※2006.6.4購入  2006.6.5読書開始  売却済み、kindleで購入

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2021/08/17

久しぶりに読んだ司馬遼太郎氏の長編小説。やっぱり面白かった。 本書は大ざっぱに前半と後半に分かれており、前半は美濃の斎藤道三の生涯を、後半は織田信長の生涯を追っている。どちらもなかなか興味深かった。 斎藤道三については本書を読むまでは詳しく知らなかったのだが、身分が無い生まれだっ...

久しぶりに読んだ司馬遼太郎氏の長編小説。やっぱり面白かった。 本書は大ざっぱに前半と後半に分かれており、前半は美濃の斎藤道三の生涯を、後半は織田信長の生涯を追っている。どちらもなかなか興味深かった。 斎藤道三については本書を読むまでは詳しく知らなかったのだが、身分が無い生まれだったために、京都の老舗の油屋の寡婦の婿になることにより財力を得、美濃地方を治めていくストーリー。槍の技術だけでなく芸術に長けて、性格的にも人望が厚く、最後は城まで作った。ただ、彼が治めることが出来たのは美濃だけだった。 道三は娘の濃姫を当時尾張の若殿だった織田信長に嫁がせた。つまり道三は信長にとって義理の父である。道三は明智光秀と織田信長に能力を認め、可愛がった。 第3巻と第4巻は、織田信長の話と言っても、実際にはほとんど明智光秀の話になる。よく知られるように、この二人は切っても切れない縁で繋がっている。役職上は上司と部下であるが、どのようにして光秀が謀反を企てるようになったのか、その過程がとても丁寧にかかれている。ただ天下を取りたかった信長に対して、光秀が欲しかったものは何だったのか。そして本能寺の変を起こした後の光秀の絶望とは。台頭してくる秀吉や家康もよく物語に出てくる。 毎回感心するが、よく調べて書かれているな、ということ。言うまでもないが、司馬遼太郎氏はこういった完成度の高い作品を何十と残しているのがすごい。本著作は室町時代の足利将軍が力を失っていった状況や、皇族を利用しようとした信長の賢さや、当時の中部地方の状況がよくわかり、興味深かった。光秀は真面目で、秀吉のようにうまく立ち回ることが出来ないが、個人的には憎めない人物である。 司馬遼太郎氏の大作はいくつも読んだが、読みつくすことはできない。次は何を読もうか。

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2021/01/26

1巻、2巻は斎藤道三の物語。寺を飛び出した一人の男が、やがて京都の油商となり店を乗っ取り、美濃に進出してとうとう守護職を追い出して自分が国王になってしまう。まさに戦国時代の英雄物語である。道三の活躍する数々の戦のストーリーもすごいが、女性を次々と我が物にしていく展開もすさまじい。...

1巻、2巻は斎藤道三の物語。寺を飛び出した一人の男が、やがて京都の油商となり店を乗っ取り、美濃に進出してとうとう守護職を追い出して自分が国王になってしまう。まさに戦国時代の英雄物語である。道三の活躍する数々の戦のストーリーもすごいが、女性を次々と我が物にしていく展開もすさまじい。しかし、2巻の最後、道三編のラストでの、彼に人生を変えられた女性たちとのシーンはしみじみとしていて、それまでの道三のイケイケ物語から急にトーンが変わる。ここに道三の老いの悲しみが見事に表現されている。 司馬遼太郎の戦国物は、史実を細かく追わずに、ストーリー中心にグイグイ引っ張っていくところが魅力的だ。

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2020/12/29

後半出てくる明智光秀目当てに読み始めたので斎藤道三には期待していなかったけどおもしろい。読みやすい。

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