グローバル・ガバナンスの理論と政策 の商品レビュー
ピーターシンガー:グローバリゼーションとは国際化と異なって、国家(ネーション)間の拡大する結びつきを超えて国民国家(Nation state)の概念を超える何かについて考え始めることであると指摘。 グローバルガバナンス論の端緒はグローバリゼーションにある。国民国家が衰退するなら...
ピーターシンガー:グローバリゼーションとは国際化と異なって、国家(ネーション)間の拡大する結びつきを超えて国民国家(Nation state)の概念を超える何かについて考え始めることであると指摘。 グローバルガバナンス論の端緒はグローバリゼーションにある。国民国家が衰退するならが、これまで国家および国家間システムによってなってきた政治システムも変容しなければならない。 グローバリゼーションの最も確実な側面はグローバルな市場経済の登場。 グローバリゼーションは単なる相互依存の深化ではない。 グローバルガバナンス論は国際関係論の文脈で多用されているように、グローバルな政治空間における多様なアクター間の秩序形成としての側面を強調している。
Posted by
中央大学の教授陣によるグローバル・ガバナンスの分析ですが、まともにグローバル・ガバナンス論を扱っていません。それぞれの自らの研究分野に無理矢理ガバナンスを関係させた、という印象です。1章は国連や事務局にですし、安全保障のガバナンスに関しては「印パ危機は旧来的な国際政治が危機をま...
中央大学の教授陣によるグローバル・ガバナンスの分析ですが、まともにグローバル・ガバナンス論を扱っていません。それぞれの自らの研究分野に無理矢理ガバナンスを関係させた、という印象です。1章は国連や事務局にですし、安全保障のガバナンスに関しては「印パ危機は旧来的な国際政治が危機をまねいた」から問題だ。という視点です。ガバナンスとの関係性やそれぞれの問題領域における変化、そしてその原因などは抜けています。2章のみガバナンスとの関係性が論じられますが、これもパラダイム論争を受け、またヘルドの「グローバル化と反グローバル化」の焼き直しである、とも言えます。
Posted by
- 1